Versailles@日本武道館

Versailles 『 Chateau de Versailles 』 日本武道館 (2017/2/14)



Versaillesの日本武道館公演に行ってまいりましたァ!!↑(語尾上げ)

来場者には、4年ぶりのオリジナル・(ミニ)アルバム「Lineage~薔薇の末裔~」が無料でプレゼントされるとのことで、入場前に物販スペースで引き換えてきました。昨年中にチケットをゲットすると、1曲多い初回盤を手に入れることができるという仕組みが、なかなかえげつないですね(笑)

来場者にだけアルバム差し上げますよという、そんな「秘策」を以ってしても、昨年8月に行われた舞浜アンフィシアターでの完全復活ライブのレポで(→コチラ)、

日曜日にアンフィシアターを埋めることが出来ないバンドに、平日の武道館はキツいでしょう、キャパ的に。
でも埋まろうが埋まらなかろうがやるんですね。
Jasmine Youとの約束らしいので。


と書いたように、集客に関しては心配していました。
…んですが、結果、そこそこ形にはなっていたかな、と思います。確かにアリーナ席はヘンに余裕のある配置だったし、スタンド席の後方は埋まっていなかったり、不自然に誰も座ってない列があったりはしましたが、そもそも2階席は封鎖されるんじゃないかという低い(MY)ハードル設定だったため、「なかなか頑張ったじゃない」というのが感想です。
でもまぁ実際に会場で観る側にとっては、お客さんがどれだけ入ってるかなんて二の次。スタンディング形式でもないし。バンドが良いパフォーマンスをしてくれりゃいいのよ。

ステージからアリーナへと突き出す花道は無し。いつものホール仕様のステージセットと同じく、回廊を巡らせた立体的な造りになっています。左右の翼部分は東西1階席のヘリ辺りまで届きそうなほど長く伸びています。後方ド真ん中にはステンドグラスを映し出したスクリーン、左右翼部分にもそれぞれスクリーンがあります。当然のように映像収録をするということで、クレーン・カメラは2台あったかな。
私の席はスタンド1階席後方・南西側でした。下手のTERU(Gt)寄りの位置。立ち上がると天井が邪魔して、ステンドグラスの上部が見えなくなるというのがちょい残念。


バンドの精度に関しては、正直、舞浜の時の方が良かったように感じました。特に序盤はメンバーも緊張していたのか、ガチガチだったような…。KAMIJOのVoはあまり安定していなかったし(←そりゃいつもかw)、HIZAKIとTERUのツインGtはぴったりと合わないことも度々。
数々のフェスに出演し、大舞台には慣れているように思えたパスピエでさえ、武道館の時はちょっと固かったからなぁ。Versaillesの場合は、亡きJasmine Youと“約束”した念願の地に10年目にしてようやく辿り着けたという、思い入れの強さもあったでしょうから、余計に緊張していたのかもしれませんし。ま、「武道館一年生」だからやむを得ないところですかね。次がいつになるか分からないけれど。

パフォーマンスについては「留保有り」でしたが、ただ音は良い。
それほど音圧が無くて、全体も細部も聴き取り易い音作りはいつもと一緒。Gtトーンも絶品だったし、敏腕リズム隊の細かなプレイの表情まで伝わってくる点も◎。彼らの音楽では大きなウェイトを占める、同期音源と演奏、それとKAMIJOのVoのバランスも良好でした。

そして、私は把握していなかったんですけど、あらかじめ告知されていたと思しき、マスコーラスグループ・Be Choirとの共演が凄まじいのなんの!! KAMIJOソロでは何回か共演したことのあるこのクワイヤをVersailles本隊にも贅沢に投入、これ何人参加していたんでしょうね、70人くらいいた? もっとかな?
この生コーラスが冒頭のAristocrat's Symphony、本編ラストのMASQUERADE、そしてアンコール最後のThe Revenant Choirで炸裂、結果、この日の最大の見せ場になっていたように思います。ステージの回廊と翼部分をいっぱいにするほどの大人数の声のパワーは物凄く、それでいてKAMIJOの声を掻き消さないという塩梅が絶妙で、曲のスケールを何倍にも高めておりました。いやー、サイコー。アリストクラッツでブワッと鳥肌立って、仮面舞踏会でこらえきれず涙腺崩壊、ラストのThe Revenant Choirはこれ以上望むべくもないほどの大団円でした。
Be Choirのメンバー、全員が黒フードの装束をすっぽり被っていたのも良かったですね。それが篝火やパイロどっかんどっかんの演出と相まってゾクゾクするほどミステリアス。

そう、演出に助けられたライブだったように思えます。いや、「助けられた」というのでは少し語弊があるので、演出によってVersaillesの音楽の魅力が大いに増幅されたライブだと言った方がよいでしょうか。
ステンドグラスを含む映像効果はちょっとブレブレになる場面もありましたが、照明も豪華、炎を使った演出はかなり頻繁に登場し、しまいにゃThe Revenant Choirで銀テープしゅぱっ!!
そういった演出には、ファンが掲げるローズライト(=薔薇を模したペンライト)の光もありましたね。バラード曲での光景はとりわけ美しく、それを眺めるメンバーの表情も感慨深げでした。

Jasmine Youについて、いつものライブでは最後のメンバー紹介の時にだけ触れるくらいのKAMIJOとバンドですが、ここ日本武道館では別。「この歌を(彼に)送ります」と言ってプレイされたSerenadeと、それに続くFaith & Decisionは正にこの場で奏でられるに相応しいものだったと思います。薔薇の末裔最長曲である後者なんて、まさかやるとは思っていなかった選曲でしたが、曲が進行するに従って、KAMIJOが歌う歌詞が染み入ってくるに従って、この日本武道館でJasmineに聴かせるために選ばれたとした思えないほどのハイライトに。

「いつも私たちの胸に“あなた”がいて 変わらず笑ってくれていた」
「夢から覚めるたび想いは強くなる 今こそ交わした約束を」


ときて、最後の歌詞にはこうありますからね。

「そして私たちが 夢見たあの場所で 友よあなたと歌おう」

この曲の終盤の歌詞をスクリーンに映し出したのは、ファンと気持ちを共有したいというバンドの想いでしょうか。
名演だったと思います。


さて、集客と合わせて心配だったのが、KAMIJOの脚の怪我。
この武道館公演の前、1~2月に掛けて行われていたワールド・ツアーの途中のポーランド公演で、KAMIJOがステージから落ちて怪我するという事件がありました。当初は一人では全く動けない状況だったみたいですし、その後のライブも椅子に座って歌わざるを得なかったようです。
この日も杖こそついてはいなかったものの、ちょっと引き摺り気味でしたね。いつもの軽快なスキップが見られず、ちょい残念でしたが、それでも兄貴は全力のパフォーマンスを見せてくれたと思います。

それに、アクションは本調子じゃなくても、その他はいつものKAMIJO節。
「ブドゥ、カァアンッ!!↑」(語尾上げ)から始まり、メンバー名コールはいつもの(語尾上げ)調子だし、MCでのキレもしかり。MC途中、普通のバンドマンならば「ちょっと水飲ませて」等と言うところ、兄貴の場合はおもむろに「カミジョーのティータイム♪」、だからな。御自ら。
最高。

あ、でもJasmineの関するくだりが中心で、他にはそんなにMCタイムが無かったから、今回はそれほど兄貴イズムは炸裂していなかったかもしれません。
でも、そんな中でも生まれるのが名言。

先の脚の怪我の話に際して、

兄貴「脚を怪我して、松葉杖と車椅子で生活をする中で、僕は大切なことに気づきました。それは…」

観客「(それは…)ゴクリ」
ひげ「(メンバーとか仲間とか、ぜってークッサいこと言うつもりだわ兄貴…)」


兄貴 「バリアフリー」


えっ???
!?



_人人人人人人人人_
>             <
> バリアフリー!! <
>             <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


兄貴「広めてゆきましょう、バリアフリー」

最高だぜKAMIJO兄貴。


さて、バリアフリーの衝撃(笑劇?)に全てを持って行かれた感もある武道館公演でしたが、「Lineage~薔薇の末裔~」からの新曲も披露されました。
どの曲を誰が書いたか、しっかりとは把握していませんでしたが、聴けば大体分かるのがVersailles。少なくともKAMIJOが書いたのか、Jupiterギタリスト組が書いたのかは、なんとなく分かりますからね。ヘヴィで現代的なリフを持ち、プログレメタル的緊張感を漂わせるInheritanceはHIZAKI曲、一緒に歌えるようなコーラスがある(事実、スクリーンに歌詞が出てファンの合唱を促してた)起伏のある曲展開のLineageはKAMIJO曲。共に、Versaillesらしさ全開の楽曲として洗練されていながら、聴き応えがありました。兄貴がMCで言っていたように、バンドが(一番)良い状態にあることを示したような2曲だったと思います。
そういえば、Melodic Thorn ~美の暴力~をやらなかったのは意外でしたね。暴力受ける気満々だったんだけどな。

大作Faith & Decisionをやったため、それほど曲数は多くありませんでしたが、中だるみするような時間も無く、実に濃密な2時間半弱でした。徹頭徹尾、美意識に貫かれた武道館公演。
最高だよVersailles

10周年のアニヴァーサリー・イヤーとなる今年、海外&全国ツアーの予定も発表されましたし、かみソロ&木星の活動も並行稼働。ファンには嬉しい悲鳴でしょうなぁ。

<セットリスト>
01.Intro ~ Prelude ~ Aristocrat's Symphony (with Be Choir)
02.ASCENDEAD MASTER
03.Shout & Bites
04.zombie
05.Inheritance (新曲)
06.Vampire
07.Chandelier
08.DESTINY -The Lovers-
09.After Cloudia
10.Philia
11.Serenade
12.Faith & Decision
13.MASQUERADE (with Be Choir)

ENCORE1
14.Lineage (新曲)
15.The Red Carpet Day

ENCORE2
16.Sympathia
17.The Revenant Choir (with Be Choir)


ちょうど1年くらい前の聖飢魔Ⅱの武道館公演で、デーモン閣下が「武道館ではステージから客席に物を投げることができない」というルールがあると教えてくれましたが、薔薇の末裔陣はポンポン投げてましたね(笑)。ローズライトもドラム・スティックも。
悪魔でさえルールを守るというのに、この人間どもときたら! ←


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COMMENT 4

かつ丼  2017, 02. 16 [Thu] 19:36

初末裔は最高でした!
高校から大学2年ぐらいまで
摩天楼オペラと並んで国産バンドで好きだったので
武道館というステージで観れて
良かったです。
ちょっといつもより激しく合唱し過ぎて
終演後、喉がガラガラでした(笑)
次はまたいつ観に行くかわからないですが近いうちに観たいですね
MCはバリアフリーのくだりで声だして笑っちゃいました(失礼)

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ヒゲ・スカイウォーカー  2017, 02. 18 [Sat] 19:13

かつ丼さん、

初めてのVersailles、楽しめたようで何よりです。最初にあれだけ豪華なステージ(特にクワイヤ)を観ちゃうと、ハードルが高くなっちゃって、以降のライブが見劣りしてしまうかもしれませんが。

KAMIJO兄貴のMCは、LUNA SEAのRYUICHIに通じるものがあると思うんですよね。共に「何言ってんだ、この人はww」ってなるところが(笑)。兄貴は計算尽くな部分があるように思う反面、りゅーは完全に天然っぽいですけどw

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Tomo  2017, 02. 19 [Sun] 09:14

No title

こんにちは、全体的にはいいライブでした。ただ最近は同じ曲ばかり演奏するので違う曲も聴きたかったです。
いつも爆音のギター、聞き取れないときもある音量小さめのボーカルも今回は丁度良いバランスでした。終盤ベースの音量が大きすぎるような気もしました。
クアイアが居る時は楽器の音量を少し下げても良い気もしました。
色々書きましたがVersaillesのライブの中では良かったです。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2017, 02. 20 [Mon] 18:54

Tomoさん、

選曲に関しては正に仰る通りなんですよねー。Faith & Decisionと新曲以外は「いつも」と一緒な感じでしたから。歌と演奏以外の演出の部分に意識を集中したかったのかもしれませんけど。

私の場合、小さい会場、しかも前の方でVersaillesを観ることが今までないので、割と音響的にはいつも有利な条件で聴いているかもしれません。

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