HAMMERFALL「GLORY TO THE BRAVE」


HAMMERFALL「GLORY TO THE BRAVE」 (1997)

スウェーデン出身、ヨーロッパにおける正統派メタル・ムーヴメントの嚆矢となったHAMMERFALLのデビュー作。プロデュースにFredrik Nordstromが携わり、ジャケットはAndreas Marschallと、なかなか気合が入っています。この時点ではバンドというより、Joacim Cans(Vo)とOscar Dronjak様(Gt)を中心にして、スウェーデンのメロディック・デス・メタル界の仲良しが集まったプロジェクトって感じです。IN FLAMESのJesper Strombladが全面的に曲作りに参加していますが、良くも悪くもたいして影響はありません。

今現在冷静になって考えると、非常に真っ当でありがちなメタル曲が多く、個人的には何故このアルバムがバカ売れしたのか、いまいち理解できなかったりします。強いて言うと、ギターの音がややおとなしくその分Joacimのソフトなヴォーカルが耳触り良く響くので聴きやすさがあること、バラードの出来が良いことが挙げられるでしょうか。スピード・チューンの中ではWARLORDのカバー⑤Child Of The Damnedの出来が一番良いように思えますが、気のせいってことにしておきましょう(笑)。
そんなことを言いつつ、メタルに触れたばかりの私はリリース当時なかなか喜んで聴いていたように思います。前述のよりも好きだったのが①The Dragon Lies Bleeding。メロディック・メタルの魅力をコンパクトにまとめた楽曲が、Joacimの声によって哀愁成分が増幅されて駆け抜ける様はなかなかかっこいい。特に、まるでZIGGY「Gloria」か杏里「Cat's Eye」かの如くラストにしつこく繰り返す勇壮なサビはツボにハマりました。
そして本作の(個人的)最重要ナンバーがバラードの⑨Glory To The Braveです。


さて、ここでいきなり話題はテレビのことになります。
私はここ10年ほど(自ら進んで)テレビは見てませんが、大学生の頃はそれなりにちょこちょこ見ていました。当時TOKIOが司会を務める「ガチンコ!」というバラエティ(リアリティ?/笑)番組があってですね、そのなかの人気企画に、

ガチンコ・ファイトクラブ

というコーナーがあったわけです。
不良たちを集めてプロボクサーに育成しよう!ってやつですね。もはや伝説

このコーナー、何が凄かったって、その企画の無理してる感全開の点はまぁそうなんですが、なにより以下の3点にとどめを刺します。
①時代劇もかくやというほどのベタな展開(もはや様式美!
②そんな事言ってねぇよってくらい盛りに盛る「ナレーション」
③BGMとして大量に流されるメタル系の楽曲



「コーチ竹原に向かっていきなり牙をむく候補生…!」

「この後信じられない光景がッ!」

「ハンマーフォールを舐めるな。そう言わんばかりの竹原」



ようやく話は戻ってHAMMERFALLです。候補生たちがプロテストを受けて、その合格発表があるのですが、(期の)最終回予告編でBGMとしてよく流されたのがGlory To The Braveなのです。幸か不幸かこの曲が流れると私の脳内では、候補生が後楽園の廊下を一人歩いて掲示板の合否結果を見にいくシーンが再生されます。

このバラードが実に感動的なんですわ。友との別離を描いた歌詞も素晴らしいし。この曲が、「次回、ならず者たちの魂はどこへ!?」みたいなナレーションのバックで流れると、(番組の内容に関係なく)曲の良さにつられて思わず涙してしまうという…。


【お気に入り】
⑨Glory To The Brave → PV
①The Dragon Lies Bleeding


次回いったいどうなってしまうのかぁー!?
スポンサーサイト

COMMENT 2

kazz_asai  2012, 04. 27 [Fri] 07:02

はじめまして。いつもTwitterで拝見しております。
このバンドが出た頃はメロデスを求めて輸入盤屋を毎日彷徨していましたので、当然イエスパーの名前に惹かれて即買いしました。
曲調としてはHELLOWEENやBLIND GUARDIANのようなジャーマン勢(この頃メロスピという表現はあまり見かけませんでした)に連なるものでしたが、当時このようなバンドは90年代初期の勢いにかげりが見えており、またドイツのバンド特有のちょっと浮かれたようなムードがなく、北欧ならでは(思い込みか?)の哀感に満ちたメロディに魅せられたものです。
しかし2ndはその彼らの美点が鈍化してしまった感じがして、以降はそれほど思い入れがなくなってしまいました。これを機に、最近の作品も聴いてみようと思っています。

Edit | Reply | 

ヒゲ・スカイウォーカー  2012, 04. 27 [Fri] 20:51

kazz_asaiさん、いらっしゃいませ

コメントありがとうございます!
こんなネタ・エントリに対して精緻な分析をしていただいて、なんか恥ずかしくなってきた管理人です(笑)

仰る通り1stは北欧っぽい匂いがありますね。湿りけのある感じ。
ただ個人的には北欧っぽさは1stだけだと思っています。北欧の1st、ジャーマンの2ndが実は異色で、彼らの目指していたのは「コマーシャルでキャッチーなACCEPT」なのではないか、と。3rdのプロデューサーはMichael Wagnerですし。3rdでグッと正統派HM色が増して以来ずっとそんな感じです。なのでkazz_asaiさんが「北欧」を求めていらっしゃったら、好みに合わないかもしれません。
私はHELLOWEEN好きなんで2ndが一番好きですが。

「メロスピ」っていうのはSONATA ARCTICAが出て来てからの呼称なんでしょうかね。

Edit | Reply |