DGM、ELVENKING@新宿MARZ

DGM & ELVENKING JAPAN TOUR 2016 新宿MARZ (2016/11/6)



DGMELVENKINGという、イタリア出身の2バンドのライブを観てきました。前者は2回目の、後者は初めての来日です。
会場の新宿MARZはソールドアウト。


ANCIENT MYTH
開演時間にちょっと遅れて会場に到着すると、前座1バンド目の彼らが演奏中でした。てっきりRakshasaが先だと思っていましたが。
国産・女性Voシンフォニック・メタルです。何回か観ているバンドですが、メンバーが変わろうとも、Keyのムード醸成が上手いんですよね。ギターが一本なのでウネウネ動くBaの貢献が分かり易いという点も◎。ただ、ふらつく&上ずるような歌い方のVoが何を歌っているのか、相変わらず(歌詞が)聞き取れないのが不満ではある。


Rakshasa
前座2バンド目は、主催者バンドであるお馴染みのEthereal Sinのメンバーが在籍する別バンド。各々がESとはパート・チェンジしてたりするんですけどね。詳しくはオフィシャルHPを見てちょ → コチラ。
このカップリング・ツアーが決まった時の記事では、「Voを担当するのはDRAGON EYESやDragon Guardianで歌っている、愛美。おぉ、彼女は歌上手いので良さそうですねこりゃ!」等と書きましたが、そのステージを観る前に彼女は脱退 ι(´Д`υ) 、後任として加入したのは、元Albionの百合。お百合さんにとっては、しばらくぶりのパーマネントなバンドへの加入ですかね。

HPには「その音楽性は和風テイストを伴ったシンフォニックな北欧メタルサウンド」とあります。こういうタイプの音楽で、しっかり&はっきり歌い上げるタイプの百合がVoだと、必然的に陰陽座という名前が思い浮かんできますが、まぁそう外してはいないでしょう。こちらはより激しいですし、かつKeyの役割が大きいのでシンフォニックな感触は強めですけど。また、王道寄りの妖怪重金属に比べると、だいぶメロディの質感がクサメタリック。和の雰囲気を纏ってはいても、それほど露骨に和風メロディを取り入れることはそれほど多くない陰陽座ですが、Rakshasaは和風のメロディのままGtがユニゾン決めたりして、なかなか面白かったですね。音楽性に比して、ギタリスト2人のステ-ジングが大人し過ぎなのは気になりましたけどね。弾くのに精一杯だったかしら?
メロディは印象に残るし、百合のVoはやっぱり巧いしで、かなり楽しめました。ESより好きだな。ちゃんとした音源の発表が楽しみです。


ELVENKING
エルヴェンキングたのすぅぃぃぃいいいいいいい!!!
のっけからDamnagoras(Vo)がヘドバンしまくり忙しなく動きまくりのハイパー・ハイテンションで、観ているこちらは嬉しくなってしまいます。サイドを刈り上げてフロントを伸ばした彼の髪型がまた動く度に目を引くんだわ。
良い意味でイモ臭さのあるフォークメタルというジャンルの中でも、ELVENKINGのイモ臭っぷりはなかなかのもの。少なくとも私にとってはかなりイモい。…と感じるのも、多くのフォークメタル・バンドとは異なり、彼らの場合はヴォーカルがデス・ヴォイスじゃなくって、ふつー声だからかもしれません。しかもクリアなハイトーンでもなく、やんちゃさのあるちょいダミ声。そのちょっとイナタいDamnagorasのVoが、アグレッシヴなステージングと相まって、一生懸命さがすっげー伝わってくるのよね。
全体的には、「フォーキッシュなパワーメタル、田舎仕立てで」といった感じ。面白いのが、楽曲そのものは欧州産のムードが全開なのに、VoがパワーポップっぽいというかR&Rちっくというかアメリカ大陸的なヘヴィロックっぽいエモさがあるところで、その組み合わせが実にユニーク。生でライブ観たら、音源で聴くよりもずっと強くそのことを感じました。時に素朴に、時に愉快に、時に美しく楽曲を彩る、Violinの存在も彼らの個性を担保していますし。

初来日というタイミングでのバンド側&ファン側、双方の待望感と歓喜が大きな熱を生み、最初から最後まで大盛り上がりでした。演奏は安定してるし、各楽器のバランスは良好だし、メロディはキャッチーだし、コーラス・ワークもツボを得てるしで、もう最高。たくさん元気をもらった気がします。MCの時には、Damnagorasがはっきりと分かり易い発音で何度も「Amazing,Amazing」言ってたのも好印象でした。他のメンバーも終始ニコニコ。
この日のフロアの人の流れを見た感じだと、DGMELVENKING、ファン層が異なっているのを感じました。ただ、彼らの音楽の即効性の高さ、楽しさがストレートに伝わってくるパフォーマンスは、プログレメタル・ファンに対してもなかなか受けが良かったんじゃないかなぁ、と思います。私のように両方のバンドが楽しみだったファンもいたでしょうし。

最高に楽しかったです!
エルフの王様ありがとう!
EVPありがとう!

<セットリスト>
01.The Scythe
02.Elvenlegions
03.A Riddle Of Stars
04.The Wanderer
05.Moonbeam Stone Circle
06.Lethien Violinソロ
07.This Nightmare Will Never End
08.Twilight Of Magic
09.Pagan Revolution
10.Runereader
11.Grandier's Funeral Pyre
12.The Divided Heart
13.The Loser


DGM
前回来日も観ました(その時のレポは→コチラ)。すんげー音の悪いハコだったのよ。そんな悪条件でも彼らの出音はさすがと言うべきものでしたが。
で、今回ですが、低音が出過ぎでしたね。特にバスドラとBaが。音デカ過ぎてアタマくるくらい。幸いなことにこのバンドのテクは完璧なので、バランスが悪かろうが曲の判別がつかないってことは無いですし、それどころか音の再現性はめちゃくちゃ高い。音源通りの歌唱と技巧と感情表現。そして、そこに音源を遥かに上回る熱量が加わるんだから、これで素晴らしいライブにならないわけがないです。メンバーが発するポジティヴな空気も観ていて気持ちいいしね。

しかし、Mark Basile(Vo)は感情表現豊かな人ですね。メンバーはみんな、人柄の良さが伝わってくるようなパフォーマンスをしているんですけど、とりわけ彼の身振り手振りがやたら大きいので(笑)、余計にそれが伝わってきます。2階(というか、このハコは地下2階がメインフロアなので、実質地下1階だが)も含めて、フロアのあちこちを指し示しながら力瘤を作って見せたり、間奏の度に「どうだ?ウチのGtとKeyはすげぇだろ?」と言わんばかりの表情と手振りでSimone Mularoni(Gt)とEmanuele Casali(Key)を紹介したり。熱唱しても暑苦し過ぎないVoも素晴らしけりゃあ、フロントマンとしての求心力もある。スキンヘッドのインパクトも大きいし(笑)。

ただ、前回のレポでも「momentum」「THE PASSAGE」の感想でも、毎回触れているように、やっぱりどの曲もメロディが似ているんだわこのバンド。もしくは、メロディが似ているというより、楽曲の放つムードが似ているというか。
間奏の度に、Simoneの音の粒が揃いまくった絶品Gtソロ(トーンも素晴らしい!)には惹きつけられたし、バンドのアンサンブルの鉄壁さには驚かされるんですけど、ハッキリ言って最初のThe Secret組曲の後はもう飽きてた。音もバカデカいし、早く終わってくんないかなぁと思う瞬間も正直あり。
彼らの楽曲からは物語性を感じないというか、陰影が少ないというか、明暗の振り幅が狭いというか、そんな不満点はあって、自分にとってはCD音源からいくつかの曲をつまみ食いするのが合っているバンドなのかな、と感じました。改めて。CDは買い続けるでしょうけど、ライブに関しては「次」の機会があっても、足を運ばないような気がします。その場でどういう音が鳴らされ、その時に自分がどう感じるか、予想できちゃうから。

今回も最後に愛を取り戻しました。
しかし前回気づかなかっただけかもしれないけど、結構歌詞間違えてるねマーク(笑)
「邪魔する奴は 指先ひとつでダウンさ」のところ、「指先ひとつ」「安らぎひとつ」に聞こえたんだけど気のせい?ww
確かに2番に「安らぎ」という歌詞はあるし、安らぎひとつでダウンしたいっちゃあしたい(笑)

<セットリスト>
01.The Secret (PartⅠ)
02.The Secret (PartⅡ)
03.Animal
04.Reason
05.The Passage
06.Universe
07.No Looking Back
08.Repay
09....In A Movie
10.Fallen
11.Ghosts Of Insanity
12.Trust

EOCORE
13.Hereafter
14.You Wa Shock! (Ai Wo Torimodose)
(※クリスタルキング・カバー)


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