INABA/SALAS「CHUBBY GROOVE」


INABA/SALAS「CHUBBY GROOVE」 (2017)

B'zの稲葉浩志(Vo)と、米国人ギタリストのStevie Salasが組んだプロジェクトの、「次」があるのかどうか分からないけれど1stアルバム。イナバサラスって語感に何とも言えないものを感じますな。新種の哺乳類の学名みたいな。

「互いの作品への参加など以前から親交を深めていた」2人とのことで、その親交についてもお互いにどの作品に参加しているのかも知らないんですけど、ニュースを耳にした時にもあんまり以外には感じなかった2人のコラボ。稲葉氏ってこういうファンキーなノリの音、好きそうだもんね。そうそう、お二人、タメなんだそうで。Stevieの方がずっと年上だというイメージでしたが。

アクが強いと言っても過言ではない2人の個性ですが、それがどちらが強いとか弱いとかじゃなくて、ちょうど良い塩梅で主張しあい、調和してる音ですね。違和感を全く感じさせないこの自然な感じは、なんすかね、相性の良さなのかお互いへの敬意がそうさせているのか。「○○ featuring △△」ではなく、2人の名前が並ぶ必然性がちゃんとあるサウンド。
まぁ全編日本語詞だし、Stevieはギターに専念してるので、パッと聞いたところだと稲葉色は濃いですけどね。歌詞の面で自分を出していることも大きいですけど、やはりこの人の声には一気に場の色を塗り替えるような鮮やかさと個性がある。稲葉のVoって、ソロも良いんだけど、確固としたアイデンティティを持った人の上(というか隣)で歌うと、一層輝くんだよなぁ。水を得た魚というかね。

多分私、Stevie Salasのギターは初めて聴くような気がするんですけど、とにかくノリノリで小気味良いですね。穏やか&気だるげな⑤シラセでさえ、バックのカッティングがやたらキレが良くて気持ちいー。
松本孝弘先生もカッティングはすげー得意な人ですけど、ちょっとニュアンスは異なりますかね。松本先生の方がわざとそうしてる部分も多分にあるんでしょうけど、HRっぽさが滲んでるかなぁ。YAMAHAのギターを使ってた頃はやたらシャープなプレイを連発してた印象がありますけど、Gibsonメインにシフトしてからは音楽性の変化に合わせて(カッティングというより)もっと図太いリフ志向だし。
あとStevieのプレイ、あんまり型に囚われていないというか、自由自在な奔放さは感じますね。リフを弾いてるんだけど、同時にそのまんま歌ってるようなGtプレイとかすげぇ!ってなります。


…とまぁ褒めまくってますけどね、
それほどお気に入りってわけではないですこのアルバム。予想はしてたけど。ファンキーさよりもメロディックさをくれ、明るさよりも暗さをくれ、ってタイプの人間なのでWATAKUSHI。
歌メロに稲葉らしさや哀愁が出てる曲が好みですかね。②OVERDRIVE④AISHI-AISARE⑥ERROR MESSAGEあたり。でもバラードはあんまりピンときてないのが不思議なところ。バラードにはちょっと歌謡曲っぽさが無いとダメなのかね、自分。
あ、ハンドクラップが入る⑧苦悩の果てのそれも答えのひとつは、明るいタイプの曲だけど好きです。


イナバとサラス、2人以外の演奏/ゲスト陣の多彩な貢献も聴きどころな一枚。
曲名の狙い過ぎ感はちとイタいですけどね。B'zBANZAIARIGATOの系譜にありそうな感じのやつばっかりだもん。なんて釜揚げなのか生なのかって話ですよ。

【お気に入り】
④AISHI-AISARE
②OVERDRIVE
⑧苦悩の果てのそれも答えのひとつ
⑥ERROR MESSAGE


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