Versailles@舞浜アンフィシアター

Versailles 完全復活ライヴ 『 Chateau de Versailles 』 舞浜アンフィシアター (2016/8/7)

完全復活ッ!!

昨年末の『復活の儀式』、Zepp DiverCity Tokyoでのショーケース・ライブ、KAMIJO生誕祭『Rose Fes』という、“不完全復活”はありましたが、鼻の日でありバナナの日であり花の日でもある8月7日、薔薇の末裔完全復活でございます。

そんなことよりこのアー写を見よ。



さすがヴェルサイユ!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!

いやもう、あまりにも非現実的過ぎるヴィジュアルなんで憧れはしませんけど、確かにシビれはしますね。
MANOWARやRob Halfordがハーレーなら、私達は馬だ!」と言わんばかりの気合を感じますし、領地内で優雅に鷹狩りを楽しむ貴族様ってムードは皆無、もはや「いざ進軍!」って感じっすよ。


会場である舞浜アンフィシアターには初めて来ます。この会場で収録されたキタエリさんのライブDVDを持ってるはずですが、まだ積んであって見てないから(笑)、事前知識はほぼゼロでした。
メイン・ステージに半円形のオープン・ステージがくっつくようになっており、客席はそのオープン・ステージをすり鉢上に囲みます。仮に上からホールを見下ろすと、扇形になっているんですね。「すり鉢」とは言いつつも、傾斜は急ではなく緩やかでゆったりと作られており、どの席からも見やすく、かつ演者との距離をそれほど感じさせない造り。
ネズミ資本が入ってるのかどうか知りませんが、キャパシティ(約2,000)よりも、居心地の良さ・観やすさを優先して、贅沢に作られた劇場ですね。とてもいい。

スクリーンはありませんでした。無くても割と良く見えますし。
メイン・ステージ部分は、渋谷公会堂や、活動休止前のファイナルだったNHKホールの時と同様に、回廊を巡らせた立体的な造り。後方ド真ん中には巨大なバンドロゴ。
ただこの回廊、KAMIJO兄貴(Vo)が本編ラスト付近で一度昇っただけで、あとは使用されず、ヴェルサイユ宮殿感を醸し出す目的だけの舞台装置として機能していた気はします。TERU(Gt)は、アンコールで登場した時に、(演出とは関係なく)「せっかくあるんだから」という雰囲気で、嬉しそうに昇ってましたけどね。
半円形部分は、兄貴が「庭を造ってみました」と言っていたように、芝生の上に、廃墟になった神殿を模したオブジェと薔薇の蔓をあしらったようになっていました。当然のように円形部分とメイン・ステージはレッドカーペットで覆われ、繋がっています。

私の席は、後方上手ェ!↑(語尾上げ)のHIZAKIたぁん(Gt)側でした。
遠めからだと、庭園部分の神殿の柱オブジェが随分と安っぽく見えたんだけど、アレ映像化した時に大丈夫ですかね?(笑)
しかし、撮影が入っているというアナウンスがあったものの、あんまりカメラの存在が見当たらなかったような…。。クレーン・カメラは勿論、無し。ステージ下に一人、いわゆるmovieじゃなくてpictureを撮るカメラマンがいたくらい? あとは固定カメラと遠方から撮ってたのかしら?


復活は美しく艶やかに、そしてド派手に。
円形ステージが奈落からせり上がってくると、そこには薔薇を模したペンライト(ローズライトというらしい)を持ち、仮面で顔を隠したメンバー5人の姿が。お馴染みの「We are!」「Versailles!」のコールに合わせて、1人ずつもったいぶって仮面を外し、定位置へ。
物販で売ってるこのローズライト、新Ver.は色を変化させることができるようで、場内は、赤・青・水色・紫・緑・黄・白等、色とりどりの光に満たされます。旧Ver.のものを掲げているファンもいるでしょうしね。メンバー毎に色が割り振られているかどうかは、知りません。なかなか良い景色だったんですけど、まぁ私の美的センスから言うと、単色で揃えたほうがより綺麗だと思いますね。
因みにこのロ-ズライト、それほどビカビカと眩しく主張するわけではなく、やや淡めの光りかたなので、サイリュームが眩しくて嫌いな私でもイラつきません(笑)。いいよコレ。私は買わないけど。

「逝く、ぞォ!↑」
のっけからKAMIJO兄貴の素っ頓狂語尾上げ煽りが炸裂し、MASQUERADEで復活ライブはスタート。篝火を模したパイロがドッカンドッカン!うひょー!
続くASCENDEAD MASTERの入りでは爆竹がドパーン!またまたうひょー!

最初はギターのザクザク感が物足りなかったものの、徐々にバランス良くまとまってきました。すげぇ音良いね。特にリズム隊。YUKI(Dr)のプレイは「太鼓叩いてるなぁ!」っていう(?)革の鳴りまできちんと収めたような生々しい響きで、MASASHI(Ba)の低音は無闇に暴れまわらないのにしっかりとした存在感がある。攻撃性はそれほど前面に出ていませんが、バンドの美点を満遍なくアピールするのには適した音像、そして会場の音響だったと思います。

「ボンジュール!↑(語尾上げ)」の挨拶を挟み、観客参加型の攻撃的チューンShout & Bites、そして予想もしなかった月下香Forbidden Gateという選曲が続きます。
YUKIのソロは、Descendant of The Roseをバックに流してパイロがドカンドカンと炸裂する派手なもので、かなり見応えがありました。

ライブ中はただただパフォーマンスに引き込まれていたので気づきませんでしたが、あとで振り返ってみると、セットリストは正直偏っていたと思いますね。
活動休止前最終作の「Versaillles」(2012)は完全無視。客電が落ちる前にCreated Beautyが流れてたり、同作でリレコされたSympathiaはやりましたけど。反面、「Lyrical Sympathy」(2007)からはほぼやっている。
しかしどのアルバムの曲を披露しようとも、このバンド、名曲佳曲だらけですわ。活動休止以来、ほとんど音源は聴いていませんでしたが、やっぱ良い曲あるなぁ…って、再確認して震えた。

また、3年間半の成果でしょうか、NHKホールで観た時と比べて、演奏陣の締まり方が段違いだったような気がします。アンフィシアターの音響のせいもあったかもしれませんが、ところどころプログレメタル的な緊張感を漂わせることができるようになってきたように思います。DESTINY -The Lovers-では「なんだこのマニアックな曲展開は!」と驚きましたよ。

KAMIJOはいつも通りね。
この人、「今日の兄貴は凄みすら感じる!」ってほど絶好調のときも無ければ、「こりゃ聴いてられないなぁ…」って絶不調のときも無い。要は、彼なりに安定していて、調子の波が少ないんですよね。単に私があんまり酷いステージに当たってないだけかもしれませんけど、プロなんでしょうねこれは。
ただ、プロを感じさせようが感じさせまいが、KAMIJOクオリティを堅持しているのが兄貴。愛と哀しみのノクターンBeast of Desireという、まさかの2連発はすげー嬉しかったんですけど、後者のサビが「こんなに歌えてないヴォーカリストって存在するんだな!」と驚くほど、まるっっっっっきり歌えていなくって、吹き出しそうになるのと泣き出しそうになるのを両方堪えるっていう苦行状態でしたw
まぁCDでもなかなか情けない歌唱だけどな(←それが聴き処)。

そう、ニヤニヤしつつ泣けるってのがVersaillesだし、他のバンドではほとんど現れ出でない現象である。

そしてKAMIJO兄貴と言えば、意味不明なMC。
バンド、ソロ問わず、数々の名言を生み出してきた彼が、この完全復活の舞台に用意してきた、新たな伝説となる詔(みことのり)はコレだ。

「久しぶりのVersaillesを味わってるかァ!?↑」(語尾上げ)
「味は濃いかァ!?↑」(語尾上げ)
「それともあっさりかァ!?↑」(語尾上げ)
「やっぱり濃いかァ!?↑」(語尾上げ)
「料理は熱いかァ!?↑」(語尾上げ)
「冷めてないかァ!?↑」(語尾上げ)
「あたたかいものを用意したつもりだけど冷めてないかァ!?↑」(語尾上げ)


至高。
唯一無二。


しかしKAMIJOって、煽りでは「オマエたち」とか言うけど、お礼を述べるときには「ありがとうございました」って最後まで丁寧に言うんだよな。
そういうところ、とっても好き♡

常にエターナル・メンバーJasmine Youのことを忘れないのもKAMIJO、そしてVersaillesですね。Serenadeを始める前には、Jasmineを含む6人でこの歌を送るとの言葉があり、ラストのメンバー紹介(またの名を“メンバー名語尾上げシャウト×2”コーナー)では、彼が使用していたと思しきベースを掲げながらのJasmineコール。

「Versailles完全復活」というお題目について、
MCで「過去の曲を披露するのが完全復活ではなく、新曲を披露するというのが完全復活」という意味のことを表明し、9月に発売されるベスト・アルバムに収録されるであろう2曲の新曲が発表されました。
KAMIJO作のMedodic Thorn ~美の暴力~は、演奏陣がめっちゃ大変そうでしたね。特にYUKI。展開盛り沢山の間奏に鳥肌が立ち、KAMIJOらしい歌メロの魅力それよりも、楽曲構成力の妙にグイグイと引っ張られるのを感じました。
もう一つは、アンコール1曲目にやった、ChandelierというHIZAKI作の陽性メロスピ。
共に、過去の名曲と比肩するかどうかはともかく、実に薔薇の末裔らしい新曲でした。


あまり長々としたMCを挟まず、最初から本編ラストまで淀みなく進行し、徹頭徹尾考え抜かれたライブ構成でした。因みにKAMIJO以外のメンバーはたしか一言も喋っていません。アンコールではさすがにその緊張感は緩むものの、演出は最後の最後、再びメンバーが円形ステージと共に奈落へと下がってゆく退場シーンまで、一切隙は無し。

泣いたね。
計、3回。


After Cloudiaでは、KAMIJO兄貴とHIZAKIが一緒に庭の前方に出てきたシーンで泣いたし、本編ラストのPhiliaAristocrat's Symphonyの流れは、その選曲もそうだけど、アリストクラッツの曲の入り方がクール過ぎて泣いた。回廊中央、バンドロゴを背負うように立ったKAMIJOが、イントロに被せるようにこの公演の最終曲である旨を伝えて曲名コール。テーマメロが流れた瞬簡に滂沱の涙ですよ。

初めて聴いたVersaillesの作品が「NOBLE」(2008)。
その実質1曲目がAristocrat's Symphony
正に衝撃でした。
CDを買って初めて(通して)聴く時、私の場合は普通、どんなに好みの曲にぶち当たってもそのまま1周するんですよね。でもこの時は違いました。あまりにも完璧なシンフォニック・スピード・メタルが飛び出してきて、呆然となった。
メロディが完璧に好みだった。
歌詞が世界観に完璧に合っていた。
演奏力に圧倒された。
バンドの拘りに圧倒された。
そして次のAntique in the Futureに行く前にストップ・ボタンを押して、この曲のMVが入ってるDVDを繰り返し、何度も何度も見た。
「あぁ、マリー・アントワネットがドヤ顔でギター弾いてるッ!」って思った。
2000年代後半以降に出会った、最大の音楽的衝撃がこれ。

完璧な楽曲で締める、完全な復活。
これで泣けないのなら、いつ泣けるの?って話ですわ。

で、最後はやっぱりThe Revenant Choirね。
また泣いた(笑)。とりわけ好きな曲ではないのに。
いやもうね、この曲だけじゃないけど、KAMIJO兄貴の曲名コール(つーかシャウト)がカッコイイのよ、もんのすごく。なんで煽る時はすぐに声が細く裏返っちゃうのに(わざとか!?)、「クワイヤーッ!!!」の時は野太い声出るのよ兄貴?w

しかし紙テープが放出される時のシュパッ!って音は、何度聞いても良いですね。大団円を迎えた喜びと寂しさが一瞬に凝縮されてる気がして。
いや、紙じゃねーや、銀テープっていうのか? 銀じゃなくて赤っぽいゴールドだったけど。
バンドロゴと歌詞が書いてあるの。


感激の復活公演でした。
そして次なるステージは、2017年2月14日・日本武道館。

!!!!

日曜日にアンフィシアターを埋めることが出来ないバンドに、平日の武道館はキツいでしょう、キャパ的に。
でも埋まろうが埋まらなかろうがやるんですね。
Jasmine Youとの約束らしいので。

<セットリスト>
01.Intro ~ Prelude ~ MASQUERADE
02.ASCENDEAD MASTER
03.Shout & Bites
04.月下香
05.Forbidden Gate
06.Descendant of The Rose (Drソロ)
07.DESTINY -The Lovers-
08.愛と哀しみのノクターン
09.Beast of Desire
10.zombie
11.Judicial Noir
12.After Cloudia
13.Serenade
14.Medodic Thorn ~美の暴力~ (KAMIJO新曲)
15.Philia
16.Aristocrat's Symphony

ENCORE1
17.Chandelier (HIZAKI新曲)
18.The Red Carpet Day

ENCORE2
19.Sympathia
20.The Revenant Choir


出口で、お馬さんパカッパカッな写真に武道館公演の日程を刷ったフライヤーが配布されました。
ポスターみたいな紙を使ってて、めっちゃ豪華!

versailles_20160807_tape_poster.jpg

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COMMENT 2

かつ丼  2016, 08. 09 [Tue] 22:54

レポ待ってました。
当日、行けないことはなかったのですが
翌日の仕事が早かったので諦めました(笑)
Jupiterは観たことはありますが(ドラフォの前座で)
復活しないと思っていたので
更に継続するようなので?
2/14の武道館には行きます。
今からKamijo兄貴の語尾上げパフォーマンスが楽しみです(勿論、曲も)

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ヒゲ・スカイウォーカー  2016, 08. 11 [Thu] 16:43

かつ丼さん、

終演後にVIPチケット購入者向けのミーグリみたいのがあったようで、時間的にはそこそこ早めに終わってましたけどね。19時台前半くらいだったかと…。

活動休止後の、KAMIJOソロとJupiter組との距離の取り方を見てると、復活はまぁあるだろうなという感じでした。時期としては「割と早かったな」という印象ですが。

今後は、KAMIJOソロは順調に、薔薇末裔は海外展開も含めてゆっくりと着実に、という感じでしょうか。あとは、リズム隊の決まっていない木星がどうなるか、ですね。ライブの予定は発表されていますけど。

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