GALAR「De Gjenlevende」


GALAR「De Gjenlevende」 (2015)

ノルウェーのプログレ風味ブラック/フォークメタル・バンド、GALARの3rdアルバム。このバンドは初めて聴きます。
ジャケが同じノルウェー出身のIN VAINの2013年発表の名盤「AENIGMA」と似た雰囲気で、そこに魅かれたというのもありますが、似ていて当然、同じRobert Høyemが手掛けています。
そして、似ているのはジャケの雰囲気だけでなく中身の音の方向性も似てるんだから、これが分かり易い。かつ、出来が素晴らしいことも似ているんだから、これはもうウヒョー!ウヒョー!なわけですよ。

このGALAR、A. B. Lauritzen(クリーンVo, ピアノ&バスーン)とM. Kristiansen(グロゥル, Gt&Ba)の2人によるバンド(プロジェクト?)のようですが、音源制作においてはDr/ゲストVo/ストリングス/管楽器…といった多くのゲスト陣を迎えています。この点もIN VAINに似てる。
10分台が1曲、9分台が3曲あって、アルバムは全6曲という大作主義のところも相通じる部分です。

じゃあ何がIN VAINと違う点なんだよ!?、と(笑)

私にもよく分かりません。 ←

メロディック・ブラックメタルばりに疾走するパートがあるのも同じ(比率はGALARの方が高い)だし、フォーキッシュなメロディに強みがあるのも一緒。BORKNAGARバリのクリーンVoによる歌い上げが素晴らしいことや、ゲスト陣による弦やコーラスが神秘的な雰囲気を醸し出すのも同じなら、曲が長くともクライマックスの設定が巧みなので飽きさせないという手腕もしかり。
ナハハハ、こりゃあ間違いなく同じ眷属だし、どちらも素晴らしいバンドだわー。

強いて言うと、GALARの方が全体的にアンダーグラウンド臭がしますかね。まぁこれはIN VAIN「AENIGMA」で一気に洗練されたことと、私がGALARの他の作品を持っていないから比較しようがないってことと無縁ではないのですが。あくまで本作と「AENIGMA」でのIN VAINを比べたら、という話だと思ってください。

本作の音作りはやや粒が荒く、そこからは地下音楽的腐臭がちょっと嗅ぎ取れる感じ。世間一般のブラックメタルのイメージほど荒くはないんですが、プログレ色の強い音楽として考えるとかなりギター・サウンドはザラザラ&チリチリした感じ。引き攣るようなリフを重ねる緊張感がパない③Bøkens hymneなんて、その最たるところですが、個人的にはもうちょっとクリアな音作りの方が好みかな。
また、コーラスにも漢クサい荒々しさがありますね。徹底的に綺麗に磨き上げられた洗練やぴったりと息の合ったハーモニーとは違う、良くも悪くもまとまりのなさがちょっと出てる(笑)。
神秘性は控えめで、精神世界に踏み込み過ぎずにフィジカルな力強さを感じさせてくれるところは、メタル視点では長所に、ポストメタル視点では短所と捉えられるかも。あとメロディ使いは明瞭で(いわゆるベタ)で、クサメロがブワッと湧き出て来る場面なんかはかなり即効性が高く、取っ付き易い音になっています。

もう1曲目の①De gjenlevendeからして総力戦の大団円状態ですな。曲展開が巧みだから9分越えでもダレないし。
メロブラ疾走の果てにラストの荘厳な爆走(裏の泣きのGtメロディがまた凄いんだ)に達する⑤Gjeternes tunge steg、これまた総力戦で締めくくる⑥Tusen kall til solsang nyという3曲が特に光っているかな。


IN VAINENSLAVEDと並んで、三大ソレ系バンドとしての認識でもいいんじゃないか(適当)
傑作。

【お気に入り】
⑤Gjeternes tunge steg
⑥Tusen kall til solsang ny
①De gjenlevende

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