ETERNAL TEARS OF SORROW@Holiday Shinjuku

『EXTREME DARK NIGHT vol.3』 Holiday Shinjuku (2016/8/28)



「世界一クサいバンド名コンテスト」不動のディフェンディング・チャンピオンである、フィンランドのシンフォニック・デスメタル・バンド、ETERNAL TEARS OF SORROWの初来日公演に行ってきました・オブ・ソロウ。
そういえば、チケット獲った後、直前まで「前座」がどのバンドかということを全く気にしていませんでした・オブ・ソロウ。
あとね、リハが押したのか、開演が1時間以上遅くなってました・オブ・ソロウ。

Holiday Shinjukuは初めて行くハコです。キャパ350人。歌舞伎町の新宿LOFTの近く、周りにはホストさん達の根城がたくさんあるような場所。
本公演と同じEvoken de Valhall Productionの主催で7月に行われた、OMNIUM GATHERUMMORS PRINCIPIUM ESTのカップリング・ライブでも使われた会場です。私は行かなかったんですけど、その時には超満員のフロアに対して冷房がまるで効いておらず、灼熱地獄だったとのこと…。
この日も当日券は出ていたものの、9割くらい入ったフロアはかなり混みあっており、案の定、暑ぃー。エアコンは動いてるんだけどパワー不足なのか老朽化してるのか、とにかく暑ぃー。汗が序盤はジンワリと、ショウが進行するにつれてそのうちダラダラと湧き出て湧き出て止まらない誰にも止められない。個々のバンドのパフォーマンスとは関係ないところで、最後の方は一刻も早く外に出たいって気持ちでいっぱいでしたね。頭痛で気持ち悪くなってくるし。
救いだったのは、整理番号が割と早かったので、フロア後方の一段高くなった位置で観ることができたことでしょうか。因みに天井はかなり低いハコです。


Nameless One
京都出身のメロディック・デスメタル・バンド。観るのは3回目かな。
武器をブンブン振り回しながら登場するこっ恥ずかし過ぎるオープンニングも、終始クサメロが迸り出るインパクト大な楽曲も、演奏力の高さも、苦笑(というか失笑)せざるを得ないけどメンバーのいい人っぽさが伝わってくるMCも、今までと同様です。ツインGtの練度というか、音作りのせいなのかな、今までリードGt・Jawの影に埋もれ気味だった(主にリズム担当)Koichangのプレイが前に出てきていたのは、良かった点です。あと、NGT(Vo)の声の薄さは気にならなくなってました。パフォーマンスが向上したというより、Nameless Oneの音はそういうもんだと、自分の中で腑に落ちてきたからだと思いますけど。
2曲披露された新曲(?)は、一つはいつも通りの路線。もう一つの最後にやった曲はやたら明るい曲調が珍しい感じで、「俺達、ライブで一体感を生み出したいんスよッ!」っていう想いが前面に出た、…かどうかは分からないですけど、そんな曲でした。
持ち時間30分だったかな、なかなか楽しめました。
※2016/8/31追記 : 最後に演奏した曲は新曲ではなく、新曲は1曲のみだったようですm(__)m


Rise of Avernus
顔面黒塗り、Key入り&シングルGt編成、オーストラリア出身のゴシック・メタル・バンド。Gt氏と女性Key氏がヴォーカルを兼ねる、ツイン・ヴォーカル体制でもあります。かつ、2人共、清濁操るタイプ。
「ゴシック」と括っても色々あるわけですけど、彼らの場合は、ブラックメタル調だったり、ヘヴィ・ロック調だったり、ノリノリだったり、フレーズの繰り返しの中を徐々に盛り上げていったりと、様々な要素が入り混じっているような感じ。Keyの手弾き部分(ピアノ主体)より同期音源で流しているストリングスの存在が大きく、その弦の響きが華麗というよりは重厚だったので、ステ-ジから放たれるのは終始重心低めの音でした。
ギターの貢献は少なめ。基本はリズム隊とKey&同期で曲が進行し、その上に立体的なヴォーカル・ワークが乗るスタイル。Drがとても上手かったんですけど、直線的じゃない、起伏のあるフレーズを叩き分けていて、そこそこ複雑な楽曲展開の核になっているようでした。男性Voはクリーンが、女性VoはデスVoが巧かったですね。
ただ、如何せん地味であることと、速い曲(パート)が少ないこともあり、少々ダレを感じたのも事実。フロアが暑くなかったら、もうちょっと集中して楽しめたかもしれないなー、とも思いましたが。メンバーは黒塗りながらもニコニコ、コワモテ感はゼロ。日本に来ることができたことをめっちゃ喜んでいる様子でした。
プレイ時間は40分くらいだったかな。


ETERNAL TEARS OF SORROW
さてメイン・アクト。
EToSの音楽性はざっくり言うと、初期はキラキラ・メロデス、現在はそこから徐々にゴシカルな装いを強めていったものになりますが、専任クリーンVo担当メンバーがいるってことをまるで失念しておりました。ステージ上は、Dr、Gt×2名、デスVo&Ba、クリーンVoという、5名。Janne Tolsa(Key)はツアーには出ないって考え方らしく、キーボード・パートは同期音源を流して対応です。このバンド、一番のキメのフレーズはKeyだったりするんですけどね(苦笑)。
デスVo&BaのAltti Vetelainenはステージ中央に、クリーンVoのJarmo Kylmanenはそのやや後ろ上手側にスタンバイ。クリーン比率の増えてきたEToSの曲ではありますが、当然のようにデスVoのフィーチャー度合いの方が大きいわけで、メインで歌っていない時のJarmoは手持ち無沙汰というか、聞こえるか聞こえないかくらいうっすらとコーラスを被せたりしていました。それよりは煽り要員としての役割がデカかったですね。AlttiはBaを弾かなきゃいけないわけで両手が塞がっていますから、この役割分担はなかなか機能的。Jarmoの屈託のない明るさ(って決めつけるのは失礼だが)は盛り上げ役として適任だったと思いますし、いざ自分のパートとなると喜びを隠そうともせず、ステージから身を乗り出して笑顔で歌いまくる。彼のおかげでしょうか、スタジオに籠ってる根暗バンドっぽい感じはしませんでした。

そんなメンバー構成なわけでして、必然的に新しめの曲が多くなります。前々作「CHILDREN OF THE DARK WATERS」(2009)なんてほとんど全の曲をやってるじゃないか。いや、むしろ、3rd「CHAOTIC BEAUTY」(2000)と4th「A VIRGIN AND A WHORE」(2001)から2曲ずつやってくれたことのを喜ぶべきなのかもしれません。私、キラメロデスとしてのEToSが好き派なので。Blood Of HatredSweet Lilith Of My Dreams(これは5thだけど)が特に嬉しかったなー。
本国ですらそんなにライブの回数をやっていないというのに、たっぷりと20曲近くプレイしてくれました。

最近の曲中心のセトリでもあって、ムーディーな曲も多く、フロアにはモッシュやサークルの類いは一切無し。バンドの出音自体、そんなにガッツンガッツン興奮を煽ってくるようなものではありませんでしたし。
やはりライブ慣れしていないという事実は大きく、本人達が目の前で演奏しているという感情を超えるものはありませんでした。しょうがないことかもしれませんが、まず、ライブ進行がヘタクソですね。1曲終わってサンキュー言って、ポツポツと次の曲について喋って、Juho Raappana(Dr)が同期の操作して、おもむろに曲入る。それの繰り返し。曲の畳み掛けとか、ライブ全体を通した起伏なんてあったもんじゃない。
演奏は聴けないってほどではないですが、それほどタイトでもありません。リードGtも速弾きを弾ききれていない場面はあったしなぁ。多分、日本人ミュージシャンがコピーしたほうが演奏は巧いんじゃないかな。Alttiはなかなか見栄えのするフロントマンではあったんですけどね。
人脈的にEToSとは“兄弟バンド”みたいなKALMAHは、3月に初来日して素晴らしいライブを見せてくれましたが、ライブ・アクトとしては全ての面でKALMAHに軍配が上がりますね。


グイグイとオーディエンスを引っ張ってゆくというよりは、初来日ならではの、バンドとファンの間にホンワカ温かいムードが漂うライブでした(フロアの温度は温かいどころじゃなかったがねw)。
セトリの偏りや演奏面、パフォーマンスに不満点はあれど、来てくれてありがとう&呼んでくれてありがとうっていう気持ちが大きく上回ったので、足を運ぶことが出来て良かったです。Key奏者がいなかったのは残念でしたけど、前任のPasi Hiltulaの貢献も含めて、このバンドの鍵盤センスはやはりとても好みだと再確認しましたし。近作もちゃんと聴きなおさないとな(予習できなかったので復習)。

<セットリスト>
01.Angelheart, Ravenheart (Act II: Children Of The Dark Waters)
02.Sweet Lilith Of My Dreams
03.Summon The Wild
04.Tears Of Autumn Rain
05.Shattered Soul
06.Autumn's Grief
07.Legion Of Beast
08.Diary Of Demonic Dreams
09.Sea Of Whispers
10.Kuura
11.Dance Of December
12.Blood Of Hatred
13.Midnight Bird
14.Swan Saivo
15.Prophetian
16.When The Darkest Night Falls
17.Nocturne Thule

ENCORE
18.Red Dawn Rising


終演後、外に出ると涼しい!
雨降りの空模様でさえ愛おしい!(笑)

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