パスピエ「ヨアケマエ」

パスピエ_ヨアケマエ
パスピエ「ヨアケマエ」 (2016)

パスピエの、日本武道館公演後としては初の音源になります。その武道館ワンマンの模様を収めた映像作品(=DVD)は、既にリリースされましたけどね。

良くも悪くも、今までの彼らのイメージを裏切らないシングルに仕上がっています。ただ、変化、というか、バンド・サウンドの押し出し方を変えてきたように感じます。
リズム隊、特に露崎義邦のBaが目立ってる。元々演奏力の高いバンドですし、ライブになるとそのことがよりはっきりと伝わって来るんですが、概ねその印象の則った音作り。バンド・サウンド全体が力強くなっていて、とても良いですね。同時に、楽曲の肝となる成田ハネダのKeyはちゃんと住み分けられて収まってるんだから、このミックスはなかなか凄い。
ちょっと粒が荒く録られている(音が悪いってことじゃない)Gt, Ba, Drに対して、モダンな音色のKeyの対比が鮮やかで、特に②カメレオンの言い種でのそこらへんのバランスはなかなか興味深い。曲自体はあんまり興味深いものじゃないけど。

リードトラックの①ヨアケマエは、歌詞も、煌びやかさも、自由自在にファルセットへと行き来するサビも、パスピエらしい曲です。かなり歌うのが難しそうな譜割りとサビメロのラインですけど、大胡田なつきは見事に自分の色を出しながら捌いています。力強く歌い過ぎたり、(ヘンな言い方ですが)生々しい人間らしさがあまり強く表出すると、パスピエらしくなくなるというか、独特の浮遊感がスポイルされてしまうと考えますが、そのギリギリのラインで保ってるのはさすが。

③金曜日の天使は、近田春夫&ビブラトーンズの1981年のデビュー曲のカヴァー。とか言いつつ、名前すら知らないアーティストでしたが。
スペーシーな味付けと妙に主張するGtソロがスパイスになっていますが、予備知識が無ければパスピエのオリジナル曲だと言われても全く分からんぴえ。サビの最後の「ヘイヘイ」が可愛いね。

スポンサーサイト

COMMENT 0