聖飢魔Ⅱ@東京国際フォーラム ホールA

聖飢魔Ⅱ 『~地球デビュー30周年記念・期間限定再集結~ 「続・全席死刑」TOUR』 東京国際フォーラム ホールA (2015/12/7)

悪魔さん達の地球デビュー30周年記念の期間限定再集結ツアーの後半戦、『続・全席死刑TOUR』の東京公演に参拝してきた、そのミサ・レポです。『全席死刑TOUR』の時と同様、全行程が終わったのでアップしました。

会場は、前回と同じ東京国際フォーラム ホールAですが、この日は2階席。ココの2階で観るのはDREAM THEATER「SIX DEGREES~」のツアーの時以来かしら…? ステージまでかなり遠く感じます。


ジェイル大橋代官(Gt)による苦笑を誘う棒読み前説を経て、ライブ本編へ。
薄く透けたスクリーンの向こう、構成員が定位置に着く様子が見えて「いよいよか」とやや緊張しますが、1曲目の選曲に、そしてその入り方に一気にゾクッとなりましたね。
デーモン閣下(Vo)がアカペラで歌い出したのは、真っ直ぐで剥き出しの叙情が胸を打つエガオノママデ。ツアー前半戦の魔王凱旋地獄の皇太子のドラマティックさ・HR/HMの流儀に則った黄金パターンとは全く異なるベクトルと感触ですね。個人的に大好きな曲でもあって、これにはいきなりウルウルきました。しかも閣下、前ツアーで観た時より声が出てる気がする。
それに続くのが、後期聖飢魔Ⅱ(いつからが後期か知らんが)でも五指に入る哀愁ハードポップ・空の雫っつーんだから、俺の涙腺もうダメぽ。泣くがいい。声をあげて泣くがいい。

オープニングからの曲が曲だけに、一気に会場の温度が上がるような盛り上がりはありません。お客さんはじっくりと耳を傾けている様子。あとの閣下のMCでも触れられていたことですけど、「まったく別のバンドみたいだ」、と。まぁ本悪魔たちでさえプレイしててそう感じるらしいし(笑)。

披露される楽曲の振り幅が広いです。
中期~後期~1999年の“終わり”に掛けての音楽性は、「拡散ののちの収斂」であると考えますし、バンドは最後まで実験的な面を追及してもいた。意図的にそう組んだのかどうか分かりませんが、バンドが持つ幅広さや実験性にスポットが当たったセトリだったように感じました。
大きな縦揺れを誘発させた20世紀狂詩曲(2階席全体が揺れてコワイ!)や、ブラックユーモアを湛えた寸劇的演出があった戦慄のドナドナのほか、魔人倶楽部(=ファンクラブ)の投票によるリクエスト上位曲もちょっと毛色が違うものがランクインしてましたし。
それだけに「王道」というより「変り種」というイメージが強いセトリ。だって、誰がGLORIA GLORIAなんて予想する?(笑) 別にライブで盛り上がるタイプの曲じゃないんだけど、改めて聴いたら、この曲の持つ異色のプログレ感は再評価したいな、と思いましたね。ただ結果的には、あの超弩級ウルトラ名盤の「LIVING LEGEND」からは、“聴きたくないわけじゃないけどそれなら別の曲を”トップスリーが披露されたというね…(笑

2階席という位置の関係か分かりませんけど、音響的にはちとギターの輪郭がぼんやりしてましたね。その分、Key(本ツアーでは選手交代して怪人松崎様が担当)とリズム隊は気持ちよく響いてました。また、後期の楽曲だと多彩なリズムの妙が映えるものが多く、イェ~イのおじさん ゼノン石川和尚(Ba)とライデン湯沢殿下(Dr)の凄みに唸らされるパートがあちこちにあるので、そこが聴いていて非常に面白かったです。

バラード調の曲も多めでしたね。歌詞に胸を打たれ思わず涙したサクラちってサクラ咲いて、リクエスト曲の悪魔のメリークリスマス(完結編)、そしてアンコールでプレイされた世界一のくちづけを。特に世界一~は嬉しかったなぁ。

ミサ後半は、後期聖飢魔Ⅱの特徴である、メロハー・テイストが強めに出たHR/HMの乱れ打ちで駆け抜ける。ここにきてようやく前ツアーと同じような「ロック音楽を奏でるバンド」って感じのライブになった気がしました。それまでは「ライブ」というより緻密な段取りによる「ショウ」という感触でしたね。
この聖飢魔Ⅱってバンド、メンバー紹介が異様にグダグダだったり(特にこの日は酷かったw)、好き勝手やったり、曲間が空いて間延びしたりしても、何故かライブ全体としては割とまとまるのよね。それは音楽部分の再現性・表現力に長けていることと、デーモン閣下の存在があるからなんでしょうけど。

アンコールは、このツアーが始まってすぐの11月末に急逝した水木しげるに献曲したG.G.G.(結果、例外的な前ツアーとの被り曲になった)を含む4曲。締めの曲がSAVE YOUR SOUL ~美しきクリシェに背を向けて~だったのは少々意外でしたね。めっちゃ大好きな曲ですけど。
「後期の方がどちらかと言ったら好きなんじゃね?」的なわたしにとって、完全に満足するセトリではありませんでしたが(そもそも聴きたい曲が多過ぎるんだ)、このバンドの持つ懐の深さやポップスにも通じる洗練を感じとることができて、やっぱり自分にとって大切なアーティストだと感慨を覚えたものです。


「全席死刑」TOURも「続・全席死刑」TOURも東京公演が千秋楽ではなかったので、追加公演があるとは思っていましたが、FINALとして2月に武道館2Daysが決まっていますね。私は1日目の2/19のみチケット入手済みです。2日目はどうあがいても(適正価格じゃ)手に入らねぇ!
まぁ最後の最後は観ることができそうもありませんが、もう1日、楽しんできますわ。

<セットリスト>
01.エガオノママデ
02.空の雫
03.20世紀狂詩曲
04.戦慄のドナドナ
05.サクラちってサクラ咲いて
06.悪魔のメリークリスマス(完結編)
07.LET ME BE YOUR FRIEND
08.GLORIA GLORIA
09.MASQUERADE
10.BRAND NEW SONG
11.HOLY BLOOD ~闘いの血統~
ENCORE
12.KIMIGAYOは千代に八千代の物語
13.G.G.G.
14.世界一のくちづけを
15.SAVE YOUR SOUL ~美しきクリシェに背を向けて~


※2016/1/30追記
なんとも幸運なことに、武道館2日目、2/20のチケットを手に入れることができました。感激ィ!
ということで、2日間行ってまいりまする。

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COMMENT 2

DD  2016, 01. 28 [Thu] 19:42

 閣下が相変わらずにしゃべり倒して、それでかつ曲をやるという方式でしょうから、この曲数でも筋金入りのファンは満足するのでしょうが、新規のファンほど入れ込みにくいですよね、このバンドの演奏力が高いのはわかっていても。

 15曲は多いととるか少ないと取るのは人それぞれでしょうが、後1~3曲はやってほしいかな、と感じることも。

 演奏力で彼らに次ぐのは出てきたとしても、エンターテイナー的要素を継ぐのはなかなか現れなさそうですね、こういうのは。

 楽しんできてくださいね、2月の公演も。(20日は最低いくらだったのですか、まさか今回出たMAIDEN並ではないですよね。)

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ヒゲ・スカイウォーカー  2016, 01. 30 [Sat] 20:00

DDさん、

今は閣下以外の構成員も喋り倒すんですよね(笑)
エンタメとしては相当高次元ですが、純粋に音楽を聴くコンサートとして捉えると物足りなく感じるかもしれません。私も同様に、もう1~3曲やってほしいです。

ありがとうございます。
追記もしましたが、20日のチケも手に入りました(当然のように一般発売ではムリです)。楽しんできますね。
因みに「適正価格」じゃないっていうのは、オークションとかになるので、最終的にはメイデン・プライスを上回ると思います。私はオークションを利用したことありませんが。

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