DREAM THEATER「THE ASTONISHING」


DREAM THEATER「THE ASTONISHING」 (2016)

(コルサントのジェ○イ・テンプルにて)
オ○=ワン 「元老院が監視ドロイドを放ったようです」
ヨー○ 「うむ。帳が降りてきた…、、暗黒面の(倒置法)


…みたいなジャケに包まれた、米国産プログレッシヴ・メタル・バンド、DREAM THEATERの13作目の2枚組スタジオ・アルバム。これ、マジでルー○ス・フィルムから苦情こないのか?
「フル・オーケストラをフィーチャーした2部構成、全34曲収録のコンセプト・アルバム」という事前情報が生み出す期待と不安。そのどちらが多く的中したかと言ったら、私にとっては「不安」の方でしょうなぁ。

以前、「DREAM THEATERを語ろうとすると(((( ;゚Д゚)))ガクブルな件」というタイトルの記事で書いたように、このバンドって、他のバンドに比べて、ファンが望むものが人それぞれバラバラな気がするんですよね。Aという人のDT像と、Bという人のDT像がまるで異なっている。そういう傾向が強そうなイメージ。あくまでイメージ。それだけ色んな嗜好のファンを包括しているバンドだと捉えることができるわけですけどね。
だからこそ本作も賛否両論になるんでしょうし、ここまでのバンドになってくると、「音楽」そのものじゃなくてバンドの「姿勢」がどうこうって話にもなってきたりもするわけだ(笑)

ですので、ここはやはり「私にとってのDT像」に焦点を当てて記事を書くしかないわけです。
ドラマーがMike Manginiに交代してからのここ2作は、私にとっては「バランスの取れた大人のDT」「出来は良いけど刺激に乏しい」「アルバム一枚安定してるけど名曲の不在」という感じです。
「バランスが取れている」ってのは現行DTの美点だと捉えることもできましたが、が、が、が! 本作ではそのバランスが“壊れて”いるのよね。かつ、「刺激に乏しい」というマイナス点は悪化し(←敢えてこう言うが)、「名曲の不在」はそのまんま、という……。。。。

いいとこねーじゃんかよ!?
とシャウトしたい気もしますが、ロック寄りの癒し系ミュージックとしては優れているかな?

美しく芳醇。でも退屈。

コレ、Jordan Rudess(Key)のアルバムだな、と。
Jordan Rudess' DREAM THEATER、みたいな。
David Campbellが手掛けたというオケと合唱は素晴らしい響きですが、同時にJordanの鍵盤からもこれくらいはすんなり出てきちゃいそうな気もするし。
プログレメタル然とした楽器陣の拮抗による緊張感漂うパートは少なく、Key由来のように思えるメロディアスでロマンティックな旋律が支配的です。

で、他のメンバーはというと、
Manginiは良い。
James LaBrie(Vo)も良い。
John PetrucciのGtが物足りない。
John Myung(Ba)、…いるのか? ほぼ空気。

上記Jordan色とラヴちゃんの相性は抜群で、特にバラード曲においてその魅力は全面開放してます。ただ、どの曲が印象に残ってるとかは無いんですよね(苦笑)。そういうタイプの曲の出来は総じて良いよね、という歯切れのよくない感想。

私にとっての「壊れてるバランス」ってのはPetrucciのGtがあんまり活躍していないことですね。リフにしろソロにしろ、あんまりギター・パートでガッツポーズできない。かつ、他の楽器とバトるような展開もあんまり無いし。
イントロの美旋律で「うぉーッ!さすがドリムシ!おれたちにできない事を平然と(ry」みたいに引き込まれても、すぐに「ん…なんか淡泊だな…」となり、そんなこと考えてるうちに1曲終わっちゃう。え、ドラマはどこにあったの?

感動を醸造してる間もなく次の曲へと進んでしまう感じでしょうか。トラックを2枚組34個にも分けないで、1曲を長くしてその中で語れるストーリーの量を多くした方が良かったような気もしますね。1曲1曲のありがたみがないもん、このアルバム。
「ここに至るまで130分も聴いてきたんだぞ!(通して聴いてないけど。眠くなるし)
っていう2枚目のラストにおける大団円も割とあっさりしてて肩透かし気味だしね。

強いて良曲を挙げると、Disc1⑤A Better Life⑨Act Of Faythe、Disc2②Moment Of Betrayal⑤The Path That Divides⑨Losing Faytheあたりですかね。どちらかと言えば、2枚目の方が前作・前々作の面影のある、“いつものDT”に近い作風だと思います。


なんか本作、とりとめがないんだよな。ストーリーが頭に入ってないからか? 因みに私、今作は輸入盤で買ったんですよね。国内盤高かったし。その輸入盤もブックレットがCDケース本体と一体化していて見づらいんで、ほとんど歌詞読んでませんが。

何回も聴きこめばもっと何かポジティヴな要素が見つかるかもしれません。だが、人生は短く、このアルバムはあまりにも長いのだ。それは別の機会か、二度とないか…(苦笑)
これを言ったらおしまいな気もするが、自分がDTに望む要素は他のアルバムでめいっぱい聴くことができるんでね。


おしまい。

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