REFUGE@品川プリンスステラボール

REFUGE JAPAN TOUR 2016 品川プリンスステラボール (2016/2/28)

ドイツのベテランHMバンド・RAGEの初期メンバー3人が集まったバンド、REFUGEの来日公演に行ってきました。
会場は品川のステラボール。ココは、(呼び屋である)東京音協主催のライブではよく使われている場所ですね。日曜日とはいえかなり強気なハコの選択ですが、まぁ今年は「2016年問題」とか言われているように、キャパが見込み集客数と合ってるかどうかは置いといて、とにかく押さえないと話にならないくらい逼迫した状況なのかもしれません。
横長のフロアを柵で区切って調整することが多いハコですが、この日もしかり。おかげで開演直前には、人がまばらで寂しいということもなく、ギチギチに詰まって窮屈だということもなく、なかなか観やすい環境になっていました。ココはステージも高めですし。
天井も高くて照明もそこそこ豪華、音響設備も良いですし、駅からのアクセスも近い。別にマワシモノじゃあないですが、フラットなフロアのライブハウス/ホールの中では好きな会場ですね。

トリオ編成なだけに、ステ-ジ上はごくシンプルな構成。後方には初期RAGEロゴに似せた、REFUGEロゴのバックドロップが吊り下げられております。RAGEの時とは逆に、Peavy Wagner(Vo&Ba)は下手側、Manni Shumidt(Gt)が上手側という位置取りですね。

定刻ぴったりに開演。後方中央のドラム台に人が登り、スタッフかと思ったらChris Efthmiadis(Dr)その人だったというね。ライブ映像をYouTubeでチェックしてるならすぐに本人だと判別がついたのかもしれませんが、頭ン中ではChrisもManniもCDのブックレットの写真のまんまだったりしますからね。

ライブは冒頭から大盛り上がりでした。1曲目のSolitary Manは本隊が今でもセトリに組み込む曲ですが、続くTime Waits For No Oneはここでしか聴くことのできない選曲でしょう。オールド・ファン(?)が待っていたとばかりに歌う歌う。つーか、私の斜め後方にいる人がPeavyよりでけー声で歌いまくっててうるさいんだよ!w

私がRAGEのライブに足を運び始めたのは、Victor Smolski様(Gt)加入後なので、ManniとChirs、2人のプレイは観たことがありません。というか、その当時、来日したことあるのか?
ライブが始まってすぐに感じたのは、「Victor Smolski's RAGEとはまったく別バンドだな」ということ。もっとオールドスクールな感触ですね。(現役)当時のこの編成のライブがどんなだったか分からないですけれども、少なくとも現役から退いたロートルという印象はありませんでした。勿論Peavyは第一線で活動していますけど、残りの2人に関しても容貌は変わっていたとしても、かつての自分達の楽曲をプレイするのに不足はない腕前です。
ただ、音像が現代的ではないっていうだけ。そして、この昔ながらのメタル然とした音が心地良かったんですよね。ピリピリと緊張感漂うメタルのライブも良いけど、ちょいリラックスした和やかなこの感じも悪くない。

Peavyはいつも通りの、ハハハハーッ!な“ゆるキャラ”っぷり。曲間は終始ニコニコ、フロアに向かって手でハートマークを作るPeavy、めっちゃ可愛いぞ(笑)。
初期曲ならではのハイトーンも頑張っていましたし、キャリア全体を通した歌唱力の向上には著しいものがある人なので、ヴォーカル・パートは往年よりも確実にパワーアップしていたんじゃないでしょうかね? Baの腕は言わずもがな。

Jeff Loomis(Gt/ARCH ENEMY、ex:NEVERMORE)の叔父か、Mikkey Dee(Dr/MOTORHEAD)の弟かって感じのルックスのManni。脳内のイメ-ジよりは太ってましたね。ゆるキャラ・ピーちゃんほどじゃないですけど。
現代的なテクを網羅したVictor様とはかなりタイプが違いますね。左手のフォームからして「古き良き」ってタイプの人だし、手癖で弾いてるような場面も多し。でもその手癖風のプレイが小気味良いし、スリリングなんですよね。Gtトーンはウォームでちょい丸みがあり、尖っていません。耳に心地良いメタリックさというか、マイルドじゃないしヌルいわけでもないんだけど、ハードロック的な隙間や力の抜けたラフさがある。
コーラスもやってたけどあんまり上手くなかったね(笑)。歌って(叫んで)いない時は、下手側の方にも来たり、中央でソロ取ったり。Peavyがマイクから動けないだけに、彼のステージ上でも存在意義は大きかったです。

Chrisはバッサリと髪を切って短髪になっていました。そしてドラマーらしからぬ(?)黒いシャツという格好で、元々濃ゆい顔をしてるということもあり、ドイツ人じゃなくて、イタリアのちょいワル親父に見える。LEON系ドラマーだコレ(笑)。もしくは、映画『ゴッドファーザー』シリーズに出てきそうな気もするので、シ○リア・マフィアかもしれない。何故か曲間に眼鏡(黒縁)を掛ける時があったんだけど(セトリをチェックしてたのか?)、その時だけちょいワル親父からIT系企業CIOになってました。
プレイは…、、なんかパーカッショニストって感じ。勿論スティックで太鼓を叩いてるんだけど、その大きい(時に無駄なw)動作と、動きがデカいゆえの忙しなさが、なんか点数&種類の多いパーカッションを叩きまくっているような感じなのよね。音はソリッドというよりドッカンドッカンパワフルって感じ。
あと、顔芸な。顔で叩いてるわこの人。超真剣&表情豊かに一心不乱に叩きまくっている様子は、正に演技派俳優。さすがは『ゴッドファーザー』系ドラマーなだけはある。

バンドの雰囲気は非常に良好で、時折PeavyとManniが曲間で、互いの健闘を称え合うかのように拳を作ってそれを突き合わせるんですけど、それを見たChrisが「俺も混ぜろよ」とばかりにDrセットの向こうから拳を突き出してきてグータッチ要求してきたのには笑った。なんだ君ら、めっちゃ仲良いじゃんww

メンバーは違えども、やっぱこのバンドはトリオ編成での音作りが上手いですね。同期音源も使ってないのに、まるで薄く感じませんでしたから。アンサンブル構築のアイデアとセンスが驚異的だよ。
Certain Daysのようなゆったりめの曲でもモサッとならなくて締まってたし、その叩き方が目を引くからChrisに注目して観ることも多かったんですけど、初期RAGEってかなり凝ったリズムの曲が多いんだなーって再確認しました。スリリングなShame On Youとか。

ギタリストとしては、私はManniよりVictor様の方が数倍好きなんですけど、やはり当時の曲を本人が弾いているとグッとキますね。Enough Is Enoughから間髪入れずに連続でInvisible Horizonsのリフに入った瞬間にはゾクッとしましたし、この曲のタッピングソロはVictor様よりしっくりきてて泣いた。「これだ!」感に満ち溢れていて。

自分がHR/HM聴き初めた頃に親しんでいた音楽。それを作った本人がこんな遠くまで来てくれて、すげー嬉しそうにプレイしてるんだもん、観ている方としてはもう感激して泣くわな。
それに、このフロアの盛り上がりっぷりと温かくも熱い空気は、RAGE本隊の時と同様だ。各曲のサビメロだけじゃなくて、Manniが弾くテーマメロをうぉーうぉー合唱したり。Light Into The Darknessは特に歌いまくりね。メンバーは盛んに手拍子を誘っていたけど、それ無しでも自然発生する場面は沢山ありましたね。


本編は1時間半で終了。あれとあれとあれをまだやってないぞ、ということでアンコールです。
Chirsだけ先に戻ってきたところで、赤い照明と共にサイレンがウーウーと鳴り始めたので、1曲目はFirestormだと分かりますね。ライブが始まったばかりのような、いや、今までで最も熱狂的な反応を返すファン。間奏におけるPeavyのタッピングとManniのスウィープはちょいズレてたけどね(苦笑)。
そしてRAGEの観客合唱曲の双璧、Don't Fear The Winterへ(もう一個は、空より高く、ね)。勿論サビに入る直前のPeavyの煽りは、「トーキョー!イチ、ニィ、サン、シー!」だ。
ラストは勿論、バンド名を取った名曲、Refuge。HR/HM史に燦然と輝く名リフがManniのギターから放たれた瞬間、この日最大の歓声が爆発し、サークルピットが発生ィ! Peavyが「ファンタース、ティック!」とかニコニコ言いながら歌わせたサビのコーラスはちょい怪しい感じでしたが、まぁメンバーが喜んでいたので問題無しでしょう(オイラの歌詞のうろ覚えっぷりは、大いに問題あったが/笑)
ラストの挨拶の時にメンバーが並んだら、Chrisだけ小柄なのね。
いや、隣のPeavyがデケーのか!?


セトリは「TRAPPED!」(1992)からの曲が多かったですね。実はこのアルバム、RAGEのカタログの中では一番好きじゃないんだけどさ(苦笑)。
大作はLost In The Iceをやり、そのパフォーマンスは素晴らしいものでしたが、個人的にはWithout A Traceメイデイ!したかったとか、もっと「THE MISSING LINK」(1993)からやってくれてもいいんだよとか、要望は色々ありましたけど、1時間50分みっしりと素晴らしいライブを見せてくれたので大満足です。私の思い入れ補正もあるかもしれませんが、ほんとサイコーでした。
RAGEの曲は当然好きなんだけど、何より、Peavyの人柄が自然と滲み出ているようなこのライブの雰囲気が大好きなのよね。

<セットリスト>
01.Intro (Opus 32 - Nr. 3)~Solitary Man
02.Time Waits For No One
03.Nevermore
04.Power And Greed
05.Death In The Afternoon
06.Enough Is Enough
07.Invisible Horizons
08.Certain Days
09.Waiting For The Moon
10.Lost In The Ice
11.The Body Talks
12.Shame On You
13.The Missing Link
14.Baby, I'm Your Nightmare
15.Light Into The Darkness
16.Medicine
ENCORE
17.Firestorm
18.Don't Fear The Winter
19.Refuge
スポンサーサイト

COMMENT 8

DD  2016, 03. 05 [Sat] 19:46

 これって「Perfect~」「Secrets~」軸に何曲か加えた感じの公演じゃないですか。(しかも「Reflections~」からたった1曲だし。ま、この後にPeavyが「キーが高すぎる」とか言ってたので、今のには合わないんでしょう)

 Manni期が好きな人には、至福のliveだったでしょうね、人数の入りはともかくとして。

 本体もあと3月するかしないうちに新譜がリリースとなるだけに、「21」からどうなったのか注目となりそうですね。

Edit | Reply | 

ヒゲ・スカイウォーカー  2016, 03. 06 [Sun] 21:09

DDさん、

「PERFECT MAN」からは2曲なので、「TRAPPED!」でしょうか(ここからは7曲やってる)。「REFLECTION~」はしょうがないような気もしますが、「MISSING~」からはもう1曲くらいは欲しかったかなーと思います。
いずれにせよ素晴らしいライブでした。フロアも柵で区切ったおかげで、寂しい感じはしませんでしたしね。

本隊の新譜はVictorのALMANACと合わせて楽しみですね。ちょっと「21」は無骨過ぎたかな、と感じています。

Edit | Reply | 

Metal88  2016, 03. 13 [Sun] 15:07

ヒゲさん、こんにちは。
このライブ「行きたいなぁ」と思っていましたが行けず、でした。

私のRageデビューは Secrets~ でしたので、このアルバムに一番思い入れがあります。
その後の Reflections~ が微妙な出来だったので、次の Trapped! は飛ばして、Missing~ で再トライして結構はまった記憶があります。Trapped!は後追いで聴いたのですが、あまりはまれませんでした。

REFUGE もいいですが、4人編成時のRageもやってほしいなぁ と思ってます。Black in Mind は、マンニ脱退の影響でしょうけど、ずいぶんストレートにかっこよくなったな、と車を運転しながら爆音で流していたものです。

Edit | Reply | 

ヒゲ・スカイウォーカー  2016, 03. 14 [Mon] 23:04

Metal88さん、

お久しぶりです。
私もMetal88さんと同じく、SECRETS&MISSING派なんですが、結構TRAPPED好きな方は多いイメージです。当時も割と売れたんでしょうし。この日のライブもTRAPPED派は大喜びだったと思います。

私はどの時期のRAGEも好きなんですけど、4人編成時も良いですよね。メロディに普遍性が出てきたのはその頃だと思います。「BLACK IN MIND」の感想は書き上がっていますので、間もなくアップできると思います。

Edit | Reply | 

Metal88  2016, 03. 26 [Sat] 10:18

残したもの

またお邪魔してしまいました。
私事ですが、この3月で保有する音楽ソフトを大量処分しました(VHSやLP、12インチシングルなども含む)。

RAGE は悩んだあげく Secrets[リマスター盤] と Black In Mind のみ残しました。(次点は Welcome でした)。

RAGEは正直なところ、UNITY 以降すべて同じに聞こえてしまうのです。ヒゲさんのRAGEランキングがあれば、知りたいです。

Edit | Reply | 

ヒゲ・スカイウォーカー  2016, 03. 27 [Sun] 20:10

Metal88さん、

私はここ15年くらい一切処分はしていないので、ほんと溜まる一方ですね。DLはしないので全て円盤でありますし、スペースが…(苦笑)

RAGEについて、私はVictorスキーですし聴き始めた時期もあって、以下のような感じでしょうか。
1.SOUNDCHASER
2.END OF ALL DAYS
3.THE MISSING LINK
4.BLACK IN MIND
4.GHOSTS
4.CARVED IN STONE
7.UNITY
7.STRINGS TO A WEB
9.SECRETS IN A WEIRD WORLD

ほんとはライブ盤FROM THE CRADLE TO THE STAGEがダントツ一番なんですけど。


Edit | Reply | 

Metal88  2016, 03. 28 [Mon] 21:10

ヒゲさん、回答ありがとうございます。

やっぱり「最初に聴いた音源」の影響って大きいですよね。例え名盤でなくとも「最初の衝撃」がすり込まれてしまうのだな、と思います。
Welcome が入っていないのが意外でした。私は編成が大変わりした、Black と Welcome の衝撃が大きかったので。

今度は、W.A.S.P.ランキングをお願いします。^^
初聴盤は何でしたか???
私よりずっとお若いと思うので興味心身です。
ちなみにW.A.S.P.も NEON 以降はみんな同じに聴こえちゃうんですよね。。。

Edit | Reply | 

ヒゲ・スカイウォーカー  2016, 03. 30 [Wed] 21:25

Metal88さん、

Welcome~は感想でも触れましたが、私はあまり評価していません。曲数が多過ぎるというのもありますし。ただ、Paint The Devil On The Wallだけは別格で、名曲中の名曲だと思っています。

W.A.S.P.の最初は1stかクリムゾン・アイドルでしょうか。うろ覚えです。
1.THE CRIMSON IDOL
2.GOLGOTHA
3.DOMINATOR
3.BABYLON
5.THE HEADLESS CHILDREN
5.DYING FOR THE WORLD
7.W.A.S.P.
ですね。
W.A.S.P.はブラッキーのソロ・プロジェクト然としている方が好きです。

Edit | Reply |