KEEP OF KALESSIN、SOLEFALD@吉祥寺CLUB SEATA

『 Norwegian Black Metal Fest 』 吉祥寺CLUB SEATA (2016/11/16)



ノルウェーのブラックメタル・バンド×3つを集めた、『Norwegian Black Metal Fest』に行ってきました。東京の1日目はFuki Communeと被っていたので、2日目に。

私が会場に着くと、おなじみのEthereal Sinが最後の曲をやるところでした。でもなんだか、いつもとメンバーが違う。下手のスキンヘッドのGtの人がいないし、Keyが女性じゃないし。どうやら、ESの初期曲だけやる「Darkblaze」というプロジェクトのようでした。Yamaさんギタボやってました。

同内容の公演を既に日曜日にやってしまっていることに加え、平日にSEATAではキャパが大きかったのか、客入りが少ないですね。2~3割くらい? このハコって横に広いから余計に寂しく見えます。ただ熱心なファンが集まっているようで、雰囲気は悪くありません。バカ騒ぎするんじゃなくて、この貴重な組み合わせのバンド達が出す音をしっかりと聴いて受け止めている様子。いいね。


SOLEFALD
正式メンバーは、Cornelius Jakhelln(Vo&Gt)とLars Nedland(Vo&Key)の2人のみ。ライブをめったにやらないという、超レア級のアクト。…らしいです。あとの人達はライブのためのサポート陣なんでしょう、GtとBaとDrが1人ずつ、計5人の編成でした。普段は(って普段からライブやってないんだろうけど)ライブ進行に合わせてペインターが絵を描くというパフォーマンスもやっているようですが、急な体調不良とのことで残念ながら来日しなかったので、ステージ上は一人少ない状態だったんでしょう。記事を書くのに調べて初めて知ったわけですけど、他のバンド・メンバーはもしかしてIN VAIN絡みの人達だったのかなぁ。それだったら、知らず知らずに随分とMy興奮モノのメンバーがステージに揃っていたことになります。
初来日の(そして「次」があるかどうか限りなく怪しい)喜びを彼らなりに表現するためか、日の丸に「闘魂」と書いてある鉢巻き(Drは「日本」だったか)を締めた姿で登場し、温かな失笑を誘う。…と思ったら、Cornelius、この人、海外のライブでもふつーに“闘魂”姿やんけ!(爆) 「ここジャパンに来たからには俺だけじゃなくて全員“闘魂”モードで行くべきだろう」って説得したんだろうか? で、下手Gt氏だけ「俺イヤだよ」ってそれに従わなかったのか? 勝手な想像である。

そんなSOLEFALD、モードは闘魂ですが、ムードはそんなに熱くないです。逆にブラッケンな凍てつく風を吹かせるわけでもない。つーかブラック・メタル風味は極めて薄いんですな。そういうパートはあれど1曲丸々ということはなく、すぐに違った感触のセクションに移行しますから。ヴォーカルもグロゥルよりクリーンを使う方がよっぽど多いし。
EMPERORよりは圧倒的にIhsahnソロに近い、そんなアヴァンギャルドな雰囲気も。プログレ趣味はそれほど感じませんでしたけどね。メロデス/メロパワ/ブラック/ゴシック、HR、ポストロック、エレクトロ・ポップ、R&R…etc…、様々な要素をコラージュして、なおかつそれらを自然に流れるように繋げちゃった的な楽曲は、どこかファニーで素っ頓狂な響きを持っており、Ihsahnほど思索的な感じは受けず。ヨーデルのようなコーラスを三~四声で重ねたり、詠唱ぽかったり呪詛だったりと、ヴォーカル・ワークに関しても一筋縄ではいかない偏執っぷり。先の読めない楽曲、そしてまるで外連味のない穏やかな人柄がそのまんま出ちゃったような素朴なステージングがすっげー楽しいです。バラード始まる時の静かなイントロで、Larsがビール(?)の缶を開けてプシュ!とか音させちゃうくらいの迂闊さとマイペースっぷりだし(笑)。絶対この人達、いいひとだよ。

演奏は下手ではないけど上手くもない。技巧に依る部分が少なそうな楽曲なので、その点がパフォーマンスの完成度を左右することはありませんでしたが、各楽器が有機的に働いて曲を形作っている様子は良く分かりました。どの楽器の貢献も等しく重要でしたし。
CDは一枚しか持っていませんでしたが(入手しにくいものも多い)、期待以上に変わり種だったステージは楽しいの一言。単独での再来日は難しいでしょうから、そこそこ集客のあるアクトのスペシャル・ゲストな位置で再来日してほしいなぁ。

<セットリスト>
1.CK Ⅱ Chanel No.6
2.Song Til Stormen
3.Red View
4.World Music With Black Edges
5.The U.S.A. Don't Exist
6.Sun I Call
7.Vitets Vidd I Verdi
8.When The Moon Is On The Wave


KEEP OF KALESSIN
さて目当てのKOK。ライブでもメンバーは、Obsidian Claw(Gt&Vo)、Wizziac(Ba)、Vyl(Dr)という3人のみ。セカンド・ギタリストもキーボーディストも不在、オケやクワイヤは同期音源で再現ですね。コーラスに関してはWizziacも参加して補っていましたが。
その編成がそのまま出音の印象に繋がっていたような気がします。音的にもステージ上の見栄え的にも、ちょっと寂しいというか。音源と遜色なく響いてくる安定感抜群のVylのドラミングを聴いてりゃある程度は満足しちゃうし、同期のおかげかバンドはそこそこ高い再現性を発揮してはいたんですけど、やっぱりちと物足りないですね。今のKOKの音楽性は荘厳なオーケストレーションに支えられている部分が大きいですし、セトリもそれに準じた最新作中心のものでしたし。できるだけ人力で再現してほしい派なんですよ、ワタクシ。
Obsidianは吼え&歌いながらリフ&ソロを休みなく繰り出すという踏ん張りっぷりでしたが、ソロを弾く時にもっと鮮やかなタッチで音が抜けてくればなお良かった。もしくはそういうタイプのリードGtをサポートで入れるか。
この日は頭痛が酷くって、途中でどうにも耐えられなくなって離脱しちゃった。KOKの音楽は繰り返しが多いけど、それに飽きちゃったわけではない。…と思う。

<セットリスト>
1.Dark Divinity
2.The Grand Design
3.Universal Core
4.Introspection
5.The Awakening
6.The Divine Land
7.Ascendant


帰っちゃったんでVREIDは観てないっす。まぁKALMAHと一緒に観ましたしね。(地味だった)


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