CROSS VEIN "東京ワンマン" 『Theater of CROSS VEIN 2015 in TOKYO』 渋谷DESEO劇場 (2015/12/23) CROSS VEIN のワンマン公演に行ってきましたじゅり。
会場は、
2014年3月に初ワンマンを行った 時と同じ、渋谷DESEO劇場。
既報の通り 、この日の公演を以ってドラマーのko-sukeが脱退することになっています。
私、整理番号がかなり若い番号でして、せっかくだからということで最前列へ。もしかしたらCVで最前列は初めてかしら? 吉祥寺CRESCENDOとかでも2~4列目くらいが多かったですし。
開演直前くらいに、スタッフから「フロアに人が入りきれないため前に詰めてください」とのアナウンスがあったので、8~9割くらいは埋まっていたのかな。
最近のセトリでは定番の、イントロSE・
Royal Eternity ~
Eternal Dream の流れで坂道発進! JULIA姫は濃紺とグレイのドレスをお召しでむをおおおおお!
私は下手寄りのShoyo(Ba)前にいたんですが、おぉ…、これはなかなかサウンド・バランスが悪いぞ(笑)。DESEOはステージがそれほど大きくないし、フロアとの距離感も近いので仕方がないのですが、一番前での音響はかなり特殊でしたね。まぁラブリーや他のバンドでは最前列だったこともありますが、やはりバンド毎に聞こえ方は大きく異なりますし。ただ、小さいライブハウスでほぼ例外無いのは、上手・下手どちらかに寄った場合、ツインGtのバンドだともう一方のGtはほとんど聞こえないことよね(笑)。当然のように、上手側のYoshiのGtは、ソロやMASUMI(Gt)に合わせてハモらせてくる時を除いてほとんど聞こえず、でした。JULIA嬢がどれくらい声が出ていたとかも自信がないくらい(調子は悪くなかったと思う)。
また、ちょっと下がるだけで音像は結構変わるもんだな、と再認識もしました。このハコの場合、2列目より後ろだとだいぶ改善されていたんじゃないかな。
その分ですね、Shoyoのプレイがよく分かる。キャビからぶっ放されるバキバキ音だけじゃなくて、指が弾(はじ)く弦の生音もしっかり聞こえてきて(彼は指弾きの人)、これはもうShoyo無間地獄。いや、天国。
彼に関しては、今のCVのライブにおける要となっている人だし、演奏だけじゃなくステージでのアクション等も含めて高評価してきたつもりでしたが、まだまだ過小評価だったなー、と。プレイは正確無比なんだけど、全く機械っぽくなくて生々しいんですよね。5弦一本をブンブン刻んでいるだけでも超スリリングな音。かつ、ところどころ実にメロディックなフレーズを奏でていることにも気づきます。セクション毎の役割分担でしょうけど、GtよりBaが歌ってる瞬間が多くあるもんね。
正にこの日は私にとって、
Shoyoたぁぁああん!! なワンマンでした(笑)
あ、Shoyo、演奏とかステージングは申し分ないんだけど、ブログとかTwitterでCROSSとVEINの間はブランク空けような(笑)
Shoyoだけでなく、サポートKeyのKeitaroも含めて、バンド・サウンドはいつも通りソリッドで多彩、安定感抜群よね。ヘンに音が暴走していないから、耳にうるさくないです。
「ROYAL ETERNITY」 の記事でも書いたことですが、シンフォニック・メタル・バンドである前にロック・バンドとしての印象が先に立つんですよね。別の言い方をすると、ロック・サウンドを通過した上でのシンフォ・メタル。その「通過」の跡が出音からしっかり感じ取れるというかね。
ノイズは減ったと思いますね。特にMASUMI。静かなパートやじっくり聴かせるべきセクションでの繊細なトーン・コントロール技術は加入時とは比べようもないくらいで、曲への感情移入を邪魔しないどころか、
寂寞の塔 や
追憶は儚き雪 、新曲の
虚空の彼方 等、隙間のある曲では彼のGtプレイがグイグイ哀感を煽ってくる。
因みに、MASUMI作の
虚空の彼方 は、明快なリフを持ちつつもヘヴィかつシンフォにまとめられたミドルテンポの曲でした。彼は、80~90年代風HR/HMのエッセンスとシンフォニック・メタルらしさを融合するのがほんと巧い。
セットリストやショウの構成は、
キネマ倶楽部でのワンマン とさして違いはありませんでした。いわば現行CVでの「勝利の方程式」たる二部構成で、大きな新鮮味こそ無いものの、私はこのセットの組み方はメリハリが効いていてとても好きです。
大阪でのワンマン(12/13)とは4曲を入れ替えていたようです。
Precious Liberty が
Hidden Star に、
sandglass が
寂寞の塔 に、
Lacrimosa が
追憶は儚き雪 に、
Let It Go カヴァーが
Beauty and the Beast に。最後、ko-sukeのプレイであの複雑怪奇難曲の
sandglass を聴きたかった…。。。
この二部構成は、要所要所に配置するべきキメ曲があってこそのものだと思います。エタドリ、ノブスカ、メイロレ、ムアディク…(無承諾略称)。ラスメロもその中に入ってきそうな感じ。
あ、因みに第二部のJULIAたぁんの衣装は、ウェディング・ドレスのような純白でしたぁぁああん!!むをおおおおお!!
キネマ倶楽部にDESEO。会場の大きさに合わせた適切な音を出せていると感じる今のバンドですが、今後ドラマーが変わった段階でそこらへんのバランス等々は練り直さなきゃいけないんでしょうね。しかし後任はめちゃくちゃ大変だろうなーとは思います。
CROSS VEIN での最後のステージとなるko-sukeは、いつも通り激ウマだったし、お別れと感謝のコメントも明るかったし、バンドの雰囲気も終始前向きだった。でもそんな雰囲気だったとしても、緩んでくるものは緩んでくるんだからしょうがない。涙腺の話ね、涙腺。
これほど激しく(忙しく、ではない)叩く彼の姿を今後観れないかもしれないことは寂しいんですが、そんなことを考えつつも、演奏の凄みそのものに圧倒されて涙が出そうになるってのは、ある。あとは、歌詞と状況を重ね合わせてしまったりして。
forget-me-not とか
Last Melody とかね。だって、
「切なくて優しい記憶が いまも胸を締め付け」 に
「流れる最後の唄は まるで置き手紙ね」 だぜ? そりゃ泣くわ。
アンコールでのko-sukeの挨拶がせっかく明るく場を締めくくろうかというところで、その後に続いたJULIA姫のMCが大きな罠でした(笑)。
メンバーとの思い出を振り返り、思いがけず一人の女性である部分を吐露しながらも、あくまで「貴族バンド」のフロントとして気丈にキャラクターを演じるように振舞おうとして、、、結果やや失敗して涙ぐんでしまうところに萌え。というか、(もらい)泣き。
その後に、このメンバーでのMVとなった
Maid of Lorraine をやるなんて…クッ、、、
2回目のアンコールを
Moon Addict で終えて、挨拶。
最後の最後は、着ていたTシャツを投げてしまい上半身裸になったMASUMIによる、五郎丸ポーズからのフロアダイブで締めでしたね(笑)
めっちゃ楽しかったわ。
CROSS VEIN のko-suke、お疲れ様。
あなたのDrプレイは、掛け値なしに最高でした。
敏腕ドラマー・鎌田紘輔としてはさらに大きい世界が待っているでしょう。
期待しています。
<セットリスト>
- 第一幕 -
01.Royal Eternity~Eternal Dream
02.Hidden Star
03.Protect the Core
04.forget-me-not
05.Red Star
06.琥珀の誓い
07.虚空の彼方 (新曲)
08.Suite Museum
- 第二幕 -
09.Birth of Romance~Noble Scar
10.寂寞の塔
11.Masquerade
12.The Mysterious Room
13.Sweet Spell
14.追憶は儚き雪
15.Brightest Hope
16.Last Melody
- ENCORE1 -
17.Beauty and the Beast
18.Maid of Lorraine
- ENCORE2 -
19.Moon Addict
メンバーのTwiterアカウントでも明らかにされ、また、ウチでもそれぞれのタイミングで記事にすると思いますが、終演後のスクリーンには今後の日程が色々と発表になりました。バンドは止まらずに前進するようで、まずはなにより。
……って、あ、あれ?
じゅりあたぁんのサンタコスがなかったぞ…。
おかしい。
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