NEW ENGLAND@川崎CLUB CITTA' (11/18)

NEW ENGLAND Japan Tour 2016 「グレイテスト・ヒッツ・ライブ」 川崎CLUB CITTA' (2016/11/18)



NEW ENGLANDの初来日公演(初日)に行ってきました。
管理人的にはコレに行かないでどのライブ行くのよ!?って勢いだったんですが、それほどチケットのはけが良くなかったようで、チッタの椅子ライブにしてはかなり余裕のある配置になっていました。後方PAブース前は広めに空いており、左右のブロックの椅子がステージ中央に向かってやや斜めに配置してあるくらいの余裕。2日目、日曜日の方はもうちょっと埋まったんだと思いますが。
リリースしたスタジオ作品が1979~'81年ということで、勿論、お客さんの年齢層は高いです。私より年長の方がほとんどだったんではないかな。プログレ化したクラブチッタあるあるという現象。

私の席は上手側の2列目(!)。ほぼ目の前にJimmy Waldo(Key&Vo)のKey台があります。来日メンバーはオリジナル・メンバー4人のみのため、広いステージはかなり余裕をもって配置されています。中央後方にHirsh“アフロ”Gardner(Dr&Vo)のドラム台。その前にJohn Fannon(Vo&Gt)のマイク・スタンド。Gary Shea(Ba)はもっとも大きく取られた、ステージ下手側です。ショウの中盤にはその下手のスペースに4人が並んで、アコースティック編成で数曲披露しました。

この来日のちょっと前に「LIVE AT THE REGENT THEATRE」というライブ盤がリリースされました。ちょこちょこ曲の順序を入れ替えたり追加してはいましたが、当日のショウもそれに準じた構成になっていたようです。
Seal It With A Kissで始まると、あまりに装飾や外連味のない出音のため少々面食らいましたが、すぐにその人のぬくもりが伝わってくるようなバンド・サウンドに慣れましたね。スネアがスコンスコンと目立ち気味ではありましたが、アフロ氏のプレイ自体は繊細かつ大胆で上手かったので気になりませんでしたし、リズム隊の演奏がロックらしさを担保していた感はアリ(Garyのよく動くBa、すげー好み)。

なんて優しい音なんだろうと、驚かされましたよ。そして上品でロマンティック。
JimmyのKeyがバンド・サウンドの要でしょう。90年代でも2000年代でもいいんだけど、そういう新しめのメロハーのKeyとは感触が異なるのよね。もっとアナログ感たっぷりで懐かしさを感じる音なの。ほとんどのフレーズを手弾きしているので、生のタッチが伝わってくるし。
メンバーがマルチ・ミュージシャン揃いであるため、楽曲によってツインギター編成になったり、ツインキーボード編成になったり。かつ、アフロ氏もメインVo級に歌える人であるため、実質ツインVo体制でもある。Johnよりも高音部を受け持つことの多いHirshの方が、声は太く、良く出ていたかもしれません。おまけにJimmyもコーラスで全編大活躍だし、Garyも数曲でコーラスしてたし、もう鉄壁やんけ。Johnのジェントル極まりない声に、完璧なタイミングで合いの手コーラスが加わってブワッと鳥肌が立つ場面が何度もありました。

バンドのほぼ全曲を手掛けるのがJohnであるため、「Johnのバンド」との認識があるようにも思えるんですが(そんなことないですかね?)、目の前で演奏していたNEW ENGLANDは紛うことなき「四人のバンド」でした。4人がそれぞれの役割を果たし、それら貢献のどれもが大きい。そしてとにかく手造り感満載。めっちゃ人力。
CDに収められた緻密なアンサンブルが、4人の声と手足によってその場で生み出され形作られてゆく様子は、大きな感動を与えてくれました。何度も涙した。元々大好きなAlone TonightExplorer Suiteなんてイントロの時点で耐え切れなかったし、音源ではどうってことないと思っていたConversationの素朴さがジ~~ンと響いてきたのには我ながらビビった。「このフレ-ズの後にこういう展開が来るからフックが生まれてるんだ!」って感じることしきりでした。
Explorer SuiteはJohnもKeyをプレイしてのツインKey体制で披露しましたが、確かにあの曲だと鍵盤は複数必要だわなと思う反面、ギターの音も欲しいなという贅沢が出てきてしまいました。この曲の神秘性を担保している女声コーラスが無いということでそもそも“不完全”ではあったんですが、まぁそんなこたぁどうでもいいです。生でこの曲を聴けただけでチケ代ペイしてますわ。

リフレインが正にこのバンドらしさに溢れた35年ぶりの新曲・I Know There's Something Here(件のライブ盤のボーナス・トラックとして収録)が、過去だけじゃなくて「現在」と「未来」を感じさせてくれたのも◎。そのまんまごく自然に年齢を重ねたようなメンバーの見た目も非常によろしい感じでしたし。ロートル感ゼロ、若々しい。

トータル1時間半ちょいだったかな。
アンコールを除いてお客さんは着席したまま観ていたんですが、ワーワー騒ぐような音じゃなかったし、盛り上がっていないというよりは耳を澄ませて音に集中したいという雰囲気だったと思います。ま、序盤、「立つのか?立つ?いや、座ったままか?」と周りの様子を伺いはしましたが(笑)
メンバーは終始にこやか、年相応というか、人柄がそのまんま出たような大らかな笑顔と仕草が印象に残りました。チッタの広めのホールを親密感に満ちた場所へと変貌させるムードがバンドにあった。特にJohnはアコースティック・セッションの時にはステージ下に降りて来てファンの目の前で歌ったり、Turn Out The Lightの時なんてマイクを通さず生声と生アコギだけで客席を練り歩いたりというサービスっぷりでした。私のすぐそばにも来たわジョン。
いや、これ、サービスというより、ただただファンとの交流したいっていう本人の飾らない性格ゆえの行動だったと思いますね。


瑞々しいセンスが宿った楽曲と歌唱と演奏に、感謝感激。
ほんとうに素晴らしかった。

<セットリスト>
01.Seal It With A Kiss
02.L-5
03.Hello Hello Hello
04.Alone Tonight
05.Shoot
06.Get It Up
07.Honey Money
08.Holdin' Out On Me
09.I Know There's Something Here
10.Conversation (アコースティック)
11.Shall I Run Away (アコースティック)
12.Turn Out The Light (アコースティック)
13.Explorer Suite
14.Hope
15.Nothing To Fear
16.Don't Ever Wanna Lose Ya

ENCORE1
17.Elevator
18.You'll Be Born Again

ENCORE2
19.P.U.N.K. (Puny Undernourished Kid)


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COMMENT 4

グラハムボネ太郎  2016, 11. 22 [Tue] 06:19

座りっぱなし!?

私は「Don't Ever Wanna Lose Ya」が一番好き。というか、和田誠さんのラジオで初めて聴いた曲。
座りっぱなしっていうバンドじゃないと思うんですけどね〜。
客入りは仕方ないですかね、伝説のバンドだけど、世間で言ったら小ちゃい伝説ですからね。
でも、見れて羨ましいです!
私にとっては大きな伝説です

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ヒゲ・スカイウォーカー  2016, 11. 23 [Wed] 11:06

グラハムボネ太郎さん、

Don't Ever Wanna Lose Yaは一際歓声の大きかった曲ですね。

HirshのDrはパワフルでHR的なノリがあったんですけど、全体的なアンサンブルが緻密だったので、私としては座ってじっくり集中することができてむしろ良かったです。逆に、真剣に音に耳を傾けている様子が伝わってきて、熱心なファンの人が集まっているんだな、と感じました。
集客に関しては1日だけの来日ではなく、日曜日もありましたからね。知名度も考えると仕方のないことでしょう。正直私も、B!誌を読んでいなかったらバンドの存在を知っていたか微妙なところですし。

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Yas  2016, 11. 26 [Sat] 09:01

お邪魔します

New England行かれたんですね。
私も大昔にB!誌のF氏のレビューを読んで1stを聴いたクチですが
あれは本当に名盤ですね。
ライブも気になっていたのでこれ読んで後悔しきり。
でも終始座ってはいられないなぁ。。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2016, 11. 26 [Sat] 12:21

Yasさん、

お久しぶりです。
Yasさんが行かれたFrancis Dunneryを諦めて、そのチケ代をNEW ENGLANDに回したような感じですね。素晴らしいライブでしたよ。バンドが順調に活動続けてくれれば、「次」もありそうな雰囲気でしたね。JimmyとGaryは今度ALCATRAZZでも来日しますし。

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