ちょこっと感想 2015年 vol.6

【ちょこっと感想 2015年 vol.6】

armoredsaint_winhandsdown.jpg
ARMORED SAINT「WIN HANDS DOWN」

米国産正統派HMバンドの7thアルバム。再始動後の3作目。…という数え方でいいのか?
荒々しいアメリカンHMですね。イメージ的にはもうちょっと整った音を出すバンドとの認識でしたが、ヨーロピアンな感性は後退してます。でもこれがカッコイイんだから、問題なし。「豪快」とか「ガッツィー」とかいう形容が浮かんでくるサウンドですね。
リズム隊も素晴らしいんだけど(そもそもバンドの中心人物はBaのJoey Veraだと思われる)、唸るGtとそれに対抗するかのようなワイルドなJohn Bush(Vo)の歌唱という二枚看板が光っています。大作⑦In An Instantのドラマティックな展開美堪らん…。



deafheaven_newbermuda.jpg
DEAFHEAVEN「NEW BERMUDA」

米国産、シャレオツ系シューゲイザーフゥワァァアアアアーーーッなブラックメタル・バンドの3rdアルバム。お洒落だお洒落だと言われつつどこがお洒落なんだと斜に構えて聴き始めると→うん確かにお洒落だ(笑)となったあの話題作「SUNBATHER」(2013)から2年。本作も、どこがお洒落だよ、メタリックじゃんと思って聴き進むといつの間にかお洒落になってる(笑)という点では変わりはないものの、ジャケの色使いがピンクから漆黒へとガラリと変わったのに合わせてか、ダークで内省的な色合いが強くなると共に、単純にメタリックでカッチョイイ!と感じるパートが多く存在するので、即効性が高い作風です。私は本作の方が好きですね。
前作は単に喚いているだけに感じたVoですが、今回は不思議と邪魔にならないんですよね。(Voが)ちょっと引っ込んでる音作りのおかげもあると思います。相変わらず歌詞がサッパリ聞き取れなくって、そこが私は不満ですけど。
雰囲気モノに終始せず、しっかりとダイナミズムを備えている力作。



muse_drones.jpg
MUSE「DRONES」

イギリスの超人気ロック・バンドによる7thアルバム。プロデューサーとしてバンドと共に名を連ねているのは、AC/DC, DEF LEPPARD, Bryan Adams, NICKELBACK等々を手掛けたあのRobert John "Mutt" Lange。
先入観からかもしれないけど、うん、デフレパっぽいわ。オーケストレーションを上手く使ってスケール感を出しながらも、中心にはバンド演奏の力強さがある良作。個人的には優等生過ぎて退屈に感じる部分もある(特に前半)んですけど、Matthew Bellamy(Vo)の歌の上手さには魅かれますね。
効果音の使い方や語りが挿入されるところ等、コンセプト作らしい造りで、歌詞を見なくても(私が買ったのは輸入盤ですが、見にくいからそもそも見ていない)いかにも社会的なメッセージを内包してそうな中身です。聴いていると、ダイナミックではあるけども適度に湿り気を含んだその音楽性と合わせて、あぁイギリスのバンドだなぁ…との感想が湧いてきます。アルバム終盤なんてPINK FLOYDっぽいところも感じるし。⑨Aftermath⑩TheGlobalistの流れは聴き応え十分。



sigh_graveward.jpg
SIGH「GRAVEWARD」

国産雑食性エクストリーム・メタル・バンドの10thアルバム。古今東西様々な音楽を渉猟してきた川嶋未来(Vo&Key)の才能と感性が爆発した、アンダーグラウンド臭ムンムンな強力作です。荒々しいストリングスがあちこちで波状攻撃を仕掛けてくるので、フルオケを後ろに従えた見世物小屋的な様相を呈しているように感じる場面が多々あります。
たとえVoメロディが気に入らない曲でも、リフや楽曲展開やKeyによるムード演出等、他の要素に面白さを発見できるので、多面的な楽しみ方ができるアルバムでもあります。様々なゲスト陣の客演も効果的。ただ今回、おどろおどろしさに長けている分、キャッチーさは控えめかな。
また、新加入した大島雄一(Gt)のフラッシーかつメロディックな技巧が要所々々で冴え渡っており、大きな聴き処となっています。川嶋のVoは非常にアクの強い怪しいダミ声(褒めてる)だし、Dr. Mikannibal(Vo&Sax)も決して美声ではないため、“美”の演出としての大島の流麗なGtの役割は大きいですね。
③The Tombfiller⑩Dwellers In A Dreamが好き(←キャッチーなタイプだね)。

スポンサーサイト

COMMENT 0