KING CRIMSON「Live in Toronto」


KING CRIMSON「Live in Toronto」 (2016)

現行トリプルDr編成によるKING CRIMSONの2枚組ライブ・アルバム。
2015年の11月にカナダのトロントで行われたショウを丸々パッケージした作品です。

昨年12月、Bunkamuraオーチャードホールでの来日公演を観てウヒョーッ!!と感激し、ライブ帰りのその足で追加公演のチケットも買ってしまったというトリプルDrクリムゾン。(なんせチケ代15,000円だぞ15,000円!)
その日本公演の、「復習」ともなる作品。まず音が非常にクリアなのが嬉しいですね。

3名のドラマー、3台のドラムセットの間でやりとりされる、緻密なバトン・パスとも言えそうなフレーズの流れは、バンド・サウンドを支えるという役目や打楽器という概念を超え、メロディを紡いでいるようです。同時に、その音数とパワーを以って一気呵成に畳み掛けた時の迫力は、この編成の旨みを最大限に活かしたものといえそうで、それら両極端な要素の同居が最大の聴き処であると思います。
クリムゾンの歴史を総浚いするような垂涎モノのセットリストが話題だったこのツアーです(それゆえか、Robert Frippによるサヨナラ・ツアーとして捉えられた向きもあるような…)が、それぞれを曲として捉えなくても、音の連なりを聴いているだけでも楽しい。

熱狂的であったろう、会場の観客の反応はそれほど大きくは収まっていません。元々メンバーが煽るわけじゃないし、曲中は静か~に耳を傾けてるわけですし。ゆえに、バンドとオーディエンスが一体となって生み出すライブ盤ならではの「熱」はそれほど感じず、ただただ丁寧かつ大胆に構築されたクリムゾンの楽曲がそこにあるのみ。生演奏の緊迫感はビシバシ感じるけどねー。

曲によってはかなり印象が違うものがありますね。特に初期の叙情的な曲は違う。ヴォーカリストの声質に依る部分が大きいというのもありますけど。
感覚的な話をすると、John WettonとGreg Lakeは強烈に“英国”を感じさせたヴォーカリストだったけど、現Vo&GtであるJakko Jakszykはそれとは異なるってところですかね。包み込むような大らかさを感じるJohnとGregと違って、(私と中の捉え方としては)熱唱型って認識なんですよねJakkoは。


素晴らしいパフォーマンスが素直に収められた、素晴らしいライブ作品。
…なんだけど、音だけじゃあ、映像が無けりゃあ、あのオーチャードホールで味わったような凄さは、壊れるほど耳を澄ましても1/3も伝わらないんだよ!

とか思いつつ本作を聴いていましたが、2015年のワ-ルドツアーの日本/アメリカ/ヨーロッパの内容を纏め上げるような映像作品がもうすぐ出るんですと。8月31日発売予定。


CD ONE
01.Threshold Soundscape
02.Larks Tongues In Aspic: Part One
03.Pictures Of A City
04.VROOOM
05.Radical Action (To Unseat The Hold Of Monkey Mind)
06.Meltdown
07.The Hell Hounds Of Krim
08.The ConstruKction Of Light
09.Red
10.Epitaph

CD TWO
01.Banshee Legs Bell Hassle
02.Easy Money
03.Level Five
04.The Letters
05.Sailor's Tale
06.Starless
07.The Court Of The Crimson King
08.21st Century Schizoid Man


楽屋風景を写したブックレットの写真が、「いざ出陣!」って感じでカッコイイの。

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