APOCALYPSE「The Beginning of The Eternity」


APOCALYPSE「The Beginning of The Eternity」 (2016)

9月のライブで初めて観て衝撃を受けた、大阪・堺出身のメロディック・デスメタル/デスラッシュ・バンド、APOCALYPSEの1stアルバム。イントロSEを含む8曲入り。

音楽性は、モダン化/アメリカナイズとは無縁な時期の北欧メロデス風です。また、ギター・チームの技術レベルが非常に高く、メロディックなフレーズを淀みなく連発する様子や、正統派HR/HM由来のドラマ性を惜しみなくぶっ込んでくる点が、ARCH ENEMYを想起させます。Shrapnel系ギタリストの匂いもあったり。

オーセンティックなんだけど、どこかフレッシュ。
そしてなにより、メロディ・センスが非凡。


「新人のアルバムとしては驚異的な出来」というよりは、仮にベテラン・バンドだったとしても、ここまで神経を行き届かせたソング・ライティングをしてきてくれれば1枚の作品として十分「驚異的」なわけで、「新人のアルバムとしては」という枕詞は必要無いと思われます。メンバーが20代前半とは思えないほど、北欧メタルを中心にしたHR/HMの美味しいエッセンスを、そのルーツの根っこの部分まで掘り返した上で(←ここポイント)汲み上げているのが分かるし、同時に、どうやったらフックある展開やドラマティックな聴き処を設定できるのかと、研究している姿勢が音の隅々から滲み出ているような気がする。
気がするだけで、ほんとはごくごく自然に発露してきたものかもしれないけど。それだったらビックリだ。

で、そんな、ある意味優等生的/いいとこ取りなところも感じさせつつ、同時に大人しくまとまらずに熱いパッションが封じ込められているのが良いんですよね。リズム隊(Drはサポート)のパワフルさ、ダイナミックな演奏がその印象を後押ししてる。
まぁそれでもライブでの強烈なエネルギーに比べると(って一度しか観てないけど)、“よそ行き顔”を繕っているようには感じますけどね。しかしその分、整合感は高いです。


超良作。
繰り返しになりますが、隙あらば技巧的でメロディックなフレーズを捻じ込んでくるGtチームの仕事っぷりが素晴らしいのよね。ここだ!というタイミングでピロピロと入れてくるオカズに、物語性すら感じる起伏のある間奏。サイコーやん。ファスト・チューンだけでなく③Disconnectのようなじっくり聴かせる曲が退屈に響かないのもいいねぇ。

演奏面での充実は既にかなりのものなので、さらなる発展のためには(って言い回しが胡散臭いコンサルタントのようだw)、ヴォーカルのスキルアップ/アイデアの拡充が突破口になりそうな気はしてます。
ステージにおけるMANSON(Vo)は、強烈な磁力で以って場を支配することのできる優れたフロントマンだと思いますし、フレンドリーな喋りとのギャップも◎。また、既に⑤nightmareでクリーンVoをチャラくならないような形で取り込んでおり好印象なんです(メロディが良いからだな)が、今後、グロゥルにしてもより多彩な表現を身に付けたら、すんごいバンドになってくれそうですね。

【お気に入り】
⑤nightmare
⑥MURDER ← 間奏の展開 is ヤヴァい。 MVは → コチラ。
②This is my name
③Disconnect
⑧Evil Wars


スポンサーサイト

COMMENT 0