【 LADY GROOVE vol.47 】@吉祥寺CRESCENDO

【 LADY GROOVE vol.47 】 吉祥寺CRESCENDO (2016/4/10)



吉祥寺CRESCENDOで行われた、女性ヴォーカル・バンドが集まったライブ・イベントに行ってきました。シークレット・バンドとして、先日ワンマンをやったばかりのOctaviagraceの出演が発表されましたし、他のバンドも興味あるものばかりだったので。

計6バンド、それぞれ30分ステージ。


En-count field
この日が初ステージのバンド。
実はVoの紫音嬢は、ステージの上の人じゃなくてフロア側の、一音楽ファンとしての知り合いだったりします。LIGHT BRINGERArt Of GradationScrambled Soul Circusあたりの繋がりですね。ただ、バンドの始動ライブとは言っても、彼女、ソロでは月に数本のステージに立っているという、素人さんどころか、そこらのバンドよりもよっぽど場慣れしているであろう歌い手なわけですけど。
バンドは、彼女と、リーダーHIKKI(Ba)とTakeru(Gt)の3人編成。Drはサポートでした。イケメソ。男性メンバーは2人とも曲を書くそうですが、なんとTakeruはBABYMETALイジメ、ダメ、ゼッタイを書いた人らしいDEATH! クレジットを調べると、TAKEMETALってのがそれか!? むをおおおおお!!

このバンドの音楽性に関しては、以前、Blue destinyという曲のデモをいただいてましたが、それはアニソン・ライクな疾走曲にHR/HM的なGtプレイを入れたものでした。実際にライブを観てみると、その印象を大きく違えるものではなかったですね。全5曲、1曲だけカヴァーで陰陽座甲賀忍法帖をやりましたが、残りはオリジナル。少ない曲数ながら、それぞれタイプが異なる楽曲を揃えてきた印象でした。メロディ的には先述のBlue destinyがやはり強いかな。
Gtは7弦+Baは6弦というヘヴィ志向の機材で、Baは目立ってましたけど、出てきた音はそれほどゴリゴリではなかったです。やはりアニソン色が濃く、これ、メタルって感触ではないですね。リフらしいものが無いから。Gtはカッティングが主体、というか、色々弾ける人なんだろうけどあまり弾かない。同期音源が骨格を作り、Gtは効果音的な役割とソロを担当という認識なのかな? 一番美味しいフレーズを同期音源に任せてギターが弾かないのは勿体無いなーと思いましたね。あとトーンが細くて綺麗綺麗し過ぎてるので、スリリングさという点では物足りないかな。

紫音嬢のVoは上手いですね。黒猫やふっきー、鈴華ゆう子リスペクト(と本人のTwitterプロフィールで見かけた覚えがある)な歌い上げタイプ。ビブラートはそれほど深く掛けてはおらず、もっと素直な発声ではありましたが。なので、甲賀忍法帖のカヴァーは合うんですが、ちょっと声に厚みが足りないかな。
アニソン的な曲作りの特性上、ヴァースやブリッジでバックの音が引いてスッと静かになる場面が多かったんですが(サビとの対比を明確にするためでしょう)、そういうパートだとちょっと不安を覚える…。。。Gtがコード感を感じるリックを弾かないので、楽器隊の援護射撃が無い状態で彼女のVoだけになるから。あと、その孤立無援状態を吹き飛ばすほどの存在感がまだ無いから。あと、ファルセットの捌き方は上達の要があると思います。
初ステージということで緊張はしていたと思いますが、MCでは伝えたいことをきちんと明確な言葉で、あまり堅苦しくならずに(ここ大事!)表明していましたし、嫌味にならない煽り方が板についていたのはお見事でした。歌詞の内容に即した動きを取り入れていたりと、ステージングがこなれていたことも、(ライブ慣れしているという事前情報があったとしても)驚かされました。

バンド編成で、かつ(広義の)ロック色強めのステージを続けていくのなら、今後、この「パソコンで作りました」感からの脱却は必須だと思いますね。こじんまりとまとまってしまうから。同期音源を排除した方が良いってことではなくて、要は使い方なんでしょう。バンド演奏の補助として使うか、同期を軽々と越える生演奏の強さを手に入れるか。
ま、1発目ですし、これからでしょう。(謎の上から目線)
<セットリスト>
1.The game of love
2.永遠は絆のトリニティ
3.Justice!!
4.甲賀忍法帖 (陰陽座カヴァー)
5.Blue destiny


髑髏9℃
「ドクロクド」と読みます。なんたる語呂のキャッチーさ。バンドロゴもカッコイイのよね。
以前CDの感想を上げたアイドル・ユニット、夢幻レジーナと関係の深いバンドで、ちょっと気になっていた存在でした。(夢幻レジーナの)アルバム「女王失格」の作曲を担当したのは、このバンドの篠田唯臣(Gt)だし、VoのAn'zが「女王失格」に参加していたり、そもそも彼女はレジーナと一緒の事務所に所属しているHALOPERI Dollというユニットを掛け持ちしているし、髑髏9℃の演奏陣がそのままレジーナのバックバンドを務めたり、と色々。そういやレジーナのプロデューサーの若原麻希さんも会場にいらしてましたね(今はレジーナのプロデュースはやってないんだっけか?)。

音楽性は、「プログレッシブ・ヘヴィ・ポップ」だそうです。
これがめっちゃ良かった。
この髑髏9℃でも篠田がメイン・コンポーザーなんでしょう、楽曲の雰囲気に夢幻レジーナとの共通点があるのも自然なことで、特に耽美なムード演出手法は似てるかな。どこか力の抜ける素っ頓狂のヴォーカル・ワークが特徴でもあるレジーナとは異なり、こちらはよりバンドとしてカッチリしている感じかな。ま、レジーナは生で観たことないから、ライブではどうか知らんけれど。
演奏は、変拍子を効かせまくったプログレメタル度の高いもの。山崎諒平(Dr)による複雑なのに妙に心地良い叩きっぷりも、上杉要(Ba)による6弦Baを使ったヌルヌル自在なプレイも面白いったらないんですけど、個人的には篠田の多彩なGtプレイに特に魅かれました。めっぽう巧いのは勿論、どこか意外性のあるバッキング・フレーズが面白いのよね。へぇ~、ここにこういうフレーズを持ってくるんだという新鮮さを覚える場面多し。彼のGtがフックになって耳を捉えるから、小難しいプログレを聴いてる気にはさせない、ってのはありましたね。
また、歌メロに関しても「ポップ」というだけあって、明暗の濃度こそ曲毎に違えども、耳を引くキャッチーさがあり、その点も聴き易さに繋がっていると感じました。喋り方は不思議ちゃんのような脱力系ヴォーカリスト(?)のAn'zは、実際の歌声を聴いてみると、意外にも太めの芯のある歌唱が飛び出してきたり、暗い曲でも明るい曲でもそれに合わせた歌唱法に切り替えることができる器用さがあったりと、なかなかヤルな、と。

彼女、地下アイドル(と自分で言っていたw)ゆえの“強さ”でしょうか、苦笑させつつも観客をノセる手腕には長けており、さすが鍛えられてるなというかなんというか、つまり何が言いたいかというと、小生、上手くノセられた(笑)。
なんかある曲で、リズムに合わせて斜め上方にニョキニョキとタケノコ生やすような振り付けをしろって誘導…、いや、要求してくるんですよ。「そこのお兄さんたち、恥ずかしがらないで」とか言いつつ。で、まぁ、ニョキニョキやるわけですよ、こちらも(笑)。お兄さんじゃなくてオジサンだけどな、とか思いつつ。いやね、やらないといつまでも要求しそうな勢いありましたし。
で、やり始めるとこれがいつまでたっても終わんねーんだ!(爆) ほんとに恥ずかしいじゃないかッ!
つーか、おい、ドリンク・カウンターの金髪の女子ィ!
たけのこ体操してる俺を見て笑ってるんじゃない!ww


そんなAn'z嬢でしたが、お知らせがあるということでちょっと神妙な雰囲気で話し始めたのは、「このバンドを抜けて、HALOPERI Dollに専念する」とのこと。ありゃりゃりゃ。髑髏9℃はバンドというよりプロジェクト的な位置付けで、形を変えつつも前進する、と。
本人も繰り返し「これは前向きなものである」と強調していましたし、髑髏9℃はヴォーカルを募集しまぁす!」と、抜ける当の本人が告知するんだから、これはポジティヴ極まりないというか、もうニヤニヤ笑うしかないですね。因みに、現時点でいつ付けで脱退と決まっているわけではなく、後任の選定をしつつそれまでは活動のペースをちょっと緩める、ということのようです。

え~、とっても楽しゅうございました。
転換時に、シングルCD(というか、シングルがおまけとして付いてくる缶バッジ・セット)を購入。
<セットリスト>
不明


キサキエミ
綺麗なおねいさんソロアーティスト。彼女のファンが一番多く集まっていたようです。
勝手に矢沢洋子的な感じを想像してましたが、もっとHR/HM寄りでしたね。特に序盤にやっていた曲は割とメタリックだった。いや、音楽性がメタルというより、上手側にいた女性ギタリストのプレイにHR/HMに通じる要素を感じたというところでしょうかね。軽快なR&Rと言うにはやたらバンドの重心が低くパワフルな点も印象的でした。
ソロなんだけど、「シンガー+バックバンド」という感じはあまりせず、しっかりと「バンド」の出音だったのは好印象。ロック的な視点から言うと、一番完成度の高かったのは彼女のステージだと思います。溌剌としたステージングには引き込まれたし、事実盛り上がっていました。髪を振り乱しつつ熱唱型の歌唱をする人でしたが、またそれが板についてるんだ。所作もいちいちカッコイイ。
あと彼女のパフォーマンスを観ていて、表情って大事なんだな、って改めて思いましたね。媚びてる風じゃない自然な笑顔がすんげー素敵でした。
ただ、曲があまりにも普通なんだよなぁ…。


LAST MAY JAGUAR
以前観た時もOctaviagraceと一緒でした。ヲクタの初ライブの時。
yurica(Vo)が登場して、バンドロゴとジャガーの描かれたバックドロップ風の布を広げて見せた時に、「あ、pumaだ…」と思ったのは内緒だ。因みに、ジャガーもピューマも豹もチーターも、全部違う種類のニャンニャンだぞ。
キサキエミと被るような感想ですが、メタル的視点で言えば、彼らのステージが一番完成度が高かったと思います。同期音源に負けないアンサンブルの強力な噛み合いっぷりは、前回観た時と同様素晴らしく、Gt・Ba・Drそれぞれが締まりに締まって、ガッツンガッツンこちらに音が飛んでくる。Gtトーン・コントロールも巧みで、ソロの入りなんて相当スリリングでしたね。
yuricaの堂々たる所作と歌唱も良かった。彼女、女豹なんて呼ばれてるらしいですが、さっきも言ったとおり豹とジャガーは違うからな。←重箱隅突系小姑
ただ、こちらも(女性Voだというのを置いといても)曲があまりに典型的なんだよな、メタルコアやモダンなHMの定石をなぞったような。それなら海外バンド聴きますよっていう…。。


Octaviagrace
うぉー、菩薩様ぁーッ!!
ということで、ワンマンで観たばかり、2週間ぶりですが、この日はいつもの反対側、hanako嬢(Gt)のいる上手側で観ました涅槃へGO。
日にちも空いてないんで、正直、とりわけ書くことも無いんですが(笑)、もうね、目の前の菩薩指とキャビから出て来る菩薩音がほとんど全てですよこの日は。綺麗な運指と、それとはミスマッチなほどスリリングな出音。2つの組み合わせが生み出すこの曼荼羅。君菩薩、俺即身仏。(意味不明)

ワンマンで大量披露された新曲からも、Reanne様ぁ作のMr. Vivid Painterと、Youske作のnaked birdを演奏しました。前者を聴いてる時は「あ、これ書いたのReanne様だよな?うん、Reanne様良い曲書くよなー!(嬉」とか思ってるんだが、後者のタイミングでは「いやー、やっぱこのバンドと言ったらYouske曲でしょ?」とか考えてるんだから、これはもうオイラが浮気性とかそういうことが言いたいんじゃなくて、曲が書ける人が複数いるってのは強みだなーと、そういうことですよ奥さん。
短い時間の中に詰め込まれた全6曲、どれもオクタヴィアらしくて忙しいことこの上ないんですが、同時にどれも色合いが少しずつことなっているんですよねー。
好きなバンドなだけあって、あっという間過ぎた。
<セットリスト>
1.Dramatic Quiet
2.Aurally lover
3.Mr. Vivid Painter
4.追想列車
5.naked bird
6.アザーブルー


Voice of Divine Children
現編成でのアニソン・メタル風の音楽性にシフトしてから観るのは2回目。前回のレポは→コチラ。リーダーのSatch'n(Gt)がいつの間にか、「マダム」とかいうキャラにトランスフォームしてるんですけど(笑)。
前回は、カーテンが開いたらメンバー全員がステージ中央に座っていて、いきなり紙芝居を使ったバンド紹介に突入する等、意表を突いた展開に笑いましたが、何ですとォォオオーッ! また同じことやりやがるとはァーッ!?
っていうか、もしかして去年の夏から今までのライブで、毎回こんな段取りでやってたんじゃないだろうな!?(笑) インパクト勝負な「芸」を複数回やられてもこちらは引いてしまうわけで、というか、前回より数倍グダグダでしょこれ?

そんなことをクドクド言うのもですね、寸劇パ-ト(?)が終わって実際始まったライブ・パートがとても良かったからなんですよね。
男女ツインVoの絡み方や、それぞれの際立たせ方はほんとよく練られていると思ったし、まるで格闘家がサイリュームぶん回しているかのようなtAkAと、今にも「あゆわぁ…(浜崎あゆみ調で)」とか言い出しそうなP☆chiko(可愛い)、それぞれの歌唱や盛り上げ方もかなり向上していると感じました。2人のキャラの違いを生かしたステージングも◎。バラードではHIGH and MIGHTY COLORを思わせる大衆性とP☆chikoの感情込められた歌唱が突き抜けてて良かったですし。普通にライブやるだけでも十分魅力的なアクトなんだから、ヘンな小細工使わなくてよいと思うんですけどね。勿体ない。
ところでライブ開演前にtAkAがフロアでサイリュームを配っていたんですけど、これ、毎回配るのってお金掛かるだろうなー。サイリュームがあると実際よりフロアが盛り上がってるように見えるという利点もあるんでしょうけど。

そんな感じでライブ自体はとても楽しめましたし、以前の音楽性(民族音楽風ヘヴィロック)より自分の好みに近いんですが、最後にまた味噌をつけるんだこれ。
Satch'nことマダムは翌日が誕生日らしく、アンコールでバンドとスタッフが用意したサプライズ・ケーキが登場しました。同じく誕生日の近いキサキエミ・バンドのBa氏と共に祝ってもらってましたが、顔面ケーキやるだのやらないだのというやりとりが延々と続き、これがもうグダグダの極致。おめでたいことですから、そういった余興に付き合うのは良いんですけど、イベント全体の時間も押してるし、そこまで過度にイチャイチャ(笑)すんのは楽屋でやってくれ、ということですわ。
何より言いたい事は、とにかくまとまらなくなるからVoDCの楽器隊は喋らないほうがいいんじゃないのか、と。結果、終演後の、他のバンドの物販対応の時間を奪うことになったんですし。


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COMMENT 4

お客様  2016, 04. 12 [Tue] 23:49

キサキエミの上手ギターはErikaですね(ex-Ragtiny Dolls)
他にはMs red theaterやセリカ(ex-Leaps)のサポートもしてますよ

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ヒゲ・スカイウォーカー  2016, 04. 13 [Wed] 20:43

お客様、

情報をありがとうございますm(__)m
Ragtiny Dollsは知りませんでしたが、本人の公式サイトもあって、かなりアクティヴに活動している人のようですね。元THE LEAPS繋がりだと、shioRiとも一緒に動いているようで。

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DD  2016, 04. 14 [Thu] 11:17

 甲賀~のカバーは声優兼歌手の人もかなりカバーしてますが、いろんなことが理由で撃沈されてるのが多い模様。

 それはそれとして、かなりバリエーションに飛んでて、かつそちらも楽しんだようでなにより。

 デモもらい忘れたようですが、こちらも以前似たような形態、(女性Vo.のバンドがいくつか出てるのを見て、..)そうした経験あるので、わかります。

 こんな感じです。

追申  雑誌読んだところによると、今度のFukiのソロアルバムに前にrecで参加したことある、若井氏がG.をやるようですね。(もう1人のG.はBABYMETAL等いろいろやってる人のようですが)。これは楽しみにしたいと思います。

 BABYMETAL関連の話ですが、イギリスってalbumセールスより、シングルセールスが重視されるみたいですよ、かなり前何かで読んだところによると。
 それに、現地の話を総合すると、彼らの音楽が評価されてる、というより、冷やかし気味(話題になるから、も含むでしょうが)で買うようです。
 
 彼女たちもこういう音楽が嫌いなら、それこそtour中分裂あるのでは?と危惧するのですが。

 
 

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ヒゲ・スカイウォーカー  2016, 04. 16 [Sat] 14:35

DDさん、

甲賀忍法帖は、陰陽座の曲の中でもバックの演奏がシンプルなゆえに歌い手の実力が剥き出しになるタイプですからね。ファルセットも絶妙に入ってきますし。

Fuki Commune名義のソロは、今年最も楽しみにしている(同時に怖さもありますがw)作品の一つですね。最近はアニソン絡みの案件もあるようですが、演奏者の顔ぶれからするとHR/HM色もありそうな感じですね。まぁ作曲には(曲数は不明ながら)Maoが関わっていますので、曲とVoとの相性は良いでしょうし。

ベビメタは、国内を主戦場としていた時と今では、プロジェクトを取り巻く状況は勿論、メンバーの心持ちも全く異なるような気がしています。1st発売以前は3人とも特にHR/HMに対して興味はなかったのかもしれませんが、海外フェスの場で様々な著名バンドのメンバーと交流したことで感化された部分も少なからずあるように思いますし。

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