MAHATMA@吉祥寺CRESCENDO

MAHATMA 2nd album release live 『Orchestra of your life!!』 吉祥寺CRESCENDO (2016/6/11)




希望の光、という曲がある。

群馬のテクニカル・雑食系「クリエイティブ・ロック・バンド」、MAHATMAの楽曲にして、「Dioramatic」(2010)と「Re:generation」(2014)という2枚のアルバムの、それぞれ最後を飾る曲(後者にはリミックスVer.で収録)。彼らにしては割とストレートな、哀メロ・チューンです。

この曲を生で聴きたくて聴きたくてしょうがない男がいる。



俺だ(笑)


元々ライブ数の多いバンドではないものの、彼らのレパートリーの中ではそれほどレア曲ではありません。ライブで何回か(も)やってます。でも、あたしゃあ何度も聴き逃しており、まだ一度も聴いたことがないんですよね。
ちょっと過去のライブレポから引用しましょうか。

2012年9月7日・渋谷DESEO、3回目のライブ。
「選曲もFlyを希望の光に入れ替えたら、個人的にはベスト・オブ・MAHATMAですね」

2012年11月2日・渋谷DESEO、4回目。
「最強チューン、希望の光、この日もプレイせず!地元(群馬)ではプレイしているようなんですが、東京ではプレイしないと決めているのか私への嫌がらせなのか群馬に来いと言っているのか(笑)分かりませんが、是非生で聴いてみたいですねぇ」

2012年12月6日・渋谷DESEO、5回目。
「彼らのライブに行く度にしつこいくらいに聴きたいと熱望している希望の光、今回も聴けませんでした(涙)」

2013年9月21日・両国SUNRIZE、6回目。
「希望の光、聴けず」

こう並べてみると、如何に聴けないかってことよりも、むしろ、執拗にこの曲を求めている自分自身の執念に怖くなってきますが(笑)。

勿論、都合により足を運ぶことのできなかったライブも何回もあるんですが、そういう時には何故か希望の光、やってる。
やってるんだ。
何でか知らんが。
Twitterを「hige_sky 希望の光」ってキーワードで検索掛けると、そんな“歴史”の1ページを垣間見ることができます(笑)。
しっかし、私はこんなにも聴けてないにも関わらず、初めてのMAHATMA体験で聴いたっていうクソ野郎 猛者もいるんだよなー。格差社会の縮図だよ、これは。


というわけで(?)、MAHATMA、2ndフルアムバム「Orchestra of the Life」に伴うワンマン・ライブ@吉祥寺CRESCENDOに行ってきました。同日に、新宿では貴族的な催しがあったにも関わらず、こっちに来てるんだオイラは。
この新譜、兄弟であるHideki(Dr)とTsubasa(Gt)の家庭の事情もあり、発売日が急遽1ヶ月延期になりました。リリースされたのはこのワンマンのわずか3日前という、ギリギリのスケジュール。そして今後のライブ日程は未定だ。私は5回転くらい予習できましたが、友人の中には注文したはいいものの到着が間に合わず聴けなかったという人もいました。

前作「Re:generation」リリース後のライブは観ていません。東京公演はベビメタちゃんと被ってたような気がする…。そこでも当然のように例の曲はやったわけだが(苦笑)
前作リリース後にKeyのRiekoが脱退したため、このアルバムに伴うツアーではKeyパートを同期音源で補ったはずです。ですので、私にとってはKeyレス編成のこのバンドのライブは初めてになります。サポートを入れてやろうにも、このバンドの場合、ロック/ポップス的な素養だけじゃなくて、ジャズ/フュージョン、ラテン、クラシック等々、要求される幅が広いので、人選もなかなか難しいのかもしれません。リーダーHidekiの要求水準、めちゃくちゃ高そうだし(笑)
Baパートは、Satokatzが抜けて以来、ずっとサポートです。この日サポートするHikaru(アルバムにも参加)が弾くのを観るのは、両国に続き2回目。私が今まで一番多く見たサポBaって、MardelasLIGHT BRINGERALHAMBRAのhibikiなんだよな。贅沢過ぎる。Satokatz氏のプレイは一度だけ観たことあります。
因みに、hibikiとHidekiって、今はALHAMBRAで強力無比なリズム隊を組んでいる間柄ね。

とにかく私にとっては久しぶりのMAHATMAですね。ま、バンド自体ライブをするのは1年半ぶりとのことですが。


幕が開いてスタンバっているメンバーを見てまず思ったのは、「あ、光くん、痩せた?」でした(笑)。
次に思ったのは、下手側にKeyスタンドが無い光景にやたら違和感があること。
序盤から新曲が連続します。リズムが凝ってて展開が一筋縄ではいかない楽曲にも関わらず、聴き易さが担保されているのはNaNa(Vo)が歌うメロディに依るところが大きいですね。それと、楽曲展開にしても急転直下の落差でアッと言わせるタイプではなく、様々な要素を違和感無く同居させ、かつ、それらを自然に繋げることに注力しているような、そんなアレンジですし。

そのNaNaの声がかなり太く、力強くなっていて、驚きました。「Re:generation」の新録曲では既に感じていたことではありますが、実際のライブでもあそこまで頼もしくなっているとは思いませんでした。持ち前の軽やかさを保ったまんま、良い方向に向かっているんではないかな。素晴らしかったです。

ライブ進行や盛り上げに関しても、彼女に依る部分は大きく、というかほとんど全てをフロントであるNaNaに任せている状態ではありますね。Hikaruはサポートだし、Tsubasaは「仙人」とか言われるくらいの独特の(ユーモア)センスを持つ人だし、Hidekiはドラムスという動けない立場でもあるし、元々それほど饒舌な人ではないようですし。
孤軍奮闘って感じのNaNaの頑張りがめっちゃ光っていました。浸透しているとは言い難い新曲Brand New World「みんな歌って!」はなかなか無茶だなと思いましたけど。しかもサビじゃなくてブリッジ(笑)。

彼女が導く、和やかで殺伐としていないフロアの盛り上がり方は、じっくり音に耳を傾けることができるし、私はどちらかと言えば好きな雰囲気ですが、HR/HM的な「熱さ」を求めるとなると、ちょっと物足りなさを感じる部分はあるでしょうね。音楽性自体もそうだし、パフォーマンスも前へ前へとグイグイくるような感じじゃないですし。ライブ全体の尺の割りには、メンバーが退場→(序曲的な導入を以って)再び入場って流れが多かったような気はするので、その点も「熱量の維持」という面から捉えるとマイナスかな。

あと、男性メンバーがコーラスを担当しないってのもありますね。重ねられたコーラス部分は、Keyパートと共に同期音源で賄っています。コーラスに関しては「漢声じゃNG!」ってのもあるでしょうからしょうがないとして、Keyパートを含めて同期の果たす役割ってのは、想像していたよりずっと大きかったです。Gtより重要な要素になっているセクションも多い。
私としては、実際に目の前にいる人から発せられたもの以外の音が増えすぎると、萎えてくる部分は正直ありますし、実際この日も「あー、Key奏者がいればなぁー」と思うことは数知れず。ライブでの再現をかなり綿密に計算しているような同期の作り込みだと思うんですけど、それでもやはり同期にライブ進行のペースを握られてるし、このバンドの音楽性のせいもあって、精緻な設計図に従って楽曲を再現しているような感じもアリ。良くも悪くも。

ただ、そこらへんの物足りなさを感じこそすれ、演奏陣の凄まじさにより満足しないってことはないんですよね。そんなライブ。
HidekiとTsubasaの演奏技術・表現力は凄い。そんなのアタマでは分かってる。十分理解しているつもり。
でも毎回驚かされるんだよなぁ。音源で聴きなれた曲だとそれを如実に感じます。
「分かってはいたけど、けど、けど…、、こんなにすげぇのかーーーッ!?」
的な。

2人共凄いんだけど、不思議と音が押しつけがましくないから、うるさくも邪魔にも感じないのよね。逆にやたら心地良い。
Tsubasaのギター・プレイなんてツボに入りまくりですし、ギター弾かない私でさえ、その強弱の付け方の絶妙さやカッティングの切れ味、トーンの美しさ、フレーズ運びの自由自在っぷりにうっとりするくらいだから、ギター弾きだったら嫉妬で焼け死ぬだろコレ。あ、でも、圧倒的な力量を見せつけられると、そういう感情すら思い浮かばないかな?
HidekiのDrは、音聴いただけでYAVAIって分かるタイプ。めちゃめちゃパワフルなんだけど力任せな感じはしないし、実にメロディック。久遠桜のラストとか、Passionや新曲Romanceに組み込まれたソロ・パートの凄さとか、私の文章の表現力の及ぶところでは到底ないですね。もう説明放棄だよ。前作に収録された(当時の)新曲は、この日初めて生で聴くことになったわけですけど、Tiger's eyeのラスサビの倍速リズムパートに突入した瞬間、あまりのネ申懸かりっぷりに涅槃へと旅立ちそうになった(笑)
新たにYAMAHAのエンドーサーになったようですが、その“小さい要塞”のような美しさも映えてました。あとね、彼、叩き方がクッソかっちょいいのよね。

サポートのHikaru。
実は兄弟のプレイよりも驚かされました。Hideki&Tsubasaに伍するように活躍していたのが眩しかったです。そりゃあ、音源でhibikiが弾いたフレーズを黙々と弾きこなしているんですからね、ビビりますよ。Dream(このバンドの粋を結集させた名曲だと思う)における短いながらも驚異的な瞬発力を要求される超速Baソロなんて、この日最もゾクッとキた瞬間の一つで、涙出そうになったよマジ。すんげー頑張っていたと思います、彼。

そんな3人のプレイ、それとNaNaのVoと同期音源、それらが全てがバランス良く調和していた音響面での効果もデカかったです。非常に居心地の良い音空間でした。


ポップな曲に強烈な技巧をぶっ込んでも破綻しない、むしろ、ポップな曲ほど鬼畜テクが炸裂するのがMAHATMAの音楽です。そういうタイプの曲を畳み掛けて、明るく楽しい一体感を感じさせつつ、口あんぐりなミュジシャンシップも思う存分披露して、本編は佳境へ。新曲ラッキー☆セブンの目まぐるしい楽しさ、Step by Step!の間奏のロマンティック全開な旋律美。これぞ、このバンドならではの個性ですわ。


Step by Step!をやる前にNaNaが「あと2曲」って言ってたから、本編はあと1曲だ。


The Time has come.


あの伝説のピアノ・イントロが流れる…。

まさか。
MA・SA・KA。

前方にいる友人達がオイラの方を振り返る。
後方にいる友人から肩を叩かれる。
顔を見合わせて、自分の勘違いではないことを確認する。


キタ━━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━━!!!!
キタ━━━ヽ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )メ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )メ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ノ━━━!!!!
キタタタタタタタ━━━(((((゚(゚(゚(((゚゚∀∀゚゚)))゚)゚)゚)))))━━━!!!!!!


希望の光じゃんコレ!

歌い出す前にNaNaが「(この曲)聴きたかった人いるよね?」みたいなことを言って、
ぼっくでぇ~~すっ!
\(^o^)/

ってなっちゃいました(笑)。
両手ガッツポーズ付きで。

遂に聴くことができた待望感より、なんかフワフワとした多幸感に浸っているうちに、あっという間に終わっちゃった。かろうじて、「MAHATMAらしさがコンパクトな尺の中に納まっているなー」とか薄ぼんやりと考えながら。
アンコールが2回あって、RomanceのエンドGtソロの泣きも、Clap!!の手拍子による楽しさも、アナタノメイニチのシリアスな哀愁も、全部そんなホワンホワン状態の中で聴いてた。


終演後、幕が閉まってフロアがバラけだすと、友人達から口々に「良かったね!」とか「おめでとう!」とか言われて、私自身は何もしてないのに、クレッシェンドのフロアの一部がホームランを打ったバッターを迎えるベンチみたいになってるんですけどww
外国人選手がいたら「You did it!」とか言いそうな感じ。オイラなにもやってないのに(笑)

希望の光をようやっと聴くことができたことは嬉しかったんですけど、それよりも、こうやって(何故か)祝ってもらえて、自分のことのように喜んでくれるそんな笑顔を目の当たりにしたことに、ずっとずっと何倍もジ~~ンとキたんですよね。MAHATMAの音楽を通じて、熱心なファンの人達とそんな関係をいつの間にか構築出来ていたことに驚き、嬉しかった。そんな彼らに対して私が今までに何をしてあげたってこともないのに。

ま、ネタ要員として弄られてるだけかもしれんが(笑)。
それに、弄られてるうちが花ですよ。
逆に言うと、次回以降のMAHATMAのライブでこの曲をやってもやらなくても、こういう反応は二度と引き出すことはできないわけで、むしろこのワンマンで聴いてしまったことは、芸人的にはあまりおいしくなくて残念なことなのかもしれん(なんだそりゃw)。

いやいや、冗談ですけど。

あたしゃあ幸せ者ですよホント。
記憶に残るワンマンになりました。
MAHATMAと、その音楽と、友人達に、心より感謝します。

<セットリスト>
01.Dragon's Fly
02.Brand New World
03.Starry Night
04.精霊歌
05.ヒカリとカゲリ
06.Dream
07.久遠桜
08.Passion~Drソロ
09.Overture for Tiger's eye~Tiger's eye
10.ラッキー☆セブン
11.セレクト
12.Step by Step!
13.希望の光

ENCORE1
14.Overture for Romance~Romance
15.Clap!!

ENCORE2
16.アナタノメイニチ

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COMMENT 2

koma  2016, 06. 14 [Tue] 20:50

No title

次はLoszealですね
(お互いにw)

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ヒゲ・スカイウォーカー  2016, 06. 15 [Wed] 19:22

komaさん、

お疲れ様でございました。
Loszealは10月の前半の日曜日とか言ってますが、もしかしてそれってラウパと被るんじゃないかとビビってます。余程のことがなければ優先したいと思っていますが、さすがにラウパとなると…w

komaさんのMAHATMAライブレポも待ってます(チラッ

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