DENNER/SHERMANN「MASTERS OF EVIL」


DENNER/SHERMANN「MASTERS OF EVIL」 (2016)

MERCYFUL FATEのギター・チーム、Michael DennerとHank Shermannによるオカルト風味正統派HMバンド、DENNER/SHERMANN。VoはCAGEDEATH DEALERのSean Peck、DrはMERCYFUL FATEKING DIAMONDの他あちらこちらに在籍していた名手Snowy Shawです。
本作は1stフルアルバム。2015年のデビューEP「Satan's Tomb」との楽曲の被りはありません。ジャケがMFの名作、「DON'T BREAK THE OATH」(1984)を想起させますね(同じ人が描いてる)。

MichaelさんとHankさんといえば、以前、「BLACK EMPIRE」の感想をアップしたFORCE OF EVILというバンドがありましたが、音楽性はそれに近いです。まぁ、あちらの作曲陣はMartin Steene(FORCE OF EVILのVo)とHankの2人、こちらはSeanとHankということで、似てくるのは当たり前かもしれませんが。つまり、当然MERCYFUL FATEの系譜に連なる音ですし、King Diamond(バンドじゃなくて人の方)の素っ頓狂な裏声が無い分、HELLにも似てる。
で、またSeanのヴォーカルがMartinに似たタイプなんですわ。意図的に同じ系統の歌い手を探してきたんではないかしらね?

「BLACK EMPIRE」の記事中で、「もうちょっとアップテンポでGtが駆け巡る曲が欲しかった」と書きましたが、ズバリそれが叶えられています。ファストな曲が多いというより、展開多めの楽曲が揃っているので、曲中にファストなパートがチラホラあるという感じですが。
また、これはMERCYFUL FATEの美点でもありましたが、先の読めない変幻自在の曲展開に翻弄されるのが気持ちいいし、隙あらばソロを捻じ込んでくるMichaelとHankのギター・プレイがスリリング極まりないですね。1曲の中に4つも5つもGtソロがある。本作における大きな聴き処だと思います。
Snowyのドタバタ・ドラミングもいい。

Seanのヴォーカルが演奏に真っ向から対峙して全く負けていない点が、もう一つの美味しいポイント。
シアトリカル/エモーショナル/アグレッシヴ…etc…と、様々な声を自由自在に使い分ける彼の存在は大きく、⑤Masters Of EvilではRob Halfordっぽいハイトーンをブチかましたり、③The Wolf Feeds At NightではOzzy Osbourneが歌ってるようにしか聞こえないVoを披露したり、時にMats Levenのような熱い歌い上げもイケるという、なかなかの逸材です。

荘厳で妖しげ、ドラマティックでスリリングな②Son Of Satanは、歌唱&演奏の両面で充実しており、名曲と言ってもよい出来ではないですかね。


異端と正統が同居した力作。
とても良いわ。

【お気に入り】
②Son Of Satan MVは → コチラ。
⑦Escape From Hell
③The Wolf Feeds At Night
⑧The Baroness
⑤Masters Of Evil


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