五人一首、Lacroix Despheres@吉祥寺CRESCENDO

【 LOUD&PROUD vol.349 -Year End Special 3man- 】 吉祥寺CRESCENDO (2015/12/29)

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2015年のライブ納めでぇす!
吉祥寺CRESCENDOでのスリーマン+オープニング・アクトのイベントです。
ほんとはO.A.の六合予約で行きたかったんですけど、まだ仕事が納まっていないため17:00開演という時間にはとても間に合わず。というか、2番手すら危うい。

16:30くらいにハコに着いたらLacroix Despheresが演奏中でした。年末なのにソールドアウトしててギチギチ。まぁライブ自体レアな2バンドが、それぞれ1時間ステージですからねぇ。


Lacroix Despheres
結局観ることが出来たのは3分の1くらいだったのかな? ヴィジュアル系的な、貴族的な、おフランス的な、シンフォニックな、オペラ・バンド(ユニット?)です。Drレス、男声とソプラノのツインVo、フルートとオーボエという2つの管楽器、それにGtとBaという変則的な6人編成。Drとオケ等は同期音源で賄っていました。

CDを聴いた時も感じましたが、こりゃあガチのクラシック音楽の匂いがプンプンだ。室内音楽的で、メタル度は低いです。このまま激しくしていったらシンフォニック・メタル/メロスピになるんじゃないかという感触はありながらも、HR/HM方面へは振り切らない音。なんでかって言ったら、Gtがリフを弾いてないからかな。弦楽器2本はリフというより、バンドの低音部を受け持つといった具合。音量も大きくないし。Gtソロは少しあったものの、音量&トーン共にまるで抜けてこなかったので、勿体無いなと感じました。
メロディを受け持つのは、(同期の)Keyとフルート&オーボエ。男性Voとソプラノは明確な歌メロをなぞる時もありますが、どっちかといったらストーリーテラー的な役割かなぁ。

丁寧に組み上げられた楽曲を忠実に再現してゆくステージは、なかなか聴き応えがありました。ただ、ライブの場数が少ないからか、パフォーマンスはこなれていませんでしたね。
こういう音楽をライブでやるとしたら、徹底的に世界観をぶつけて圧倒させるという手法もあれば、多少敷居を低くしてフロアとの一体感を生むというスタンスもあるでしょう。このバンドの場合、その間のどっちつかず、といった印象でした。手拍子を誘って観客とのコミュニケーションをとろうとしたり、普通のバンドよろしく告知タイムがあったりしたんですが、役割分担が曖昧だったり、中心人物である男性Voが喋ってる最中は他のメンバーが手持ち無沙汰にしていたりで、どうも熱が生まれにくい。告知タイムでは、もしDrがいれば何か喋る度に合いの手を入れたりするんですけどね。GtやBaもそれをやらなけりゃ、シ~~ンとしちゃうよ。あと、Voの人は多分シャイなんだと思うんですが、もっとお客さん一人一人の方を向いて歌った方が良いと思いますね。


五人一首
活動暦20年弱、変態和製プログレッシヴ・メタル・バンド。
トリ。初めて観ます。とても楽しみにしていました。

凄過ぎる。
ものすげーパフォーマンス。


Baの大山徹也は紅白歌合戦のリハ(!)ということで不参加でしたが、「比叡山あだち」と紹介されたサポートBa氏も激ウマでした。というかメンバー全員超絶テクニカル。
その技巧の応酬だけでも相当見応えがあり、先日のKING CRIMSONのライブを想起させる知的な面白さを感じたんですが、こちらはもっとダイレクトに訴えかけてくる熱さとどこに転がって行くか分からない不気味さ(危うさ、ではない)がありました。
楽曲構成が複雑極まりない。同時に、各パートは実に即効性が高く、それが淀みなくかつ劇的に連続するもんだから、聴いてるこちらは感情揉みくちゃ状態です。このバンドの感情表現の自由自在さ、相当長尺の曲ばかりなのにまったく飽きさせないアンサンブルは驚愕モノですね。HR/HM以外にも様々なジャンルを咀嚼・吸収、完全に自らの血肉とし、その身体から誰にも似ていない作風を生み出しているバンドですが、HR/HMの領域だけに留まっているパートでさえ、まだまだこんなに新鮮で芳醇な手法があったんだと驚かされます。

現代的なテクニックにも精通していながら(リードGtの高橋史男のプレイに顕著)、より古典的なHR/HMからのアプローチを感じる演奏陣。その上に、囁き声からグロゥルまで操る多彩さと赤子から婆さんまでカバーする感情表現の幅を持つ松岡あの字のVoが乗ると、どす黒く淫靡な“和”の香りがグッと立ち上って来る。
極めつけは、百田真史によるピアノとオルガンの鮮烈な印象でしょうね。クラシック調だったりジャズ調だったり、時に優美に時に狂気を煽るように。もうスタイルとしてはクロスオーヴァーしまくりんぐで何が何だか分かりませんが、ものすげーってことはバシバシ伝わってくるし、耳が自然とKeyプレイを追っているうちにどんどんアンサンブルが先へ先へと転がって行きます。「リード・ピアノ」って感じの彼のKeyプレイって、このバンドの最大の特徴であり、他のバンドと差別化する武器なのではないですかね。音源以上にその事は感じました。

いやぁ、唯一無二です五人一首。たまげた。年末最後の最後に素晴らしいステージを観ることが出来ました。
五人一首Loszealのツーマン、異形プログレ対決やってほしいなぁ(笑)

制作し続けてはや○○年という、3rdアルバムが楽しみですね(この日、新曲もやっていたそう)。あと1stの再発もしてほしいっす。2nd「内視鏡世界」(2005)しか持っていないので。


(しかし百田氏、某Twitterフォロワーさんに似てたなww)

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