LACRIMOSA「HOFFNUNG」


LACRIMOSA「HOFFNUNG」 (2015)

スイス産、自意識過剰系シンフォニック・ロック/ゴシック・メタル・ユニット、LACRIMOSAの12thアルバム。

このジャケ……、、、今までもなかなか凄かったが、今回はそれに輪を掛けて凄いな…。
モチーフは異なれどデッサン風なのは今までと同じなんですが、いつにも増して精緻な筆致のピエロ君に狂気を感じますね。
つーか、こっち見んな(笑)
それに、お前誰だ?(笑)

あ、どういうセンスを以ってすればこんなジャケを採用するんだよ、というツッコミは無しの方向でお願いします。そんなの今に始まった話でもないのでw

前作「REVOLUTION」(2012)がややハードなバンドらしい作風だった反動でしょうか、シンフォニック色が大幅に増幅されているような気がします。それでいてバンド演奏による力強さは堅治しているので、なかなかバランス良く仕上がっています。

①Mondfeuerが15分越えのシンフォによる雰囲気モノで、なかなか曲に入らねぇと思ったら煮え切らないメロディを垂れ流していつの間にか終わるので、アルバムの掴みは弱いのですが、次の②Kaleidoskopからはシンフォとバンドのロック・サウンド、そしてヴォーカリスト2名によるいつもの濃厚ワールドが繰り広げられて安心します。
つーか、先日ライブを観てそれほど間を空けないで聴くと、その時のTilo Wolff様(Vo, Gt&Key)の御姿が脳裏に鮮やかに浮かび上がってきて笑う。いや、惚れる。

RAMMSTEINを思わせる③Unterwelt⑤Der Kelch Der Hoffnungといったハードめな曲の合間に、薄暗い④Die Unbekannte FarbeやAnne Nurmi(Vo&Key)の妖艶な歌が映える⑥Thunder And Lightningが並び、一通り彼らの音楽性を網羅してる感はあります。
ただ、大作曲にはメリハリに乏しいパートも多く、「ELODIA」(1999)、「LICHTGESTALT」(2005)あたりのメロディの充実にはとても及ばないですね。そもそも本作、アレンジの妙でなんとか聞かせる作風であって、強力なメロディを以って推進してゆく作風ではないんだよな。即効性の高いメロディが見当たらない。
コンポーザーとしてのTilo様の凄みは味わえるけど、メロディ・メイカーのTilo様としては物足りないという。このニュアンスの違い、お分かりいただけるだろうか。

⑩Apeiron - Der Freie Fall, Part 2と、⑧Der Freie Fall - Apeiron, Part 1LACRIMOSAらしい終盤の盛り上がりが無かったらちょっと厳しい作品だったかも。

【お気に入り】
⑩Apeiron - Der Freie Fall, Part 2 ←これは力作。
⑧Der Freie Fall - Apeiron, Part 1

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