デーモン閣下「MYTHOLOGY」

デーモン閣下_mythology
デーモン閣下「MYTHOLOGY」 (2012)

デーモン閣下の久しぶりのオリジナル・アルバムです。最近はカバー・アルバムが続いていましたので。プロデュースとキーボード、ベース、その他諸々を担当したのは、カバー作品以降閣下とのコラボが続いているGRAND ILLUSIONのAnders Rydholmです。しかし、かつてこれほど悪魔とお近づきになった人間が存在しただろうか!?既に悪魔化(?)されていて、Anders Rydholmとしての彼は「世を忍ぶ仮の姿」であってもおかしくないな(笑)多分地獄ではAnders親方(英語表記:Stable Master. Anders)とか呼ばれてるんだろう。次作で構成員デビューするかも!?
ところで、少し前から芸名というか悪魔名を「デーモン小暮閣下」から「デーモン閣下」に変更しました。その際の英語表記が「H.E. DEMON KOGURE」から「H.E. DEMON KAKKA」になったと記憶してますが、「H.E.=His Excellency」なので「閣下」ですよね。「H.E. DEMON KAKKA」だと「デーモン閣下閣下」になりゃしませんかね?

作風としては、小暮伝衛門名義で発表された「好色萬声男」に近い、幅広い楽曲を揃えたような感じです。外部ソングライターが手掛けた楽曲が過半数を超えること、そして何よりゲスト・ヴォーカリストが迎えられて7曲で閣下とデュエットしていることがその印象を強めています。ただAndersがアレンジを担当しているからか、「好色萬声男」ほどのごった煮感(貶してる訳ではなく、むしろ褒め)はせず、メロディック・ロックとしてのドラマティックさや統一感を感じます。
ゲスト・ヴォーカリストは(私が)初めて聞く人もいますが、特定のジャンルに拘らず様々な方が参加しており、それぞれぴったりと相性の良い楽曲で歌っております。演奏陣に日本人はいません。悪魔はいます(Dr:ライデン湯沢殿下)。メタラー的に有名どころはSteve Lukather(Gt)が1曲に参加、半数の曲でGregg Bissonette(Dr)が叩いてる、といったとこでしょうか。AndersのGRAND ILLUSIONでの盟友、Per SvenssonとPeter Sundellがバックグラウンド・ヴォーカルで参加、日本語爽やかコーラスによって北欧風味を追加しているのもポイント。

気にいった曲を数曲紹介。
①BEYOND THE BLUE -藍のかなたへ-はプログレっぽい香りもするシンフォニック・ロック・チューン。作曲はSkoop On Somebody。そのS.O.SのVoのTakeがデュエットで参加。Takeの声は閣下とよく馴染んで、結果ヴォーカル・パートは非常に充実しています。ゆっくりとドラマティックにアルバムの幕を開く好チューン。
②雷電為右衛門は閣下得意の相撲チューン(何だソレ)。MONOBRIGHTのヒダカトオルが作曲、Voでも参加。キャッチーで爽やかなハードポップに仕上がっています。ちょっとTERRA NOVAっぽい。歌詞は「ドスコイ」だけど(笑)。間奏でLukatherが実に“らしい”ソロを弾いてますが、自分の弾いてる曲がまさか「ドスコイ」だとは思ってないだろうなぁ。歌詞の題材とPer&Peterの北欧コーラスのギャップに思わずニヤニヤしちまう。この曲いいよ。
③A STORY OF THE AGES -神話溶融-は先行配信された曲。作曲はTK。もちろん木村拓哉でも加勢大周でも金城武でも黒柳徹子でも嘉門達夫でも華原朋美でも川越達也でもなく、小室哲哉先生です。小柳ゆきが参加、「あなたのキスを数える」歌唱(意味不明)を披露して閣下と拮抗&融合。ラストのサビ・パートでアドリブ気味にその個性を発揮しているとこは特にイイネ!曲自体は初め地味に感じましたが、これジワジワくるわ。1番が終わってからの場面転換、間奏のシンフォニックかつドラマティックな盛り上がり等、小室節がしっかり発揮されている楽曲だと感じました。
⑥ようこそ 陰種島へ。「陰種島」の読みは「いんたねとう」ということで、インターネットを風刺する曲です。赤飯が参加。かなりメタル色が強いです。こういったタイプの曲にユーモアのある皮肉った歌詞を合わせることについてはメタラー的には“否”の意見もありそうですが、これが閣下だからしょうがない(笑)。閣下と赤飯がぶつかり合うパートもいいんですが、この曲は何と言っても寸劇パート。ニヤニヤが止まらん。特に「また、大変人気です。匿名性のパレオ以降の閣下のテンションがたまらんッス。
⑦Medly さんちゃご~神の王国をつくれ~なぜに奪われし光は閣下も作詞で参加した、ミュージカル『SHIROH』(因みにルーク篁参謀と怪人松崎様、石黒彰=レクター伯爵も参加)の曲。AKANE LIV(LIV MOON)が参加。贔屓目かもしれませんが、ゲスト・ヴォーカリストの中でも彼女の存在感・歌唱力が図抜けています。そして、このメドレーの出来が秀逸です。このメドレーをもっと拡張してアルバムの絶対的な“核”にしてもよかったくらい。中間のメタル・パートでのシャウトの迫力が凄い。
⑨冥界神-痺楽の聖壇-はエイベックス主催のミュージカル『ココロノカケラ』での曲ですが、本作随一のHRチューン。ライブでとても盛り上がりそうです。かっこいい。
⑬SOLA。こういったポジティヴだけど変に説教臭くない曲での閣下のヴォーカルの存在感は格別。前向き悪魔だ。曲自体も大好き。

【お気に入り】
上記楽曲。特に、
⑬SOLA
②雷電為右衛門 「角力(すもう)取ってないなら とやかく言うな」(笑)
⑦Medly さんちゃご~神の王国をつくれ~なぜに奪われし光

サンクスリストというかゴクローリストに小室哲哉の奥さん・KEIKOへのメッセージがあってちょい胸にきた。③は当初KEIKOとデュエットする予定だったそうな。
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