PRAYING MANTIS@原宿アストロホール

PRAYING MANTIS 『LEGACY JAPAN TOUR 2015』 原宿アストロホール (2015/11/3)

クリスかティノか、それが問題だ。
Chris Troy(Ba&Vo)とTino Troy(Gt&Vo)の2人の中心人物、判別がつかないというより、どっちがハゲ スキンヘッドか覚えていないっていう。あと、どっちがGtでどっちがBaか、言い換えるとスキンヘッドはGtなのかBaなのか、覚えていないっていう。

と、いうことで行ってきました、蟷螂さんのワンマン公演。日本のHR/HMファンの間では根強い人気があるバンドなのでそこそこ来日の回数もあるようですが、私が観るのは初めてです。昼に可愛いおにゃのこを、夜はムサいオッサンを観るという、この落差がイイ。

アストロホール前に並んで入場待ちをしていると、その行列を見た通行人が何のライブをやるのか気にすることしきり。並んでいるのがオッサンばかりだというのもある意味異様ではあろう。で、その通行人がイベントの内容を確認しようとして、入り口に張ってある告知ポスターを目にしてとるリアクションがなかなか面白いのだ。勿論、「お!プレイング・マンティス来てるんだ!?」みたいな、“知ってる”風の反応は皆無。というより、アイドルでもヴィジュアル系でもお洒落なルックスのバンドでもないので、反応自体に困ってるという感じのなんともいえない表情なんですわね(笑)。特にカップルの反応がイイネ! 嬉々として確認してみたはいいけど、その後一瞬にして2人ともダンマリになるという…ww まぁ、プレマンの音楽を聴いたことがなけりゃ、どうしてこれだけ人が集まっているのか不思議であろうとは思います。

当日券は出ていたようですが、入場してみると1週間前のMary's Bloodの時のようにフロアはみっしりと埋まってました。私はフロア後方中央あたりで待機。

定刻から10分ほど押して、新譜「LEGACY」の1曲目であるFight For Your Honourからスタートしました。
新加入のヴォーカル・Jaycee Cuijpersは、アルバムを聴く限りガッツィーかつソウルフルな歌声を持つ実力者でしたが、ライブでも素晴らしいです。CDで聴けるそのまんまの声には厚みがあるし、よく伸びる。私の好きな声質や歌唱法ですが、このバンドの過去のVo陣とはやや異なるタイプなので過去曲の再現に関しては少々心配だったのですが、それも問題ありませんでしたね。むしろ、力強さが加味されて好印象でした。
Jaycee、やや不遜な感じに写ってるアー写真よりずっと柔和な印象で、日本語を交えながら嬉しそうに笑顔で歌う姿はとてもフレンドリーでした。身体の大きな熊さん、みたいな。和やかな雰囲気はJayceeだけではなくバンド全員がそうで、日本大好きイズム全面開放。特に序盤はメンバー皆、フロアの反応に笑みが止まらない様子でしたね。
ただ、後述しますが、その自然体過ぎる態度やパフォーマンスがマイナスに働いているところもあったかなぁ。

ステージ前列は、下手側からTino Troy → Jaycee → Chris Troy →Andy Burgess(Gt&Vo)という並びです。因みに、結局、メンバー紹介があるまで結局どっちがChrisでどっちがTinoか分かりませんでした。つーか、Jaycee名前間違えて、ChrisをTinoって紹介するし(笑)。ちょっと俯き気味に美味しいGtフレーズをバシバシ弾いてる野太い声のハゲスキンヘッドがTinoで、彼とは反対に反り返り気味で過呼吸寸前のような表情とロボットのような動きでBaを弾いてる短髪がChrisでした。

DrのHans in t Zandtも含めて、全員がコーラスをとる為、マイクスタンドは人数分立っています。Drのところにもアーム上のマイクがあって、Hansは叩きながらも専任のJayceeの次くらいに大活躍の歌いっぷりでした。
そのトレードマークとも言うべきコーラス、初めて聴きましたが、やはり絶品。ただ、勝手に想像していたよりも綺麗綺麗していなくって適度に漢っぽく(といっても、ACCEPTみたいではないが)、透明感よりはひたむきさが勝っていた印象でした。コーラスの使い方は、サビ等の“美味しい”ところの強化が主だったものですが、重ねるだけではなくカウンター・メロディを歌ったり後追い気味に歌ったりと、多彩。Borderlineでのソレを聴いた時は鳥肌立ちましたね。そこからBetter ManBelievableDream Onと続く、メロディがジンワリ染み入るような曲の連発がまたすんごいのなんの。

コーラスの印象と同様に、バンドの演奏もそんなには大人しくなく、ハードロックしてました。もっとAORに近い感じなのかとも思っていたので、ちょっと意外。特に低音が効いており、ChrisのBaがかなりゴリゴリ。音の隙間というか、70年代ロック的なスポンテニアスなノリがあり、また演奏してるメンバーからもロック大好きオジサンみたいな雰囲気が伝わってくるので、後発のメロハー・バンドとはちょっと異なる感触のバンド・サウンドでしたね。ここらへんは、NWOBHMというバンドの来歴の時代性が滲み出ているところなのかもしれないなぁ、とも思ったり。NWOBHMと聞いてイメージされる典型的な音を出していたバンドではないですけどもね。
この音楽をやっていてKey奏者のいない編成なので同期音源はバンバン使うんですが、もうちょっと控えめでも良かったかもしれません。マイルドな音色のGtサウンドが、この同期音源とリズム隊の主張っぷりに押され気味で、ちょっと抜けがイマイチでしたから。

難点が一つ。
ショウの運び方がちょっとド素人臭いですね。というより、自分達をカッコ良く見せようという意識がまるで無いって感じかな(笑)。ただただ楽しそうに、ファンとの交流/エネルギーの交換を楽しんでいる様子。一番気になったのは、Jayceeが曲名をコールしてもなかなか曲が始まらないで妙な間があるってことですかね。これはHansが悪い。あなた、ゲラゲラ笑ったり写真撮ったりドリンク(酒?)飲んでないで、早くその同期音源のボタンをポチッとしなさいよ(苦笑)。まぁそんなグダグダっぷりも、肝心の演奏や歌唱が締まっているから許せるんですけど。

Voが変わったからというのもありますが、過去の名曲・佳作ばかりに頼らない、現役感を前面に出したセトリでした。初めて観る私にとっては、もっと懐古厨でも良かったですけどもね。つーか、最高傑作だと思ってる「FOREVER IN TIME」(1998)から1曲も無し! 個人的にはあのアルバムから半分くらいやってもらっても構わないくらい好きなんですが、友人に訊いたらどうもあまり選ばれる作品ではないようで、その点は残念無念。
どの曲に対してもフロアの反応は献身的かつ情熱的でしたが、歓声や合唱の大きさからするとやはり名作「A CRY FOR THE NEW WORLD」(1993)からの曲が人気ですね(次いで、1stかな)。先述のDream Onに、ファンの大合唱に驚かされたRise Up Again、本編ラストを飾ったLetting Goと、どの曲もショウの中でドラマを作っていたと思います。

まだまだ聴きたい曲はありましたが、全16曲・1時間50分くらいで終演。メンバーは感謝の言葉を何度も口にして帰ってゆきました。とても素晴らしいショウでした。ヴォーカルがコロコロ変わることで有名な彼らですが、今のラインナップ(とりわけJaycee)は強力だと思うので、このまま固定して欲しいですね。

<セットリスト>
01.Fight For Your Honour
02.Panic In The Streets
03.Praying Mantis
04.Highway
05.Borderline
06.Better Man
07.Believable
08.Dream On
09.Tokyo
10.Rise Up Again
11.The Runner
12.Can't See The Angels
13.Turn the Tables
14.Letting Go
ENCORE
15.Children Of The Earth
16.Captured City

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COMMENT 2

グラハムボネ太郎  2015, 11. 06 [Fri] 10:41

カマキリいいですねぇ

私は、敬愛するゲイリー バーデン時代でのライブしか見たことありませんです
ハードロック界につるっぱげが多い、そう考えるとみんなおじさんになったってことですよね(笑)
おじいさんかも・・・
グダグダなライブはいただけないですけど、カマキリのライブは羨ましいです!

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ヒゲ・スカイウォーカー  2015, 11. 08 [Sun] 09:28

グラハムボネ太郎さん、

Gary Barden時代とはなかなか貴重ですね。まぁ彼らの場合はしょっちゅうVo変わってるので、ある意味毎回毎回貴重なのかもしれませんが。

グダグダしていようが楽曲は素晴らしいですし、あれだけ好意的に迎えてくれるファンはバンドとしてもありがたいと思います。

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