Jupiter、Mary's Blood@目黒鹿鳴館

『 爆裂都市 』 目黒鹿鳴館 (2016/3/13)

20160313_megurorockmeikan.jpg

THE DEAD P☆P STARSJupiterMary's Bloodのスリーマン・ライブに行ってきました。
Jupiterは、4月末でMASASHI(Ba)とYUKI(Dr)のリズム隊が脱退してしまうこともあり、この日を逃すと現行編成でのライブを一度も観ることができないまま終わることになりそうなタイミングでしたし、メアリーも観たかったので。

鹿鳴館行くのは久しぶりですね。駅から道を下ったところにあったよなぁ確か…という薄ぼんやりした記憶を辿って向かったら、結局通りを1本間違っていたという。ハコに着いたのは開演時間ちょうどくらい。フロアの埋まり具合は7割ほどだったでしょうか。


Mary's Blood
一番手。
昨年10月の原宿アストロホール以来のメアリーでしたが、あの時の感想を引き継ぐ、充実の内容でした。加えて、鹿鳴館はキャパの割りにステージが高めなので、観やすさはアストロホールよりも上でしたし。

ここ数回のライブでとりわけ感じてることってわけじゃないですが、この4人編成(ライブではサポートGtの社を含めた5人だけど)になった当初のステージと比べると、随分とメンバーに余裕が出てきたのを感じますね。
ミニアルバム「SCARLET」「AZURE」を出した頃は、とにかく激しく熱いステージングを心掛けているように映りました。実際、その試みというか方向性は成功していて、ガールズ・バンド群の中ではライブでの盛り上がりが一際大きい存在であったと思いますが、同時に、肝心のメロディが浮かび上がってこなくてヤキモキする場面もありました(特にギター)。
この日もちょっとアンサンブルが乱れそうなところはありましたが、盛り上がる/盛り上げるところと、メロディをくっきり聴かせるところのメリハリが効いてきたというか、自然とその両立ができていたように思えます。一言で言うと、良い意味で「プロっぽくなった」。いや、実際プロなんですけど(笑)
かつ、メンバー自身がステージングを楽しんでいることが伝わってくるところも素晴らしい点ですね。SAKI(Gt)とRIO(Ba)の弦楽器隊2人なんか特にニコニコ笑顔がこぼれているのが印象的で、攻撃性やドラマ性をスポイルせずに、そういう“ファン”な部分をも感じさせるパフォーマンスは、バンドにとって間違いなくプラスに作用していると思います。

6曲35分(くらい?)の持ち時間は思ったより短かったですが、反面、聴きたい曲がギュッと詰まった美味しいセトリでもありました。1月の新宿BLAZEで初披露された新曲Shall We Dance?はカラッとして明るめで、「またちょっと幅を広げてきたな」という感じの曲。
Gtサウンドがやや丸みを帯びており、期待したほどの鋭さや鮮やかさが無かったのはちと残念でしたし、相変わらずEYE(Vo)のMC(歌唱ではなく)は危うい感じだったけどな(笑)
<セットリスト>
1.Bite The Bullet
2.Wings
3.Shall We Dance?
4.Marionette
5.Coronation Day
6.Promised Land


THE DEAD P☆P STARS
イベント主催バンドが二番手に登場。活動休止もせずにずっと23年もやっているベテランだそうな。
出音だけでなく、衣装やアピアランス、バンドの雰囲気まで、バッドボーイズ系R&Rにグラムロック色を足したような感じで、つまりはコレ、方向性はZIGGYなんですな。Voの声質は森重樹一のようにツヤがあるタイプじゃなくて、酒焼けしたようなハスキー気味だし、歌い上げるような歌謡曲っぽい節回しも無いので、その点で印象は異なるんですが。

で、この日の出演バンドは全部ツインギター編成(メアリーもライブだと2本だし)だったんですが、このバンドの場合、「音楽的にギター2本も必要ないだろ、実際聴いててもあんまり(ツインGtを)活かした楽曲だとは言いがたいし…」、、とか思ってると、新曲と紹介されて始まった曲は、歌メロは掛け声オイオイ系なんだけど演奏が結構ドラマティックで、意表を突かれたり。ラスト2曲ってところで、いきなりクサメタリックなツインリードが飛び出してきた時もびっくりしましたけどね。
他にも、フロア全体が横に手を振るようなポップで楽しい曲もあったりと、まぁベテランだけに(?)曲調は幅広いんですな。それらをチグハグに感じさせず、すっきりと自分達の色の中でうま~くまとめている感じ。ちょっと最初の印象を微調整した次第です。

好みの音楽性ド真ん中とは言えませんが、なかなか楽しかったです。あと、フロア上手側前方のファンがすっげー楽しそうに盛り上がってて良い感じでしたね。


Jupiter
Versailles本隊もKAMIJOのソロも観たことあるけど、このJupiterを観るのは初めてです。楽器隊の演奏力については折り紙つきのバンドなので、あとはZIN(Vo)の実力と、本隊よりもメタリックな楽曲がステージでどう再現されるのか、どんな風に映えるのか、というのがポイントでしょうか。

結果から先に言うと、ぶっ飛びましたね。良い意味で。
短髪だと思ってたZINがライオン丸みたいなゴールド長髪で登場した時もぶっ飛びましたけどね(笑)。「誰だオマエは!?」って。

薔薇の末裔サウンドとはかなり違うんだなー、と。CDの感想記事でも、本隊/かみじょ/木星それぞれの音楽性を比較しながら書いただけに、私なりに違いを把握しているつもりではありましたが、その差異の大きさに改めて気づかされたといいますか。
めっちゃメタリックでテクニカルですよ、Jupiter
4人が、特にHIZAKI(Gt)とTERU(Gt)が、Versaillesとは別にこのバンドをやりたがった理由が分かるような気がしますね。HR/HMの流儀に則った演奏とドラマの演出方法は、本隊と感触は似ているようでいて、そのアプローチは全く異なるというか。よりスリリングで、体感温度は高い、アグレッシヴな出音とパフォーマンスでした。
ツインGtの精度については、この日の3バンドの中でダントツに良かったです。演奏の的確さ、Gtサウンドの煌き、2本の音量と音色を寄せて統一感を出しつつもそれぞれの個性を失っていないという絶妙な塩梅。

そして、“ライオン丸”ZINのフロントマンっぷりが凄く良い。予想外/予想以上に良い。
声量や声の太さに関しては秀でていませんが、逆にそれほど弱いとも思いませんでしたし、バンドサウンド全体とのバランスやマイク音量を上手く調整しているんでしょう、そのVoが演奏に埋もれることはありませんでした。(因みに、同期音源もバンドサウンドを食うことはなく、控えめに、でも効果的な音量で用いられていました)
ライブでの多少のラフさはあるものの、CDで聴くことができるものとそれほど遜色ない歌唱。かつ、堂々として自信に満ちたアクションと曲間の煽りやフロアを掌握する様子がプラスポイントとなり、バンドの顔としての総合的な評価を高めているような気がしました。
また、煽る時の丁寧な口調と意外なほどの熱さ、そしてフロアの隅から隅まで気を配って誰一人置いてきぼりにせず一体感を練り上げて行く姿勢には、ちと感銘を受けましたね。彼、めっちゃ好青年だわ。

Versailles本隊と同様、メンバーそれぞれの動きやライブ進行も良く練られているし、ZINの煽りを挟みつつ、緊張感を持続させたまま畳み掛けるライブ構成は見事でした。フロアの空気が熱いまま、弛緩しなかった。
YUKI以外の4人は、常に誰かが見せ場となるような動きや位置取りをしているんですが、やはりHIZAKIは目を引きますね。そのプレイも容姿のインパクトも。前方に身を乗り出して柵に足を掛けて弾いてる時なんて、ストッキングがチラ見えして思わずドキドキ♡ (笑)
あらHIZAKIたぁん、はしたないこと!←
架空のカメラに向かってキッ!とキメ顔をしつつ、ウンと頷く様子がもうマリー・アントワネットです(意味不明)

素晴らしいステージに、正直驚かされました。ことライブに関しては薔薇の末裔よりも木星の方が好みだわ。
ここにきて初めて彼らのライブを体験した私の言うセリフではないですけど、あぁー、このリズム隊2人の脱退はイタいなぁー。Versaillesでは一緒だとはいえ。
<セットリスト>
覚えてねぇ!
ネットを探しても落ちてねぇ!


セッション
木星のアンコールのような形で、出演者が入れ代わり立ち代わりのセッション・タイムでした。曲はTHE DEAD P☆P STARSのレパートリーを1曲と、XX(分かりづらい表記だが、感じてみろ叫んでみろ全て脱ぎ捨てろなアレね)。
Jupiter楽器陣がプレイするXは、やけに端正な印象でしたね。この曲のラストを、出演者間で楽器を持ち代えつつ、ヴォーカリストが代わりばんこに煽りつつ、引っ張りに引っ張って何度もやるもんだから、コレが実に楽しいのなんの(笑)

音楽性もファン層も少しずつ違えども、出演バンド相互の敬意とお客さんを楽しませようとする気持ちに満ちたイベントでした。
とても楽しかった。良いものを見せてもらいました。

スポンサーサイト

COMMENT 2

村瀬尋貴  2016, 03. 16 [Wed] 12:27

初めまして。いつも楽しく拝読させて頂いてます。

デッドポップスターズは、
デッドサイドという激しくハードコア、デスメタル寄りの曲調と
ポップサイドという聞きやすい歌謡曲テイストの曲調の2つに分かれてるバンドです。

メンバーの脱退などで思うように精力的な活動はここ15年ぐらいはできてませんが(笑)、
いい曲を作りますよ。
特にバラードは素敵ですよ!

Edit | Reply | 

ヒゲ・スカイウォーカー  2016, 03. 17 [Thu] 20:49

村瀬尋貴さん、初めまして。

コメントありがとうございます。
今後共、宜しくお願いいたしますm(__)m

なるほど、そういうある種のコンセプトがあるのですね。それですと曲調の幅広さも十二分に納得の行く感じです。
この日も披露した曲を含んだシングルを出すそうで、その発売に合わせてワンマンをやるとのことでした。

Edit | Reply |