RHAPSODY OF FIRE「INTO THE LEGEND」


RHAPSODY OF FIRE「INTO THE LEGEND」 (2016)

イタリアのシンフォニック/パワーメタル・バンドの11枚目のアルバム。OF FIREってからは5枚目。
本作が11thってことは…、そうか、「RAIN OF A THOUSAND FLAMES」(2001)はフルアルバムと同じように捉えるのか。

メタラー諸氏ご存知のように、みんな大好きラプソさんは、Alex“二の腕ムキムキ”Staropoli(Key)とFabio Lione(Vo)を要するRHAPSODY OF FIRE本隊と、脱退したLuca Turilli(Gt&Key)が結成したLUCA TURILLI'S RHAPSODYに分かれ、現状、「本家」と「分家」のようになっております。
で、ワタクシ事ですが、現状、本家にも分家にもあまり期待をしておりません。おりませんでした。
「本家」はフックのあるメロディが少なくてあんまり響かなくなってきたし、「分家」の方は大仰過ぎるシンフォ演出にメタル部分が負けてる&メインの歌メロがぼんやりと感じられるようになってきて、要は両方とも「メロディックなパワーメタル」という根幹部分が弱くなっているように感じるんですよね。

で、本作。
ほとんど期待をしていなかったので、発売日がとうに過ぎても購入していなかったんですが、どうも聴いた人の評判はなかなか良いようなので、来日公演もとっくに終了してましたが、遅ればせながらポチりました。


OF FIRE無しの初期ラプソの雰囲気が戻ってきてますね。朗報。というか、好感触。
「~ Of」多めの曲名も“らしい”ですし(笑)

イントロSE①In Principioから始まるいつもの流れですが、それに続く②Distant Skyで「帰還」を感じました。美味しい要素がコンパクトにまとまったラプソ流シンフォ・パワーメタルで、サビメロが胸熱、この曲はガッツポーズものですよ。この1曲がアルバム全体の作風を代表するかどうか定かではなかったし、ガッツポーズする時は手を肩より上に上げちゃダメとか言われたから、小さめにグッ!しましたけど。
続く③Into The Legendは、噛みつくようなFabio様の歌唱はあんまり好きじゃないんだけど、起伏のある曲展開を飽きさせずに聞かせる佳曲ということで、序盤から好調な滑り出しです。

以降、
重厚な大作④Winter's Rain、笛!笛!なフォーク要素の導入がラプソらしい⑤A Voice In The Cold Wind、バラード⑦Shining Star、後半にパワフルな楽曲を配置して興奮を高めて、最後には17分に及ばんとする大作⑩The Kiss Of Lifeで締めるという構成。
こういった自分達に望まれているであろうタイプの楽曲を一通り揃えているのは、初期ラプソ待望視線で捉えると、多分に優等生的なんですけど、それが望むところなんだから文句はございません。

重箱の隅をつついてゆくと、はちょっと即効性に乏しいし、は無駄に長すぎて正直言って退屈だったり、器楽面、特にギター・プレイの面白さがあんまり無かったりするんですけど。(Luca時代も含めて、一貫してこのバンドはそうだけど)

逆に新鮮に感じた点もあります。弦を絡めたアグレッシヴなリフの上に、ソプラノとFabioの伸びやかな歌唱が乗るという組み合わせの⑥Valley Of Shadows。久しぶりにパワーメタルらしい熱さを感じる⑧Realms Of Light
また、Fabioの歌うイタリア語バラードには飽き飽きしていたので、英語バラードは歓迎ですし。でもまぁ、イタリア語無しでは済まさないとの強い気持ちがあるのかどうか知らんですけど、国内盤にはこの曲のイタリア語Ver.が入ってるらしいです。因みに私が買ったのは輸入盤デジパックで、そのボートラは同スペイン語Ver.。


ウヒョー!ウヒョー!と大絶賛はしませんが、彼らに望まれているであろう要素を一通り網羅した秀作。②Distant Skyはかなり強力ですし。
正直、OF FIRE無しの2nd(エメソ収録作)よりよっぽどバランスは良いと思う。

【お気に入り】
②Distant Sky
⑥Valley Of Shadows
③Into The Legend
⑧Realms Of Light
⑨Rage Of Darkness

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COMMENT 2

DD  2016, 09. 20 [Tue] 19:53

Fabioの声質から、イタリア語の歌詞を使った方がいいと判断したのか、いろいろやってみたらその言語がいいのか、どちらかはわかりませんが、よかったから採用してるんでしょうし。

 前作はこれまでと打って変わってシンプルな構成の曲が多かったですが、これは結構いい悪いと感じる人が真っ二つに分かれる作品だったので、今作は歓迎されてるのでは。

 今後プレイされる名曲も多いのも特色ですね、この来日公演もみましたが、live映えしてよかったですよ。

 以上のことから、これは言えます、ANGRA派は約千人シンガーを探したほうがいい、と。(Kikoの代わりは見つけられたのだから、いろんな人に会ってるだろうRafaelなら、きちんとbandにあった人を見つけられるはず)

 こんな感じです。

 お気に入り・・2,4,7,9,10

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ヒゲ・スカイウォーカー  2016, 09. 21 [Wed] 20:12

DDさん、

Fabioのイタリア語歌唱がばっちりハマっていることは理解でしてるんですけどね。ただまぁそれがやり過ぎで飽きてきたな、と。しかもバラードばかりで。
…ということです。

来日公演良かったみたいですね。私はその前の時に行って、ある程度満足してしまったため、今回は足を運ばなかったんですが、あとでセトリを見てちと悔しかったです(笑)

ANGRAについては私も他のヴォーカリストを探した方が良いと思います。なんかセッション・バンドみたいに感じられてしまいますし。

って、あれ、既にKikoの代わりの人を入れてツアーしてるんですか?

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