ちょこっと感想 2016年 vol.5

【ちょこっと感想 2016年 vol.5】

devildriver_trustnoone.jpg
DevilDriver「trust no one.」

米国産グルーヴメタル・バンドの7thアルバム。「羊の皮を被った狼」ってのは聖書の文言だったか。
ほぼ2年毎のペースでコンスタントに作品をリリースしているバンドですが、今回初めて聴きます。あんまり自分の好みに引っ掛かってくるバンドではなさそうだなと思ってたんですが、(本作で)ギターが暴れまわってるとの感想を耳にしまして、ポチりました。「グルーヴメタル」ってジャンル分けも、耳に馴染んではいるものの感覚的にはいまいちピンときませんが(LAMB OF GODとかか?)、聴いてみるとこれはPANTERAですね。Voを中心にハードコア色が強いです。ついでに言うと、Dez Fafara(Vo)の歌い方(吼え方?)がPhil Anselmoに似てる。そこにテクニカルな弾きまくりギター2本が乗るスタイル。①Testimony Of Truthとか⑥Daybreakとかタイトル・トラックとか、かなりピロピロしている曲もあります。ギター・パート由来のドラマ性がなかなか美味しい。ただ、インパクトはなかなか強いものの、この手の何歌ってるのか分からない音楽は、丸々一枚聴いてると飽きがくるってのが本音だったりするのです。



kvelertak_nattesferd.jpg
Kvelertak「NATTESFERD」

ジャケに進撃の○人みたいのが居ますね。ノルウェーのトリプル・ギター編成6人組による3rdアルバム。前作「MEIR」(2013)は、R&Rとブラックメタルとハードコア・パンクとブルージーなHRとサザンロックを混ぜこぜにしたような、形容しがたいオリジナリティを持った力作でした(1stは聴いてません)。
で、本作。持ち前の雑食性をさらに剥き出しにしてきており、特に70~80年代HRの成分が増し増しです。GtパートがTHIN LIZZYっぽかったり。もはやブラックの要素はヴォーカル面に残ってるくらいでしょうか? 破天荒なエネルギーは抑えめで、R&R由来のノリの良さと聴き易さは強め。あと、インストパートの割合が増えてるような気がします。メロウな旋律を丁寧に重ねる⑥Ondskapens Galakse、性急なリフ回しの⑦Berserkrがお気に入り。長尺曲⑧Heksebrannのジワジワと展開してゆく曲調も良い。
聴いていてすんごく気持ちいい作品です。そして楽しい。前作より好きですね。



obscura_akroasis.jpg
OBSCURA「AKROASIS」

ドイツ産テクニカル・デスメタル・バンドの4thアルバム。
前作「OMNIVIUM」(2011)リリース時から、中心人物であるSteffen Kummerer(Vo&Gt)を除く全てのメンバーが交代してます。でもマイナス点は一切無し。よくもまぁ、これだけ技巧的な曲を演奏できるメンバーがいるもんだ。
前作も素晴らしかったけど、本作も◎。いや、本作の方がいいわ。感触の異なるフレーズの繋げ方、緩急のスピード・コントロールがめっちゃ巧い。ピロピロ&ヌルンヌルン&ドドドドッと畳み掛けるところとドラマティックに聴かせるところを対比させたり落差を生んだり、気持ちいいフレーズと気持ち悪いフレーズ(笑)を使い分けたり、メロディックな歌メロのラインや浮遊感のあるコーラスを入れたり…etc…。長尺曲でもアイデアが多彩なので飽きないもん。



papilioeffectus_chrysalides.jpg
Papilio Effectus「Chrysalides」

国産女性Vo・プログレッシヴ・メタル・バンドによる1stアルバム。マスタリングにJens Bogrenを起用したってのが太っ腹で驚き。7弦ツインGtに6弦Ba。本作制作時、Keyパートは正式メンバー不在でしたが、現在は加入しているようです。
DREAM THEATERをちょいメロウにしてヨーロピアンな感性を持ち込んだような演奏に、メタル/ソプラノ/J-POPのどれにも寄り過ぎない品のあるVoが乗るスタイル。Voは透明感があって聴き易いんですが、どの曲でも声の表情が一緒に感じるなぁ。引っ掛かってくる歌メロもごく少ないし。ただ、インスト・パートはとても饒舌で面白い。クイクイ決まってくるGtソロはツボです。


スポンサーサイト

COMMENT 0