聖飢魔Ⅱ「荒涼たる新世界/PLANET / THE HELL」

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聖飢魔Ⅱ「荒涼たる新世界/PLANET / THE HELL」 (2016)

地球デビュー30周年を記念して期間限定再集結した悪魔さん達は、2016年2月20日の日本武道館大黒ミサを以って地獄へと帰還しましたが、発布は終わらない。というか、むしろこれから、なわけです。
で、当日のデーモン閣下(Vo)の告知にもあった通り(レポ参照→コチラ)、新曲を収録した小教典(=シングル)が発布されました。今までライブで披露したことのない(今後、閣下がソロ?でやるようですが)2つの新曲と、そのインストVerを収めた、計4曲入り。

その2曲の新曲を作詞作曲したのは、なんと、聖飢魔Ⅱの創始者にして初期構成員である、ダミアン浜田陛下なんですとォ!
単に他の構成員が期間限定再集結の準備、つまり、曲を覚えるのをはじめとしたアレコレに忙殺されていたからなのかもしれませんけど、これはちとビックリでした。


①荒涼たる新世界はTVアニメ『テラフォーマーズ リベンジ』の主題歌として制作されたアップテンポの曲、②PLANET / THE HELLはガッツンガッツンとした推進力を感じるミドルテンポの曲。
2曲共、ダミアンらしい良い意味で古臭さのあるジャパメタで、「悪魔であること」を前面に押し出した歌詞も含めて、初期の空気を感じます。特にの言葉選びは、おどろおどろしい、聖飢魔Ⅱなりのデフォルメされた悪魔感が出ていると思います。後期の、特にSgt.ルーク篁III世参謀(Gt)の書く歌詞とは全く違う感触だわ。

2曲ともに80年代を感じるジャパメタなんですけど、熱さに押し切られるでもなく野暮ったさも無く、歌唱と演奏のバランスが良く、全体的に統制がとれているのが聖飢魔Ⅱらしいですね。
ダミアン浜田って人…、、いや、悪魔は、ミドルテンポの曲を得意にしているってイメージでして、例えば地獄の皇太子はデーモン閣下の曲だし、FIRE AFTER FIREはジェイル大橋代官(Gt)の曲。イメージ的には疾走してそうなJACK THE RIPPER(これはダミアン)も実際はそんなに速くないし、本作のもファストってほどじゃない。そういう点でも「ダミアンらしさ」は感じますね。


①荒涼たる新世界
これはめちゃめちゃ良い曲ですよ。シンプルな音像に始めは物足りなく感じるんだけど、ツボを得た展開と構成員の演奏にすぐに違和感が無くなります。ヒロイックなリフは気持ち良い&カッチョイイし、スピーディなGtワークが交錯する間奏もゾクゾクするほどスリリング。後期の彼らだったらサビ裏でKeyとコーラスをもっと重ねそうなところ、敢えて華美に仕上げなかったんでしょうか、各悪魔の貢献が手に取るように分かる音像になっており、同時にシリアスな空気に包まれた曲になっています。
この曲の価値を一気に高めているのが、歌詞。その詩情豊かな言葉選びに、力強いメッセージに、もう涙したね。この歌詞がこの曲調と合わさることで、気品すら感じさせるんだな。悪魔が地獄へと帰還したこのタイミングでこういう歌詞を持つ曲が世に出ることが、信者にとってどれだけ心強いかってことですよ。「恐れるな 俺たちの魂と共に生きろ 蟲鎧殻(よろい)を纏う戦士は希望の盾」ですよ? チビるわ。
閣下がちゃんと歌詞が聴きとれる歌唱をしていることも大きなポイントでしょう(閣下はいつもそうだけど)。

②PLANET / THE HELL
実にダミアンらしいなぁ、と思いますコレ。初期、それこそ悪魔組曲的な世界観にも通じるように感じますが、この曲も同様、シリアスな空気が漂っているところが違いかも。
のっけからゼノン石川和尚(Ba)とライデン湯沢殿下(Dr)、リズム・セクションの力量がはっきり分かりますね。あちこちに仕掛けられた、掛け声系のコーラスも効果的。途中から一気にテンポアップして速弾き合戦に突入する間奏、そしてエンド・ソロの弾きまくりが大きな聴き処です。


2曲のインストVer.も、「おぉこうやって(曲を)盛り上げてるのか!」というのが分かったりして、なかなか楽しいです。

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