Octaviagrace@吉祥寺CRESCENDO

【 Octaviagrace ONE MAN LIVE "Grace melodia~nostalgia~" 】 吉祥寺CRESCENDO (2016/3/26)



Octaviagraceの初ワンマン公演に行ってきました。
メジャー・レーベルのアーティストでは珍しいことではないですが、インディーズのバンドでフル・アルバムのリリース前、そして結成してから1年というタイミングでワンマンを敢行するというのは、なかなか早いペース。ただ、以前から折々に、(リーダーである)Youske(Ba)のヴィジョンやスケジュール感を聞いている(具体的な内容ではなく、取り組み方、みたいなもの)身からすれば、それほど意外には感じないのというのが正直なところ。
「スピード感」というのは今の時代、重要な要素だと思いますが、突っ走るだけでは「燃料」が無くなった時に止まってしまうわけでして、その点だけが心配ではあるんですけどね。ま、余計なお世話でしょうし、この日のMCでもあった通り、複雑な楽曲がファンの中で消化される為の時間のことも考慮しているようですので、杞憂でしょう。

前置きが長くなりましたが…、、

会場に到着したのは開演5分前くらい。ハコの入り口にはファン一同からのお花と、よく共演している盟友・仙台のASRAからの花がデーンと鎮座しとりました。
私は前方フロアの下手寄りへ移動。このバンドのステージ上の配置ってなかなか頭の痛いところでして、上手のhanako(Gt)寄り(菩薩様サイド)に行くとReanne様ぁ(Key)に隠れてKo-ichi(Dr)が見えなくなるし、下手のYouske側に行くと実稀(Vo)に隠れてReanne様ぁが見えなくなるという。無論、中央だと実稀に隠れてKo-ichiは見えない。メンバー全員に見どころ/聴きどころのあるバンドなので、そういう贅沢な悩みが生まれいづるのです。

幕が開いてスタンバっているメンバーの衣装は、アザーブルーのMVと一緒。つまり↑と同じですね。
ギターキュイーン!胸キュイーン!albescenceからスタート。どうも菩薩様ことhanako嬢のギターの音が小さめだなと思っていたら、次のAurally loverの途中で音が出なくなる。うぉー、のっけから菩薩危機一髪!という場面で、YouskeもBaを掻き毟りながらも心配そうに見ていましたが、面白いことにそれでも曲が形になって割とすんなり聞けてしまうのよね。それはギターの貢献が小さいからってことでは勿論なくって、KeyもBaもメロディックなラインで補っているからあんまり薄くならないんだろうなー、と。この曲のGtプレイ自体、メロディックというよトリッキーな面が強めだから、そう感じたというのもあるかも。

ミニアルバム2枚(というか、片方はシングル?)でワンマンを2時間ガッツリやるということで、新曲のたくさん披露しますよという告知がされていました。こちらもそれなりの心構え(?)で臨んだわけですけど、思ったより新しいマテリアルだらけでしたね。既存曲より初めて聴く曲の方が多いんじゃね?、みたいな印象でした。
結果的には、未音源化のcope of midnightを含め、9曲(半分!)が新曲という大盤振る舞い。メンバーは非常に大変だったと思いますね。作曲する人もそうなら、全てに歌詞をつける実稀嬢もそうだし、曲を覚えるのもめっちゃ大変そう…。しかもこのバンド、自ら進んでやたらと演奏を難しくするからねぇー(笑)。真正ドM集団。

hanako曲は演奏前にそれが明らかにされていましたけど、なんとなく薄ぼんやりとだけど、作曲者のクレジットが予想できるようになってきた気がする。どの曲も技巧を盛り込みまくっているので、その点からの判断はなかなか困難なんですけど、
明るめアニソン調なのがYouske曲、
暗めメタル調、もしくは弾むリズムに特徴があるのがReanne曲、
どんなの出してくるか予想もできないけどGtプレイを聴けば彼女のものだと分かるし、ブリッジ・パートに美味しいフレーズをぶっ込んでくるのがhanako曲、
…といったイメージですかね。

今回、バラード・タイプの新曲はありませんでしたけど(それは実稀担当曲かな?)、どの曲にも印象的なパート/メロディがあり、「うん…まぁそこそこじゃね…?」みたいな曲が無かったのは驚くべきこと。バンドと自分の好みとの相性が合っているという話ですけど、このバンドの場合、歌メロ(だけ)じゃなくてむしろ演奏に興奮するものが多いってのは強みではありますね。人によってはごちゃごちゃしててうるさい、ってなるかもしれませんけど。
まぁ、ライブで初めて聴く曲の印象なんてそんなには当てにはならず、その印象はCDで正式音源を聴いた時に塗り替えられたりします。ただ個人的には、この初聴の印象ってのは、自分の中でジャッジを下すうえではかなり信頼できるバロメーターだと思ってるんですよね。それが他の人の参考になるかは別にして。


そんな新曲盛り沢山に加えて、各楽器のソロパートも合間合間に突っ込んでくるセット構成でした。
hanako嬢のGtソロ・タイムはその前後との繋ぎ方や尺の長さに物足りなさがありましたけど、Reanne様ぁのソロは正に独擅場で、\リアン様ぁ/って感じ(?)でした。ステージに一人だけ残って、まさかのテノールっぽい歌い上げをかましたと思いきや、ネオクラとゲーム・ミュージックの幸せな結婚的インスト曲(Moon Tree, Scary Berry)をフル尺で演奏。多分私がReanne様ぁのメロディ・センスを元々好きだからなんでしょうけど、これがまたすっげー良い曲なんだ! これ、リズム・パートの打ち込みも済んでいたし、歌メロっぽいラインを鍵盤で弾いていたので、おそらくは今回時間が無くて仕上げられなかっただけで、いずれ歌詞をつけて歌モノにするか、もしくはバンド演奏のインストに仕上げて来ると思いますね。というか、してくれ。
ほかにもReanne曲では、リベリオンというスピード・チューンがもろツボでした。曲後にYouskeが「メロスピですね」と言ってましたし、“メンズノンノ系千手観音”Ko-ichiが珍しくツーバスドコドコ連続する様子に「オオゥ!(嬉」ってなったんですけど、Octaviagraceがやると単純に正調なメロスピにならないのは面白いところ。(この曲に限らず)Reanne様ぁのKeyが打楽器的なフレーズの入れ方をしているというのも要因としてあるかもしれんですなぁ。


このバンドの、メンバー個々に着目した記述や、( ゚∀゚)o彡゚ 菩薩様ぁ!菩薩様ぁ!なのは今までのライブレポにも書いてますので割愛して、この日気づいた点のみ簡単に。

1点目。
実稀嬢、意外とパワー型のヴォーカリストだな、と。音源よりライブの方が太めの声に感じるのは今まで同様ですが、2時間のラストまで疲れは見えなかったし、ブウォォオオーって(?)力強く押し出す時の歌唱は光ってた。今まで、マイクコントロールの拙さがそのパワーを上手く伝えられていなかったんではないかな、と。逆に、歌い出しの部分の音程をバシッとキメるのは不得意そうなんで、頑張ってちょ。あとは低音域でのヌケかな、課題は。

2点目。
ソロタイム関連では、YouskeのBaソロ~Ko-ichiと一緒になったリズム・セクションによるインストというか掛け合いの流れも聴き応えがありました。Ko-ichi巧過ぎるからもっと長く叩けよというのもさりながら、Youskeのトーン・コントロールの巧みさも改めて意識しましたね。ソロの時はかな~~り歪ませて輪郭すらはっきりしない音でビリビリ弾いたと思いきや、楽曲の中ではスッと抜けてくるブライトな音色でメロディを担当したり…と。ピック弾きと指弾きをスウィッチするところや、スウィープを織り交ぜたりするテクニカルな面は言わずもがな。ベンベンとスラップするベーシストは多いけど、スウィープはそんなに見ないかな?

3点目。
キメが多い楽曲の中、GtとKeyがユニゾンをキメる場面も多いんですが、菩薩様とReanne様ぁ、一切アイコンタクトしないのな。どうやってるんでしょうね? あたしゃあ楽器を演奏しないんで分からないんですけども、そもそもカッチリと楽曲が組まれていれば、そういうの必要ないんですかね? 多分、仲が悪いから目を合わせないんじゃなくて(笑)、その必要が無い、もしくはその余裕が無いからだと思いますけど(笑)。
菩薩様からの霊的な何かがReanne様に飛んでるんだきっと(電波)


アンコールにまで新曲が飛び出すという、予定調和とは無縁の進行にワクワクしたライブでした。さすがに全てを使い切ったダブルアンコールは、既存曲の2回目を披露するというパターンでしたが。ただそれも、お客さんの意見を吸い上げて選ぶというのはなかなか面白かったですし、結果的にGtトラブルのあったAurally loverをちゃんとした形で演奏できたのは良かった。
曲が増えたことにより今後ライブ構成の自由度が増すでしょうし、同時に要所々々でのキメ曲となる存在(ex:Dramatic Quietアザーブルー)が生まれてきたのは「安定」と捉えてよいと思います。安定と新鮮さの両立ってのはなかなか難しいことですが、このバンドの場合4名のソングライターがいますし、メンバー個々の引き出しも多いと思ってますので、その点あんまり心配はしてません。

1年ということで節目となるようなワンマンでしたが、「まだ1年」でもあるわけで、まだまだ課題は多いと思います。
曲間の持たせ方やMCはどうにかすべきでしょうね。MCをYouskeばかりに任せっぱなしにするのもアレだし、他のメンバー、傍観してないでもうちっと何かしようぜっていう。茶々入れたり、担当楽器で音出して雰囲気を盛り上げたり…。ほんわか辛辣(笑)な実稀嬢がなかなかいい味出してると思うんで、もっと絡んでも良いかなと。
あとは、ライブでの「熱」をどう生むか、でしょうね。演奏と歌に集中して観ているのも個人的には楽しいんですが、それプラス・アルファが無いと多くの人を引き込むことは難しいわけですから。実稀嬢はもっとガンガン煽っていいと思う。終盤のリラックスしながらも同時に自由で弾けた空気が生まれたのは、彼女のちょっとした誘導の仕方のおかげだったと思いますし。

従前の強みである楽器陣のアンサンブルの精度は、さらに向上してほしいところです。特にhanako嬢のギター。やっぱりギターはバンドの華だから(駄洒落じゃない)、こういうテクニカル志向のバンドの場合、一番有無を言わせぬ説得力のあるポジションになってほしいのよ。

2016年度(何故かオクタヴィアは年度管理のようだ。リーマンか!?w)もワンマン・ライブにフルアルバムの制作と、色々考えているようですので、とても楽しみです。

<セットリスト>
01.albescence
02.Aurally lover
03.ラストノスタルジア
04.追想列車
05.Wihte Graffiti (新曲、Youske作)
06.Spiritual Dance (仮、新曲、Reanne作)
07.Mr. Vivid Painter (新曲、Reanne作)
08.Baソロ~Ba&Drセッション
09.cope of midnight
10.Starlit Ending (新曲、hanako作)
11.Keyソロ~Moon Tree, Scary Berry (インスト新曲、Reanne作)
12.茜
13.Hardenbergia
14.Gtソロ~リベリオン (新曲、Reanne作)
15.naked bird (新曲、Youske作)
16.ロストモラトリアム
17.Dramatic Quiet
ENCORE1
18.Rising Oath (新曲、Youske作)
19.アザーブルー
ENCORE2
20.Aurally lover
21.Dramatic Quiet


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   ミ(゚∀゚ ) ≡=- 菩薩様ぁ!菩薩様ぁ!
    ミ⊃ ⊃    ≡=-
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