桜坂洋『All You Need Is Kill』

桜坂洋_allyouneediskill
桜坂洋『All You Need Is Kill』 (集英社スーパーダッシュ文庫)

桜坂洋のSF小説/ライトノベル、『All You Need Is Kill』を読みました。読みやすいけど、全然「ライト」じゃない。
これ、「初心者向けSF小説国内編ベスト○○!」みたいなブログ記事で知ったんだっけかな?

「出撃なんて、実力試験みたいなもんじゃない?」敵弾が体を貫いた瞬間、キリヤ・ケイジは出撃前日に戻っていた。トーキョーのはるか南方、コトイウシと呼ばれる島の激戦区。寄せ集め部隊は敗北必至の激戦を繰り返す。出撃。戦死。出撃。戦死―死すら日常になる毎日。ループが百五十八回を数えたとき、煙たなびく戦場でケイジはひとりの女性と再会する…。期待の新鋭が放つ、切なく不思議なSFアクション。はたして、絶望的な戦況を覆し、まだ見ぬ明日へ脱出することはできるのか。

トム・クルーズ主演で映画化されたようですが、予告編を見る限り、なんか原作と雰囲気だいぶ違うね。


以下、人によっては「ネタバレ」と感じる部分があると思いますので、ご注意ください。
 ↓


主要登場人物は6名、全四章というシンプルな構成。
初出撃日とその前日を繰り返すループ設定に、圧倒的な数と能力を持つ生物兵器に戦いを挑むという閉塞感。

繰り返しの中、読み手が単調に感じられるギリギリのところで物語を少しずつ展開させてゆく手腕がなかなか冴えてるし、第2章および第3章のそれぞれ最後の一文の鮮烈さは素晴らしい。コーヒーや緑茶といったモチーフの使い方も上手いしね。

ラストはちょっとクサ過ぎるきらいがあるけど、とても面白かったです。
ただ、ケイジとリタが梅干しを喰い続けるシーンは、(俺的に)おぞましさ全開なので再読はできんww o(`ω´*)o

スポンサーサイト

COMMENT 0