ちょこっと感想 2016年 vol.7

【ちょこっと感想 2016年 vol.7】

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AVENGED SEVENFOLD「THE STAGE」

告知無しで突然全世界同時リリースされた7thアルバム。人工知能をテーマにしたコンセプト作です。
前作「HAIL TO THE KING」(2013)は新たなA7X像を確立した作品のように感じて私は好きだったんですけど、評判はすこぶる悪かったようで。まぁ彼らの音としては今までと異なっていましたけど、ミドルテンポ主体で地味だし斬新さは無かったし、ということでしょうか。
で、本作。特徴は、1曲の中での展開に起伏があること(Gtソロを中心にしたドラマ性が増した)、曲によっては疾走感が戻ってきていること、色んなタイプの曲を揃えていること、反面トッ散らかっている印象があること、パッと聞きあんまりコンセプト作っぽい仕掛けはないこと、でしょうか。楽曲の聞かせ方は巧いです。特にタイトル・トラックは白眉。ただ、歌メロにのっぺりとした煮え切らないものが多いように感じるので、私はあんまり好きではないですね。
新加入のDr(Brooks Wackerman)の元BAD RELIGIONという経歴が意外に感じましたが、聴いた限りでは違和感無し。メタリックなドラミングではないけれど、上手く叩き分けている印象です。



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DELAIN「Moonbathers」

若き女性ギタリスト・Merel Bechtold嬢の加入によって紅一点じゃなくなってしまった、Charlotte“鼻ピアス”Wessels嬢(Vo)を擁するゴシック・メタル・バンドの5th。
前作「THE HUMAN CONTRADICTION」(2014)はこのバンドにしてはヘヴィ過ぎて、あんまりハマらなかったんですよねぇ…。DELAINにはある程度のポップさが欲しい。で、それが一部の曲では実現されています。豪華でヘヴィなオケや演奏は前作譲りながら、とっつき易い歌メロがそれと共存しています。③Suckerpunch,⑥Fire With Fire,⑩Turn The Lights Outあたりがそう。バラード⑤Chrysalis - The Last Breathも◎。Charlotteはウネウネうねる気怠げVoと可憐な乙女ちっくVoを上手く使い分け、表現力が増しましたね。
前作より好き、「WE ARE THE OTHERS」(2012)ほど好きじゃない、という感想かな。最強は2nd。



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FALLUJAH「DREAMLESS」

米国産プログレッシヴ・デスメタル・バンドの3rdアルバム。大手メタル・レーベルNuclear Blastに移籍しています。今までのNBのカラーからすると、ちょっと意外な感じ。
前作「THE FLESH PREVAILS」(2014)で初めて彼らの音に触れたわけですけど、その時はかなり驚きましたね。美しさと激しさ、技巧とある種のキャッチーさ、メタル・バンドとしての整合感とポピュラー・ミュージックに宿るようなお洒落感、それらが全て同居したサウンドのインパクトと完成度は非常に高かったと思います。
基本的には本作も同路線。様々なパートを織り込んでいながら展開の唐突さは少なめで、流れるようにパートを繋いでゆくそのセンスよ。当然のように演奏の難易度は異常に高いです。エクストリーム・メタルにおけるリズム隊、特にDrの重要性や地位は年々高まっていると感じますが、なんだこのAndrew Baird(Dr)の凄さは。
ただ、前作の方が好きですね。本作には雰囲気モノに陥りそうな曲(パート)がちらほらあるし、個人的には前作の方が曲の魅力がストレートに伝わってくる曲が多かった。これ以上アトモスフェリックな雰囲気が強まると個人的にはキツいかもしれません。



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SOLUTION .45「NIGHTMARES IN THE WAKING STATE - PART Ⅱ」

英語版のWikipediaを見ると「supergroup」ってなっていて、まぁ確かにメンバーは名うての人達だけどそこまで言ってしまうのもどうかなと思ってしまう、スウェーデンのネオクラ系エクストリーム・メタル・バンドの3rdアルバム。メンバーの入れ替わりが激しいバンドですし、今いる人も掛け持ちやら過去に色々やっているわけなんですが、要は、元SCAR SYMMETRYのChristian Alvestam兄貴(Vo)と、現STRATOVARIUSのRolf Pilve(Dr)と、DIVINEFIREのJani Stefanovic(Gt)がいるバンドです。
デビュー作はスカシンの正統後継者たる音で非常に気に入っていたんですが、コンセプト作である「パート1」(2015)はグッとモダンな作風になり、技巧面ではなかなか面白かったものの、刺さるメロディは減ってしまいました。基本的には本作でもそれは同様。「パート2」なだけに当然とも言える作風ですけど。どうにもメロディが煮え切らないなぁ…。ただし、清涼感と哀愁が交錯する⑤Inescapable Dreamは別格。キラーですわ。あぁChristian兄貴のクリーンVo、いい声だなぁ…。リズミックなイントロ~ヴァースと広がりのあるサビの対比が面白い⑨Misery Mantraもなかなか。
因みに、SOLUTION 13という似た名前のバンドがありますが、こちらは元SENTENCEDのSami Kukkohovi(Ba)がいるフィンランドのバンドです。


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