Junkers@四谷LOTUS

『 四ツ谷Lotus Reboot 30 』 四谷LOTUS (2016/10/30)

Junkers(ユンカース)というバンドのライブを観てきました。
Crossover popsバンド・Lilith Abiのヴォーカリストである薫が所属する、別バンドです。

audioleafのページは → コチラ。

Junkersの音楽性に関して「Japanese-EDM」との表記がありますが、端的&乱暴に表現してしまうと、コレ、女性Vo版TM NETWORKですね。
一口に「TM」と言っても色々な側面があるわけですけど、どちらかというとダンサブルな感じのやつじゃなくて、ロマンティックな面やポップス的な要素を抽出したような音楽性です。個人的にはそれほどEDM要素が強めだとも思ってません。で、さらに掘り下げて「ロマンティック」と言っても、木根(尚登)バラードっぽい詩情じゃなくて、感じるのは小室哲哉のセンスに由来するようなロマンティシズムね。上手く説明できない部分なんですけど。(Junkersの)リーダー/メイン・コンポーザーである柴崎裕斉がキーボード奏者だってことも大いに関係しているでしょうし。
また、曲のベースはTMちっくではあるものの、宇都宮隆と薫、性差は勿論、ヴォーカリストとしてのタイプも異なるので、そこらへんの感触の違いは結構大きかったりします。

彼らの(現時点での)唯一作である1stアルバム「Chrono Circle」(2014)を、私は何故か持っていたりするんですが、この作品、かなり愛聴しています。聴いた回数で言えば、ここ2,3年に出たアルバムの中でも上位でしょう。ただ、当時既にバンドは活動休止状態になっており、私の中ではライブを観る機会があるとは夢にも思わないという、もはや“伝説のバンド”と化していました(笑)。

そんなバンドがRebootですよ。
ウチのブログ的には事件だこりゃ。


リーダー柴崎、「30歳になっちゃった記念」企画イベントでの再始動ライブです。「再始動」と言っても(「と言っても」って表現がさっきから多過ぎるなこの記事w)、本人は北海道に住んでいるようですし、この日のライブも単発の記念ステージになるんじゃないかと思っていました。ライブが始まる前までは。


四谷LOTUSは初めて行くハコです。キャパ150。
私が到着したのは2バンド目のステージの最中だったかな。TOTOのカヴァーやってました。Voさんが剣をもっていたのはHYDRA(のジャケ)オマージュだったのかしら?
次のフュージョンっぽさのあるポップス・バンドを聴いてる時にも思いましたが、弄ってないギターの音がなかなか新鮮だな、と。HR/HMのライブを中心に観てると、いつの間にか歪んだギター・サウンドが当たり前だと思ってたりしますしね。あと(広義の)ロックって、バンドの中でのギターの存在感(というか俺様度合い)がやたら大きいんだな、とも。
ま、私自身そういうとこが好きだったりもするんですけど。


Junkers
4番手。
暗転すると、ステージを遮るスクリーンに映像が流されます。メンバー名を順番に映したあと、最後に「Reboot…」の文字が。「あ、ほんとに“再始動”するんだな」と実感した瞬間です。そしてスクリーンがゆっくりと上がって、メンバーの姿が現れるというオープニング。それまでは和気あいあいとした、どちらかと言うと楽しい雰囲気の(良くも悪くも)内輪ノリのイベントでしたが、ここで空気がガラッと変わったのを感じました。
ひんやりとした緊張感。

バンドは、柴崎(Key)、薫(Vo)、 Ito Taichi(Gt)の3人編成だったようですが、再始動に際してDrにOhata Kazukiが加わった模様。通常のバンド編成目線で考えると、ループする打ち込みがBaとバスドラムの役割を果たし、Ohataが手技主体でオカズを入れてゆくって感じでしょうかね。

CDで聴いていた、「ロマンティックなポップス」的イメージとはだいぶ異なりました。もっとヘヴィでストイックでロック色が強い出音とステージング。これには驚きましたね。しかも嬉しいビックリ。単純に打ち込みの音色が重めだっていうのもありますが、マーシャルぶっ差しのギターが適度に歪んだトーンだったことと、VoとDrが生み出す“揺らぎ”が人力による音楽であることを強烈に意識させるので、打ち込み音からイメージされる反復や無機質といった概念からは距離があります。いや、スタイリッシュとも言えるループや効果音、そして照明効果と合わさって、不思議な調和を為しているという感じかしら。

しかし薫のヴォーカルはやはり凄い。
上手いっちゃあもちろん巧いし、声量もあるんだけど、そういうテクニック的な部分を意識させないほど、個性の強さがそれらを軽く飛び越えて迫ってくる。アクの強い歌い方をする人だと思うけれど、それでいて、個性が曲をぶち壊して食らい尽くすこともなく、感情表現が曲の世界観と一体化しているように感じる。曲の中に没入してゆき、そこから言霊や曲の核となるエッセンスを掬い上げてくるような、そんなイメージもあるんですよね。
それと、彼女のVoには獣性を感じる。…時がある。ウギャーァァアア!!みたいな(笑)、分かり易い形では決して表出しませんが、ロングトーンの語尾にプリミティブな叫びにも似たものが滲むというか、制御された歌唱の中にも感情の爆発があるというか、そういう瞬間をこの日だけでなく今までのライブの中で幾度か体験してきました。この日のセトリで言えば、最もTM&最もヘヴィなSleep Disorderでしょうね。鳥肌モノですわ。すげぇ。
初めてLilith Abiのライブで彼女のVoを聴いた時、「猫っぽい」と思ったもんですが、それはしなやかさや奔放さを感じ取ったと同時に、無意識にどこか獣っぽいところも汲み取っていたのかしら?(笑)

CDで聴く限り、ほぼVoとKeyで占められる音像なんですけど、「ライブではここをギターのリフで置き換えるんだ」とか、アレンジの違いや発見があって、そういう部分でも楽しめました。何より、何度も繰り返し聴いてきたメロディ、しかも生で体験する機会が訪れるとは思ってもいなかった楽曲を聴くことができて、感激しました。
ほとんどシームレスで流れるように曲を繋いでゆく構成や、アウトロとしてバラードWorld's EndのインストVer.を流して締めるという演出、等々。短い時間の中でコンセプトや拘りを感じられるステージだった点もとても良かった。

どうやら一回だけの記念ライブではなく、来年以降、継続的に活動してくれるようなので、非常に楽しみですね。
あ、そうだ。Lilith Abiと対バンすればいいんじゃね? 少なくとも俺得ではある。TMリスペクトなだけにSax入ってる曲があるし、リリスと一緒ならSax使えるし(笑)
実はアルバム「Chrono Circle」については、感想をちょっとだけメモって下書きに保存してあったりするんですけど、入手経路もない作品だし公開するのもどうもなー、とか思ってたんですが、バンドが存続するようなら記事に手を入れてアップしてもいいかなって考えてます。というか、この再始動を勝手に好機だと捉えてアップしよう。自己満ブログだから勝手にやらせてもらうぜ。今後CDが手に入るようになるかどうかは、知らんがw

<セットリスト>
1.Endless Eight
2.Courser
3.Sleep Disorder
4.Screen of the Day
5.Keyソロ
6.Escape Journey


結局、主役である柴崎氏は計3バンドでステージに出たようですね。TOTOカヴァー企画バンドと、大所帯ファンクバンドFunkasistaと、Junkers
Junkersのステージが終わった後に、彼と少しお話させていただいたんですが、私が「TM好きなんですよ」と言った時の食いつきっぷりったら!ww
で、すぐに「好き」の度合いが私ごときとはまるで違うことに気づいてしまいましたけどね。彼が「TMラヴ♡」だとしたら、せいぜい私は「ライク」だわw 教えていただいたところによると、「ユンカース」というバンド名も小室哲哉の飼い犬の名前からとったそうな(これか!? → 『ユンカース・カム・ヒア』wiki)。
ガチですよこりゃあ。


セラミックの追記 プラスティックの星 ふたりだけがリアリティ
        ↓



突然ですが、キーボード奏者が小室感を出すためのポイントとしては、
 ①複数台の鍵盤で自分の周りを囲むこと。
 ②ツマミ系を弄る。

この2点でしょう。
正直、前後の鍵盤に同時に手を伸ばすだけでかなりコムロっぽさ出ますし。したり顔ならなおオーケー。
あとに関しては、鍵盤を手弾きするよりも、音色を変えるためのツマミを頻繁にイジイジした方がベターな気がします(笑)。この記事を読んでくださっているそこのアナタが、どうしても小室哲哉の物真似をしなきゃいけない場面にもしも遭遇したら(?)、このヘンテコなブログのことでも思い出していただければ幸いです。


おしまい。


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