「MICHAEL SCHENKER FEST ライブ2016 ~東京国際フォーラム・ホールA」


「MICHAEL SCHENKER FEST ライブ2016 ~東京国際フォーラム・ホールA」 (2017)

Gary Barden、Graham Bonnet、Robin McAuleyの歴代ヴォーカリスト3名をフィーチャーした、『MICHAEL SCHENKER FEST』のライブ映像作品。私が買ったのはDVD版です。
収録されているのは、2016年8月24日に行われた東京国際フォーラム ホールAでの来日公演。アタマっからケツまでフル収録。

本作を観た後に当日の自分のレポ(→コチラ)を読み返しても、印象は変わりませんね。派手な趣向も無く、オッサン達が往年の名曲群を的確なパフォーマンスで再現するだけなんだけど、それが素晴らしいのなんの。

国際フォーラムだと演者を大写しにするスクリーンは無いわけでして、当日のショウを体験した者からすると、こうした映像作品を観る楽しみの一つは、客席からの距離やアングルの関係でちゃんと把握することができなかった、ステージ上で起こっていることの細部が確認できるってことでしょう。それがいい。
何が良いって、「まるでカッコ良くないんだけど憎めないオヤジ」ことGaryの独特の動きとかLet Sleeping Dogs Lieの途中でSteve Mann(Gt&Key)にチュッ♡ とかやってることもそうなんですけど(笑)、やはり主役Michael Schenker (Gt)のプレイをアップで捉えられること。
ソロもバッキングも鮮やかでキレッキレです。トーンも絶品だし。Coast To Coastのみ、タメ気味のプレイだからか、Steveとのコンビネ-ションがズレているような気はしましたけど。ステージ映えするスタイリッシュなアピアランスだし、終始にこやかにファンとコミュニケーションをとってるし、おまけにこれだけのプレイをバシバシ繰り出されてこられちゃあ、集金ツアーみたいな批判はとてもできんですわ。
そうそう、ギターを割と頻繁に何種類も交換してますけど、それぞれ何が違うんだろあれ?

Michaelとは逆に、アップで捉えたくないのに目立ちまくってるから視界に否応なく入ってくるのが、Chris Glen(Ba)の巨体。遠目からでも太り過ぎだろとは思っていたけど、その感覚を軽く凌駕するほどのデブっぷりが画面に広がります。当日は距離の関係でよく見えなかっただけなのか、はたまた自分の網膜にノイズキャンセリング機能が働いて彼の存在を消していたのか定かではありませんが、こんなに存在感を放ちまくるとは…。。。
ただでさえ目立つ体格なのに、その上“一番”Tシャツの主張っぷりも激しく(因みにリストバンドも“一番”)、…ってゆーかMichaelがソロ弾いてる時にChrisが頬肉プルプルさせてる顔芸を映すな! 本人は芸をしてるつもりはないでしょうし、「表情豊か」と言い直した方が良いかもしれないですけど、ローアングルからの二重顎クローズアップにはなかなかキツいものがあるし、そもそもなぜそのタイミングでギターじゃなくて二重顎を映す編集にするのか、全くもって不明です。人の容姿をウンヌンするのはどうかとも思うけど、それにしてもこれはステージに立つ者として酷すぎるわ。
あ、Baプレイ自体は音もクリアだし、フレーズもメロディックで良いですとても。

Graham Bonnet(Vo)はサイコー。
レポに書いた通りなんですがほんと凄い。
大口の開け具合が。
もはや歌うことじゃなくてデカく口を開けるのが目的なんじゃないかってくらいのビッグマウス。それに左手ヒラヒラ。観ていて笑いが止まらん。2曲目のDesert Songで、上着を脱いで腕まくり&ネクタイだるんだるんの姿は、あたかも徹夜明けのサラリーマンのようで、これまたサイコーです。
全力っす。荒々しい歌唱だけど、ここぞという時の声量が、そしてその気迫が素晴らしい。グラハム、サイコーです。

グラハムはサイコーなんですがほんとに最高なのは、Save Yourself
Robin McAuley(Vo)は3人のヴォーカリストの中では、歌唱といい立ち姿といい振る舞いといい、最もプロのロック・ミュージシャンらしい存在でした。MSGの初期に拘るファンは多いような気はしてますけど、なぜマッコーリー・シェンカー・グループ時代が過小評価されているのか全く分からん。
Robin、すげー良い声ですよ。当時のパフォーマンスをがどうだったのか知りませんが、CDで聴くことのできるイメージとまるで違わぬ声。これぞプロだよ。あとマイクの使い方がやたら巧いです。マイクスタンド捌きもスタイリッシュ! 優れたヴォーカリストのパフォーマンスって、歌唱だけじゃなくて、それを伝えるツールであるマイクの扱い方まで、全てひっくるめてのトータル的なモノだと思い知らされる。
そんなRobinの歌唱に、脂の乗りきったMichaelのギター。音源に収められたスリル感が全く損なわれることなく現出するこの幸福感に酔いしれるよりほかない。エンドソロの最後、Robinのメロイックが掲げられるカットが最高にクールだ。


アンコールのDoctor Doctorでは、印象バラバラなフロントマン3人が、何故か同じステージにいることが醸し出す不思議さに笑うしかないんですけど、Michaelにしろヴォーカル陣にしろ、自分のスタイルを確立している人は強いな、と。そんなことも感じました。


…と、そんなステージ上でのあれこれよりも、ワタクシゴトで恐縮ですが、この映像作品、客席前方で観ていた友人が映りまくっているので、それに気をとられまくるんですよね。もうMichaelを観てる場合じゃない(笑)。会場後方アングルのカメラからでさえ瞬時に見分けがつくほど特徴的な動きをする御仁なので、もうサイコー。
その熱いリアクション、サイコー。
歓喜の表情、サイコー。
ネ申との共演、いや、競演、サイコー。
家宝にします。 ←



最後に当日のセットリストを載せておきます。
  ↓


01.Into The Arena

【 Vo : Gary Barden 】
02.Attack Of The Mad Axeman
03.Victim Of Illusion
04.Cry For The Nations
05.Let Sleeping Dogs Lie
06.Armed And Ready

07.Coast To Coast (SCORPIONSカヴァー)

【 Vo : Graham Bonnet 】
08.Assault Attack
09.Desert Song
10.Dancer (Cho : Robin & Gary)

11.Captain Nemo

【 Vo : Robin McAuley 】
12.This Is My Heart
13.Save Yourself
14.Love Is Not A Game
15.Shoot Shoot (UFOカヴァー)
16.Rock Bottom (UFOカヴァー)

ENCORE
【 Vo : Gary & Graham & Robin 】
17.Doctor Doctor (UFOカヴァー)


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