東山彰良『ブラックライダー』

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東山彰良『ブラックライダー』 (新潮文庫、上・下)

東山彰良の『ブラックライダー』を読みました。
初めて読む作家。

「世界は瀕死だが、まだ息絶えちゃいない」。<六・一六>により文明を失ったアメリカ大陸。生き残った者は人と牛を掛け合わせた“牛”を喰って命を繋ぐ。保安官バード・ケイジは、四十頭の馬を強奪したレイン一味を追い、大西部を駆ける。道すがら出逢ったのは運命の女コーラ。凶兆たる蟲の蔓延。荒野に散るのは硬貨より軽い命。小説の面白さ、その全てを装填した新たなる黙示録。

ジョアン・メロヂーヤ。メキシコの農園で人と“牛”の間に誕生した美しき奇跡。自らを慕う人々を率い、彼は蟲に巣食われた者を殺戮しつつ流浪する。そして七年後、ワイオミングの大クレーターに居を構えたジョアンたちに、バード・ケイジを首領とする討伐隊が総攻撃を掛ける。そこへレイン一味も絡み……。ジョアンは家畜か、それとも救世主か。神話の結末はあなた自身が目撃せよ。


この説明文を読んでこりゃあ面白そうだな、と。『このミス』でも3位にランクインしてたし。


以下、人によっては「ネタバレ」と感じる部分があると思いますので、ご注意ください。
 ↓


うぉぉおおめちゃくちゃ読みにくい!!

その長さのせいもあるけど、登場人物の相関関係や役割や性格がイマイチ分からないまま進行する物語、マッチョイズム全開な西部劇の雰囲気や終末観を出したいのか、やたらとカナタナルビを振ってくる文体が、全く受け付けなかったですね。
ジャンルをいくつも横断する盛り沢山な内容の小説なんですけど、ちょっと散らかり過ぎかな。作者が自分の好きなことを自由に書きまくってる感じがして、それは良く言うと筆が走ってるってことなんでしょうけど、私はとっては作者が悦に入っている様子というか、得意げな顔が浮かんできてどうもダメでした。途中で先がどうでもよくなってきちゃった。この世界観にハマる人には快感であろうと想像はできるんですけどね。
あとね、コーラむかつく。

舞台設定は好みで独創的と感じたので、ちょっと残念です。
ただ、ロミオ・レインの人物造形と、ジョアン・メロヂーヤにスポットを当てた第二部は良かった。あと、第三部でのレスター・レインの狙撃シーンに震えた。


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