DARE「SACRED GROUND」


DARE「SACRED GROUND」 (2016)

皆さん蕩けてますか?
私は蕩けてます。


残暑が厳しいからではなく、DAREを聴いたからです。
相変わらず哀愁度マックスの美旋律が溢れ出してくるので、メロメロになりまくる(死語)。
季節問わず蕩ける。

DAREは、“後期”THIN LIZZYでキーボード奏者を務めていた(というか、今もか)Darren Whartonが中心になったバンド。DarrenはこちらではKeyの他、Voも兼任しています。というか、メインがVoでKeyを兼務と言った方が良いですね。

THIN LIZZYにはあんまりピンとこない管理人ですが、DAREは琴線に触れまくる。リジー、ツインリードGtは好みなんですけど、歌詞を詰め込み気味に捲くし立てる、故Phil Lynott(Vo&Ba)のリズミックな歌い回しが苦手なんだと思うんですよね。自己分析すると。
このバンド、人脈的にはTHIN LIZZYチルドレンでしょうし、もしかしたら精神的なところで繋がりがあるのかもしれませんけど、音楽的にはそんなに近いとも思えず。共通点を強いて挙げれば、「ケルト」(もしくは「アイリッシュ」)でしょうか。リズムに特徴のある向こうに比べると、こちらは圧倒的にメロディに軸足を置いていますし、音楽性もメロハー~AOR的な大らかで穏やかなものですし。そもそもロックかどうか迷うほどのメロウさが支配的だし。

本作は、初期メンバーであり、TENでの活躍が有名なVinny Burns(Gt)が復帰しての、実質1作目です。正確には、3rdの再録作である「CALM BEFORE THE STORM 2」(2012)がありますけど、あれは企画盤みたいなものだと思うので。
2000年代以降の音楽性を順当に引き継ぐ、安定の作品だと思います。つまり、方向性もクオリティも変わらずの良質メロディックHR。Vinnyが入ったからといって、そこらへんがドラスティックに変化することもなく。1st「OUT OF THE SILENCE」(1988)は持ってない(ってこの記事を書きながら気づいた)ので分かりませんが、2nd「BLOOD FROM STONE」(1991)にあったようなハードロッキンな部分や妙に明るいアメリカっぽさを感じることもありません。例えば⑥On My Ownは爽やかで明るめの曲ではありますけど、テーマ・メロディが思いっきりアイリッシュ方向に振っているので、ちと感触は異なりますしね。
ただVinny効果でしょうか、リフやリードにハードロックっぽさは増してるような気はします。①Homeとか⑤Days Of Summerとか⑪Along The Heatherには、分かり易い形でそれが出ているんじゃないでしょうか。

まぁ方向性はどうあれ、このバンドの場合、Darrenの声の魅力だけで、ある程度の満足感や作品レベルは担保されてるようなもんなんですよね。甘く、包み込むような優しさと大らかさを兼ね備えていて…、、、。彼の声質がそのまんまDAREの音楽的魅力に直結してます。ほんといい声してるわー。
John WettonやGreg Lake、Bob Catley、Gary Hughes等々、声だけで「英国」を感じさせるヴォーカリストは数多いですけど、それら名手たちに劣らない哀愁ヴォイスです。ただしこのバンドの場合、それほど歌唱法的に振り幅は広くないので、どんなタイプの曲でも歌いこなせるってわけではないような気はしますけどね。

DarrenのVoと並ぶもう一つの看板である、泣きまくるリードGtも抜かりはありません。そりゃあVinnyですから。②I'll Hear You Pray③Strength④Every Time We Say Goodbye⑩Like The First Timeあたり。やばし。


安定&会心の出来。
曲単位では同様に、もしくはこれ以上に、素晴らしいものがあるDAREですが、アルバム丸々全体で考えると、キャリアの中でもトップ・クラスの一枚じゃないのかしら。少なくとも、前スタジオ作「ARC OF THE DAWN」(2009)よりは好きですね。
良曲多し!

【お気に入り】
⑤Days Of Summer
⑩Like The First Time
④Every Time We Say Goodbye
②I'll Hear You Pray
⑥On My Own
③Strength
⑪Along The Heather

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