パスピエ@大東文化大学板橋キャンパス

『大東文化大学 第93回大東祭 パスピエ D-Fes93 ~贅沢なD-Fes~ 』 大東文化大学板橋キャンパス 体育館 (2015/11/1)

パスピエが学園祭に出演するというので、行ってきました大東文化大学板橋キャンパス。チケットは一般の立ち見で1,500円。安い! あれ、大学の学園祭って、オイラ行くの初めてかな? なんせ母校の学祭でさえ行ったことないからな。つーか「キャンパス」って響きいいよね、「キャンパス」。

板橋キャンパスへのアクセスは、都営三田線西台駅から歩くか、東武東上線東武練馬駅から無料のスクールバスが出ているとのこと。土地鑑 is サッパリない。
大東祭のHPは一応あるんですけど、ページもコンテンツも少なく、パスピエのライブ以外にどんなイベントがあるのかさっぱり分からんです。ミスコン的なのはあるの、ミスコン?(笑)

開場時間5分前くらいに着くと、中央広場のような所にテントがいっぱいあり、あれも食えこれも食えと言わんばかりの模擬店の乱立っぷりが、実に食いしん坊万歳である(意味不明)。
入場に際しては、運営委員であろう大学生スタッフの誘導に従ってチケットガイド毎(ぴあ&e+)に整理番号順に並び、荷物チェックを経て、シートを敷き詰められた体育館へ入るという流れ。案内のアナウンスはきめ細かく、警備員もいたりして、丁寧かつそこそこ厳重な感じでしたね。
体育館内は思ったより大きくなくて、ミニバスケット・コートが2面取れるサイズかな。中学校/高校にあるようなサイズの体育館。そのガランとしたスペース、ステージに向かって前に詰めて並ぶのが自然な様子だったので、私も前方へ。大胡田なつき(Vo)の真ん前であろう位置に当たりをつけて5列目あたりに並んでみたものの、思ったよりマイクスタンドが右手にあり、「あれ、もっと下手側じゃなかったっけ?」と。
後のMCによると、どうやらこの日からステージ上のセッティングを変えたようですね。以前見たときは、大胡田&成田ハネダ(Key)がステージ前方中央に並んでいて、つまり大胡田がど真ん中ではなく下手寄りに立っていましたが、それが中央に移動。成田のキーボード類はそのまま上手寄りへ(鍵盤1台増えた)。最も上手側にいた三澤勝洸(Gt)はそのまま後方のDr台の横へ。

開演まで50分ほどある待ち時間、フロアは徐々に埋まってきて、最終的には7割くらい埋まってたのかな? チケット代は安いし即効売り切れちゃうかと思ってたんですが、当日券もあったようですね。

16:00開演、MATATABISTEPからスタートです。
大胡田が歌い始めると、前回同様、
あ!あ!あ!
(CDの)そのまんまの声だァーーーッ!!

ってやっぱり思って、何だか知らないけど感激しちゃう(笑)
周りの若いファンの人(男女問わず)の熱狂っぷりを聞いてると、バンドのヴォーカリスト/フロントというだけでなく、アイドル的な人気をも生まれているような感じ。彼女、飛び抜けて可愛いわけじゃないんだけど、その丁寧な所作や踊ってる様子、フロアに目をやってニコニコしている表情や仕草、そういう諸々が声質や歌唱法から感じるイメージとぴったり合っていて、違和感が無いのよね。実に自然体。とても魅力的なフロント・パーソンだと思います。

ステージの後方と左右には櫓みたいのが組まれており、そこに照明装置とスピーカーが設置されていました。で、その照明がわりと豪華で驚きました。てっきり自然光の下でのライブに近い形になるのかと思いきや、体育館自体遮光カーテンによって薄暗くなっており、照明効果が映える。その照明を受けてステージ上のメンバーはかなり暑そうでしたけどね。
反面、音の方はやや迫力不足。耳栓しなくてもよかったな、と思うくらい。元々音楽を奏でるための場所ではないということ、私がかなり前方に位置していたのでスピーカーから放たれる音がほぼ真横から後方に向かっていたこと、この2点のせいが大きかったんですけど。ただパスピエの場合、前に前にと主張してくる音作りではない方が、各楽器の分離が良くアンサンブルの旨みがきちんと伝わってくるような気もするので、マイナス面ばかりではなかったですかね。ショウが進むうちに慣れて、違和感は無くなりましたし。
音の輪郭は丸かったですね。トゲトゲしていない。元々ライブでは演奏陣の技巧が(目立たせようとしなくても)目立ってくるバンドだと思いますし、その音のせいもあって、フュージョン・バンドのライブを観ているように錯覚する瞬間もアリ。このバンド、仮にジャズフェスに出ても違和感のない音を出せるのではないでしょうか? そう思わせる懐の深さと生の現場での阿吽の呼吸が冴え渡ってる。大胡田のVoは過度なほど特徴的ですけどね。

「学園祭なのに俺らの主催ライブみたいで…(笑)、、ほんとありがとうございます」と、リーダー・成田が観客と主催者側に感謝の言葉を述べたMCに現れていた通り、ワンマン公演と遜色ないくらいのみっしり1時間越えのセットリストでした。パフォーマンスに関しても、先日観たのと同じ印象。特別に違うことをやるわけでもなく、ただただ楽しそうに熱演してるのみ。
ただ、ステージ周りの環境が違うせいで、カッチリと整えられたエンタメ空間とは異なる「和やかさ」みたいのは感じたかな。照明のおかげもあり、よりはっきりとメンバーの様子がフロアからも捉えられたし、逆もしかりでメンバーからも観客の顔がよく見えたとのこと。

前述のように、かなり前方で観ることができ、「もうこんな近くで観ることができる機会はないだろうな」とか思ってたんですが、その代わりと言っちゃあなんですが、ちょっと揉みくちゃになりましたね。エクストリーム・メタル系のようにサークルが出来たりはしないんですけど、音から受けるイメージに反して後方からの圧縮は結構ある感じ。若いお兄ちゃんがグワッと来るんだわ。危険なほどじゃないけど。
因みに全体的に大学生くらいの若いファンが多いです。女性の比率も高い。半々か、6:4で男が多いくらい? そんな中にオッサン(=私ら)が紛れてる、多民族国家状態のフロア。
女子ぃはピースフルに横揺れ。
男子ぃはとにかく前に行こうとして圧縮。
その横と縦の動きが複雑に入り混じるフロアの様相は、さしずめ黒潮と親潮が出会う東北地方沖合の如くなり。
(何言ってんだ?)
私ですか?
為す術もなく波間に漂う小舟ですよ。
(何言ってんだ?)


最新アルバム「娑婆ラバ」の曲を中心にして、そこにちょこちょこお馴染みの曲を挿入してくるセトリでした。
比較的ポップ寄りだと感じていた同アルバムからの曲が、生で聴くと化けること化けること。Voパートの印象はまぁそのままなんですが、演奏の聴き応えは相当アップしてる。演奏している様子を目の前で観ているからっていうのもあるんですけど、音源では気づかなかったアンサンブルに驚かされたり、曲展開のマニアックさやキメの部分が鮮やかに浮かび上がってきたりして、楽器隊を観るだけでもめちゃくちゃ面白い。所々アイコンタクトしつつ、笑顔を交わしつつ、複雑なキメを聴き易く提示してくる様子がスリリング極まりないです。これはロックですよ、ロック。
成田のKeyワークの多彩さは音源でも伝わってきますけど、リズム隊の凄みってのはライブならではですね。特に露崎義邦(Ba)のプレイ、好みだわー。裏の裏トキノワでのスピード感のあるランニングにゾクゾクするし、つくり囃子の奇妙奇天烈な展開には息を呑む。


アンコールのS.S.まで大満足のステージでした。
歌と演奏のどっちにも、目まぐるしいほど見どころのあるバンドが好きですね、やっぱり私は。複数回観たくなるし、複数回観ないと把握できないし、何回観てもその度に発見がある。
つくづく面白いバンドだわ、パスピエ

<セットリスト>
01.MATATABISTEP
02.贅沢ないいわけ
03.トロイメライ
04.裏の裏
05.蜘蛛の糸
06.手加減のない未来
07.アンサー
08.チャイナタウン
09.つくり囃子
10.トキノワ
11.最終電車
ENCORE
12.S.S.


大東文化大学と言えば、「駅伝」「ラグビー」「緑(!?)」のイメージなんだそうだ(by 成田)が、「書道」「ピーターラビット」も有名だとか(by お客さんの声)。

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