上木彩矢@下北沢GARDEN

AYA KAMIKI LIVE 2016 十TH ANNIVERSARY 『 RESURRECTION 』 下北沢GARDEN (2016/9/19)



夢のような時間でした。

○周年記念や活動休止やメンバー・チェンジ等、(ポジティヴであれネガティヴであれ)節目となるタイミングで行われた貴重なライブ。
長年待ち望んでいて遂に来日したバンドのライブ。
未知のアクトにすげぇなぁと圧倒されたライブ。
ステ-ジとフロアの熱のぶつかり合いによる相乗効果が凄まじかったライブ。
ふんだんにお金が掛かったエンタメ精神に溢れたライブ。
新たな世界への扉を開いてくれたライブ。
…などなど。

今まで色んなライブを観てきましたけど、観ていてここまで幸せな気持ちになったライブは初めてかもしれません。
その場に立ち会うことが出来た喜びを、いつになく強く感じた一夜。


上木彩矢、メジャー・デビュー10周年を記念した、ワンマン・ライブに行ってきました。
細かな感想は色々あるんだけど、この大きな大きな幸福感をどう文字に起こせばよいか、まるで掴めなくて、文字を打つ手が止まっちゃうよね。何から書けばいいのか…。。。。

とりあえず順番に、時系列に従って書いてゆきましょうか。

情報解禁時に記事にしたように(→コチラ)、この日のワンマンのセットリストは、あらかじめ募集されたリクエスト投票の結果を元に組まれました。順位や票数は事前にもライブ中にも公表されませんでしたが、期待を裏切られるようなものにはなりようがなかったし、事実、ものすげーセトリでした。

上木本人がこの日のMCで言っていました。(大意ですが、)ある人から「何周年記念のライブは、自分のためじゃなくて、支えてくれたファンに対して感謝を伝えるためにやるものだ」と言われて感銘を受けた、と。このリクエスト企画、そしてその結果構成された珠玉のセットリストは、正に彼女からファンへの特別なプレゼントになっていたと確信します。「(自分のためじゃなくて)ファンのために歌います」とTwitterで呟いてたし。
個人的にもやってほしい曲はほぼ網羅されていたし(まぁ何度も投票しまくったしな/笑)、漏れたお気に入り曲に対しても「アレが漏れるのは仕方ない。マイナーだから」といったような納得感がありますし。具体的に曲名を言うと、CRAZYtearBelieve in YOUCan't stop fallin' in LOVE世界中の誰もがAria等ですけど。

情報解禁第2弾としてバンド・メンバーが、また、当日が近づくにつれてグッズ情報やゲスト陣の参加が発表され、セトリへのドキドキ感と合わせて、弥が上にも期待が高まって迎えた当日でした。

バンド・メンバーとゲスト出演者を記しておきます。
 上木彩矢 (Vo)
 Leda (Gt)
 中村泰造 (Ba)
 滝本成吾 (Key)
 前田遊野 (Dr)

 misono (ゲストVo)
 TAKUYA (ゲストVo&Gt)


そしてさらに「シークレット・ゲスト」の存在。。。


9月19日、東京は雨。
雨女光臨である。

先行物販で10周年記念グッズを手に入れてから入場しました。Tシャツとタオル。
会場である下北沢GARDENって、フロアの造りがちょっと歪な形なんですよね。ステージ高はそこそこあるけど天井は低め。
私は整理番号の都合もあって、前方エリアではなく一段高くなった後方エリアやや下手側にスタンバイ。後方といっても柵の後ろ2列目だったので、ステージはよく見えました。
当日券の発売もありましたが、フロアは9割を超えていそうな動員。

客入れの関係か、20分ほど押しての開演でした。
客電が落ちると、過去のシングル曲を繋ぎ合わせ、歴史を遡るかのように構成されたSEが流されます。ステージを覆い隠すスクリーンが上がると、メンバー全員が既に位置についており、腕を大きく広げた上木が一言。

「ピエロ」

なんとなく予想していたオープニングです。ピエロはB'z派というより断然上木派の管理人ですが、彼女のレパートリーの中ではそれほど好きな曲ではありません。でもそれでも、代表曲なだけに興奮しますわね。オープニングですし。上木登場に合わせて、前方フロアは一気に圧縮してましたし。

で、曲よりもむをおおおお!ってなったのは、彼女の髪型ですよ。やたらと(特に女性アーティストの)髪型やら衣装やらにはうるさい当ブログですから、当然のようにここでも要チェックなんですが、そのハーフアップにしたシルエットが、DVD化された1stワンマン・ライブ時のものを想起させる事に気づいた瞬間、鳥肌ヴゥワァァアアーですよ。いや、別にオイラの勘違いでも別にいいのよ。そういう「リンク」を感じちゃったんだからしょうがない。
そのアシンメトリーにカッチョ良くキメてるはずのヘアスタイルでしたが、彼女のヘドバン(というか頭の振り)の激しさがヘアピンの耐久力をあっさり超えてしまったのか、ライブ序盤にして崩れてしまい、カッコイイ系のはずがカワイイ系のうさちゃんになってしまったのはご愛敬(笑)

想定内の道化師ではありましたが、2曲目にして早くもこのリクエスト・セトリの破壊力に打ちのめされた管理人です。
傷だらけでも抱きしめて
え?
えッ!?
こんなに早く?
つーか、この曲聴いちゃっていいの俺?、、…みたいに戸惑いつつも曲は進行します。
はい、あっさり涙腺崩壊。
上木最強ソングは何かっつったら、そりゃ傷だらけでも抱きしめてですよ。
抱きしめる!
うん、うん、傷があろうがなかろうが抱きしめるよぉぉおお!

その後に続くのが、眠っていた気持ち 眠っていたココロミセカケの I Love youっていうんだからどこかおかしい。
分かってはいたけど代表曲・名曲ばかりなんですよね。セトリ is YAVAI。
いや、本当は名曲かどうかなんていう「世間の評価」は関係ないんです。これらの楽曲は、当時の自分の音楽生活を、人生を支えてくれた大事な曲なんでね。だから、響く。かつ、ずっと沈黙状態だったアーティストが、ポッと一発だけ記念公演を「集金ライブ」としてやるんじゃなくて(そういう趣向も「名曲を生で聴くことができる」という意味では有意義だが)、現役アーティストとしてRESURRECTIONした上木彩矢が歌うからこそ、よりグッとクるものがある。
上木彩矢の音楽シーンへの帰還の狼煙としてこの記念公演をやるのと、UROBOROSが始動した後にこのライブをやるのでは、意味合いが全く違ってきたんじゃないかと思うんですよね。後付けですけど。前者の場合、大喜びしつつもその公演の意義みたいなものに対して懐疑的になってしまった可能性はあります。実際に「集金」になるかどうかってのは置いといてね。それと、ほんとうに継続的に音楽活動をやってくれるのかどうか、って意味でも。その点、UROBOROSという現在の軸足があるというのは大きいことだし、かつ、彼女自身にとってもファンにとっても大切な大切なソロ・キャリアを過去に葬ることはないというスタンスをも感じることができて、あたしゃあ感無量だったんですよ。


さて、
重金属と共にある者としては、バンド・メンバーの布陣が発表になった時に興奮しましたよね。Keyの滝本成吾さんだけ“畑”が異なるからでしょうか、存じ上げない方でしたが、あとの面々はUROBOROSBABYMETAL神バンドですから。
で、そんなHR/HM度数の高いバンドですが、考えてみれば上木ソロはJ-POP/ハードポップなわけでして、技巧的なことを考えると特にLeda(Gt)と前田遊野(Dr)は明らかにオーヴァー・スペックではあります(笑)。事実、ギター・パートはリフというよりカッティングが多く、全曲にソロがあるわけではないですし。ただ、Ledaも前田もサポート活動で鍛えているだけあって、そこらへんのアンサンブルの合わせ方はお手の物で、全くヴォーカルの邪魔にはなっていませんでしたし、全体としては、不安感皆無の安定したまとまりっぷりですよね。頼もしく、骨太。所々ぶち込まれる、粒の揃いまくったGtプレイにはやっぱりLedaやべぇ!ってなったし。
そんな中、バンド・サウンドをグイグイと引っ張っていたのは、中村泰造のベース。過度にうるさくないのにしっかりと存在感があって、かつフレーズが明瞭に聞き取れる(ここらへんは他の楽器とのバランスもあるけど)彼のベースはとても良いね。UROBOROSサウンドでも肝になっている部分でもあります。


披露された楽曲自体の求心力もさりながら、要所々々に挿入された企画的なセクションも実に楽しいものでした。

あらかじめ告知されていたゲスト・ミュージシャンの出演。
まずライブ前半に登場したのは、day after tomorrow(活動休止中)のヴォーカリスト、misono。テレビを見ない私でもなんとなく「芸能人」というイメージはある人。というか、day after tomorrowのことは知ってたけど、そのVoが彼女だとは認識していなかったので、逆にミュージシャンという認識はありませんでした(失礼)。あと、倖田來未の妹だって、つい先日知った(笑)。世間一般のイメージはどんなもんか知らんが、髪の毛バッサリ切ったショートカットのおねーさんでした。喋るとちょっと姐御風。
上木とデュエットしたdatの代表曲(らしい)Starry Heavensは、私でも聞いたことあるような気がする、哀メロポップチューンでした。misonoのVoですが、歌い回しはちょっと一本調子なんだけど、声自体に華と強さがあるし、やっぱミュージシャンなんだなぁ(当たり前だ)と感心して、当初のイメージよりずっと好印象でしたね。datのベスト盤でも買おうかしら。
まぁ歌(曲)も良かったんですけど、MCというか、上木とのやりとりがとても面白かったよね。「漫才半分+女子会ノリ半分」みたいな感じで。うさちゃん型に崩れた上木の髪型を直したり、化粧の濃さについて言及したり。「(上木は)ナチュラルメイクの方が良いと思うんだけど。みんなどう?」とかフロアに向かって訊いてましたが、それには「うんうん、その通りだmisono」と深く首肯した(笑)。そうそう、上木はできるだけイジらない方が可愛い。ただし眉毛は書くこと(笑)
しかし彼女、上木とはどういう関係なんだろ? avex繋がりかしら? 上木は「みーちゃんみーちゃん」って、友達のようなお姉ちゃんのような感じでしたね(misonoがいっこ上)。
↓グッズのタオルを指して「なんなのこれ?極道なの?」とも言ってましたねww
ayakamiki_10thanniversary_resurrection_towel.jpg

もう一人のゲストは、元JUDY AND MARYのGt、TAKUYA。彼に限らず他のメンバーについても、私の中ではジュディマリの時のまま認識が止まってたりするんですが。あ、五十嵐公太(Dr)はデーモン閣下のソロライブで観たわ。
「上木+TAKUYA」と言えば、当然ながら(共演した)W-B-X ~W-Boiled Extreme~をやるわけですけど、とりわけ好きな曲でもないし、ぶっちゃけ嬉しくはなかったですね(笑)。ただ、高校~大学時代に聴いていたバンドのギタリストが、当時と変わらぬペイント・ギターを持ってステ-ジに上がっていたのは、なかなか見ものでした。あと、カッティングとラップVoは小気味グッドでした。
※ジュディマリの中でもオイラが恩田派(?)だったのは内緒の方向でm(__)m


リクエスト投票上位の楽曲で組まれていたであろうこの日のセトリですが、票数の少ない曲にも外せない(もしくはどうしてもやりたい)ものがあったからか、マネージャーの提案もあって、そういう曲をメドレーで披露することになったとのこと。結果的にはこの「低リクエスト・メドレー(笑)」(by上木)がショウに起伏を生んでいたし、中盤のハイライト的な役割を果たしており、楽しかったですね。
デビュー・シングル曲Communication Breakは当然上位に入るものだと思っていたので、メドレーに組み込まれていた(つまり、順位はそんなに良くなかった)のがビックリでした。また、この日唯一のインディーズ曲A constellation、これをやらないわけにはいかない(ライブでの)代表曲明日のためにあたりは、特にこのメドレーで掬い出された感はありました。個人的にはRevolverの緊張感にシビれた。このヒリヒリしたハードさも上木の魅力だなと再認識して。
序盤はやや聴き取りにくかったKeyパートでしたけど、misonoの登場辺りからは全く問題なかったと思いますし、このメドレーの時は大活躍。特に劇的/激的な繋ぎ方をするわけでもなかったですけど、メドレーのアレンジを滝本が手掛けていたみたいですしね。この時はオルガンがやたら効いていて、ちと興奮しました。


ゲストとのやり取り以外はそれほど長々とMCタイムを取ることはなく、曲への想いを短めに語ったりはしていましたが、割とテンポよく進行しました。ここらへんの、適度に空気が和んで、しかも弛緩し過ぎないっていうバランスのとり方はさすが上手いところですね。内容盛り沢山のライブだったけど、あっという間に「もう終盤!?」って感覚でしたし。これほどの“あっという間”感を感じたライブは、CROSS VEINのキネマ倶楽部劇場ワンマン以来じゃないかなぁ。

「あと3曲」という上木の言葉を以ってして初めて気づく、「終わってほしくない」という強烈な想い。ライブのクライマックスですよ、クライマックス。
上木のロック・イズムとBeing的哀メロの幸せな結婚・Secret Codeの後に続いたのは、I Sing This Song For You
まさかやるとは思わなかった。人気ありそうだし、ベスト盤にも入っていた曲だけど、何故か「こんな幸運が俺のところに来ちゃっていいの?」的な驚きがある。
感涙。
涙が止まらないよ。
泣くようなタイプの曲じゃないんだけど。
最も好きな曲は傷だらけでも抱きしめてだけど、最も待ち望んでいた曲はコレだから。2012年の原宿アストロホールでのワンマン・レポでもやってほしいって書いてたし、この曲こそが、上木ミュージックのカワイイ・サイドを代表する曲だと確信しているから。
しかし前曲とは別人のような、kawaii!!全開の歌い方の落差は何事だ。
サビの、
I Sing!
I Sing!
I Sing!
I Sing!
I sing this song for YOU ♡

の後の「ふぉい!」&ジャンプこそが、most kawaii!! moment in this year

本編ラストは、世界はそれでも変わりはしない。最後に聴きたいと思うほどお気に入りの曲ではありませんが、曲が始まる前の上木からの感謝を伝える言葉もあって、締めに相応しい曲ではあったと思います。


アンコール。
黒主体のロックお姉ちゃん的衣装から、グッズのTシャツに着替えて(ってこちらも黒だけど)登場した上木。ヘアメイクさんの手によって、髪型が本来のアシンメトリー・ハーフアップに修復されていて、とってもグーです、グー。これ以降、終演まで崩れなかったから、最初のメイキングが弱かったんだろうなー。

で、バンドメンバーも一緒に出てきたんだけど、すぐさま演奏に入るわけではなく、ステージを隠すスクリーンが降りてきます。10周年と誕生日(9/10)に際して、交流のある友人達からビデオレターを貰った(要求して撮ってもらった?笑)とのことで、それが流されます。上木も下手側のステージ端に立って、コメントを加えつつ一緒に鑑賞するスタイル。
ビデオレターの顔ぶれは、元SHAZNAのIZAM(メルティラヴ離さない)や声優の高垣彩陽といった舞台共演者、同じ高校&事務所の相武紗季と上野なつひ、元SURFACEの椎名慶治という、なんとも華やかな面々。ほぼ芸能人(界)ですよこりゃ。同級生だとはいえ、相武&上野とか出てくるとビビりますね。荒めの画質からもスターのオーラが伝わってくる…。
このビデオレター上映のくだり、結構な時間を取っていた(椎名は特に饒舌だったな/笑)んですが、これがめっぽう面白く、あっという間でした。やはり普段から人前で喋り演技をしている人達ですから、カメラを目の前にして喋ってるとしても見せ方・聞かせ方が上手いんですね。ゲストで出たTAKUYAとmisonoもそうでしたけど、みんな、本人達しか知り得ない裏事情をぶっちゃけて、それを横で聞いてる上木が赤面するっていう流れが多く、ニヤニヤさせてもらいましたw
ハイライトは、相武&上野による高校時代のエピソードの数々と、修学旅行(?)でスキーに行った時の写真の披露ですね。クラスメイト数人の中心に居座る上木が醸し出すヤンキーっぷりを指して、「このボス感w」と言う上野(笑)

上木に対してそれぞれが楽しくも愛に溢れるメッセージを寄せており、ファンとしても嬉しかったんですけど、その中でも特筆すべきことは、相武&上野だけでなくmisonoも言っていた、

「上木は乙女」

ということですね。

上木 is 乙女。
合言葉は、乙女。

我が意を得たり!とばかりに、心の中で膝を打ちましたよ。

以下に、私が書いたUROBOROSの1stワンマンのレポを部分的に引用してみます。ちょっと長めですけど。

そして、上木はUROBOROSでも上木だったな。
揺らぐことのない天性のロックさ。それはこのメンバーの中でも全く埋もれることなく、光り輝いて。
「みんな会いたかったよぉー」というまるで作っていない素の喋りから、曲に入った途端にズボッとその世界の中に没入して、まるで別人のような声で歌い始める…。女子・上木彩矢から、歌手・上木彩矢へ。

そう、上木は女子なのよ。
当たり前だが。
一人の女性であることを、無理に前面に出そうとも、逆に隠そうともしていない。前にも書きましたが、彼女、男勝り的なノリのヴォーカリスト/ロック・ミュージシャンじゃないから。「オマエら盛り上がってんのかー!?」等という、分かり易いステレオタイプなロック・ディーヴァ的煽りはしないし、ファンへの呼び掛けは「みなさん」とか「みんな」とか、そういう何のてらいもない、親しみやすいものだし。
黒瀬が曲について説明する場面がありましたが(好青年というか温厚な先生みたいでしたね)、上木がアシスタントのようにそれに相槌や補助を入れる様子を見ていると、芸能人みたいだとも思いましたね。そう、上木は圧倒的にミュージシャンでヴォーカリストなんだけど、同時に女優というか、人前に立つ人独特のオーラや華やかさがあって、それが歌っている時の仕草や表情に自然と表出してくる。綺麗とか可愛いとかそういうことじゃないのよね。説明できなんだけど、ただただ、ロックなの。
彼女の、ヘンにカッコつけていないんだけどカッコイイっていう有様は、私にとって、ロック・ミュージシャンとしてこれ以上望みようもないくらいの理想的なフロントマンの姿ですよ。


上木の「乙女・女子」たる部分だけじゃなくて、フロントマンとしての魅力にまで踏み込んだくだりではありますが、私は正に彼女のこういうところに魅かれているので。
それはこの10周年記念ワンマンの時にも変わらず。むしろ、ゲスト陣の喋りや友人達からのビデオレターでの愛あるメッセージによって、彼女の素の部分が引き出されていた分、“乙女上木”がUROBOROSや今までに見たソロ・ライブの時より前面に押し出されていた感はありましたね。カッコイイとカワイイの理想的な配分。


シークレット・ゲストがB'zの2人(もしくは一方)だったらウレション漏らすなとか考えてましたが(←ナイナイ)、堂珍嘉邦でした。元CHEMISTRYの。
ビデオレターの最後に登場して、「今日は会場には駆けつけられないんだけど、やっぱりどうしても行きたいからそっち行ってもいいかな?いい?いい?行くよ?」という粋な(ベタな)くだりからのステージ登場に、会場は大盛り上がり。だってあのケミストリーの人だぜ? まさか下北沢GARDENのステージに来るとは。金髪でした。煽り方とか上手いし。
堂珍ゲストでは2曲披露。上木選曲によるSatisfactionと、堂珍選曲によるHelter Skelterでした。(彼の)歌唱は、見事の一言ですね。とりわけ声の厚みにはびっくりで、ハイトーンで歌っていても全然細くならないのよ。当時CHEMISTRYは好きではなかった(むしろ苦手な部類)けど、こりゃ凄いわ。
あ、そうそう、Helter Skelterの時は、今までセーブしていた力を全面開放するかの如く叩きまくる、前田のドラミングが凄まじかったです。


やっぱりセトリには入ってくるよねというBounce, Bounce, Bounceでバンドは一旦退場しましたが、まだやってない曲はあるわけでして、ダブル・アンコールとなりました。
しかし、色々ライブに行ってますけど、ここまで揃わないアンコール呼び出しは初めてですよ(笑)。通常の「アンコール!アンコール!」組に加えて、「カミキ!カミキ!」って言いたい人と「ヘイ!ヘイ!」って言いたい人が混在してもうグダグダw テンポもバラバラだしなw それでも出てきてくれたバンドに感謝です(苦笑)

このダブル・アンコール、Are you happy now?を演奏する前だったかどうか覚えていませんが、それまでも繰り返し感謝を言葉と仕草で伝えていた彼女が、改めて尺をとって挨拶する場面がありました。最終的には、10年間色々あったけど、今ここでステージに立って音楽をやれていることへの想いやファンや関係者への感謝を述べたものと理解していますが、レーベル移籍や音楽活動の休止について、ここまで赤裸々に話すとは思いませんでした。その作られた言葉じゃない、生々しさに胸を打たれた。

ラストはこの曲しかないでしょう。
イントロに被せるようにして、改めて感謝を伝え、最後に一緒に歌いましょうと述べる上木の姿が涙で見えん。
もう君だけを離したりはしない
この曲を聴いてこみ上げてくる切なさはなんなんだろな。特にライブ・ヴァージョンでのそれは涙腺直撃型だ。

上木の歌唱については、好調ではあったし、昔の音域高めの曲に関しても問題ありませんでしたが、絶好調の彼女からしたらもっとロングトーンは伸びやかであってもおかしくないな、とは感じました。少しだけ。
ただパフォーマンスはいつも通り、立ち姿から表情、指先の動きまでもう完璧なかっこよさを体現していたし、それがまたわざとらしくないところもサイコー。
上木彩矢、めちゃくちゃ好きだわ。


夢のような時間でした。

思い入れこそが、最高のライブになるための最重要の材料なのでしょうか。

「フロアの一体感」みたいな言葉はよく言われることですし、ウチもブログの中で割と頻繁に使ってますけど、ステージから放たれる音を受け止める時は、自分一人だけ。同じ空間にいる人でもそれぞれちょっとずつ違う位置からステージを観ているし、同じ曲を聴いてもそれぞれ違う経験をしてきた一人一人、感じ方が違うはずだから。それはライブだけじゃなくて、普段スピーカーからイヤホンから流れてくる音楽を聴いている時もそう。
一対一の関係性。
それが観客の数だけ、聴き手の数だけ存在する。
CDを聴いて、ライブを観て、人と同じような感想になったとしても、その関係性の“形”はちょっとずつ違うはずだし。ただ、その関係性に似たような“形”が多い瞬間があって、そういう時に「一体感」と呼ぶ感覚が生み出されるんだろうか?

そんな「一体感」を感じるライブは素敵な体験になることが多いですが、この日に限っては一体感とかまるで考えませんでした。別に他人の盛り上がりはあんまり意識していなくって、ライブ中は自分の思い入れに照らした「一対一の関係性」に意識が向かってた。「夢」は一人で見るものだしね。

演者の想い。
観る側の想い。
片方だけではなく双方の想いが強く、かつその二つが強く結びつく時、いや、結びついたように錯覚される時、一対一の関係性が特別なものに変わる。
上木彩矢は特別ですよ、私にとって。
あと10年は戦えるわ。

<セットリスト>
01.ピエロ
02.傷だらけでも抱きしめて
03.眠っていた気持ち 眠っていたココロ
04.ミセカケの I Love you
05.youthful diary
06.248 Mile

07.Starry Heavens (day after tomorrowカヴァー)(with misono)

08.君去りし誘惑
09.星の降る夜には

10.低リクエスト・メドレー・コーナー
 Communication Break~
 Revolver~
 believin' your heart...~
 A constellation~
 フレンズ~
 明日のために~
 Crash

11.W-B-X ~W-Boiled Extreme~ (with TAKUYA)

12.Secret Code
13.I Sing This Song For You
14.世界はそれでも変わりはしない

ENCORE1
*** 10周年お祝いビデオレター ***
15.Satisfaction (with 堂珍嘉邦)
16.Helter Skelter (THE BEATLESカヴァー) (with 堂珍嘉邦)

17.Bounce, Bounce, Bounce

ENCORE2
18.Are you happy now?
19.もう君だけを離したりはしない


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