ピュア・メタル・サプライズVol.1@目黒THE LIVE STATION

『キャプテン和田トーク&ライヴ!ピュア・メタル・サプライズVol.1』 目黒THE LIVE STATION (2015/9/20)

音楽評論家・キャプテン和田氏(以下、キャプテン)主宰によるイベントに行ってきました。これは11月6日に新宿BLAZEで行われる『PURE METAL FEST.』の前夜祭的な位置付けの催し物のようです。純粋なライブ以外のイベントに参加したことがあまりない管理人なので、“トーク&ライヴ”というのがどういう風になるのか全く不明でしたが。
因みに、最近はCDを輸入盤で買うことが多いのでライナーノーツを読む機会も減ってますが、御想像の通り、キャプテンがライナー書くようなバンドの作品ってのはいっぱい買ってますので(笑)、大変お世話になっております。

…いや、別にお世話にはなってねぇか。


Mars Brigade
開演時間の17:00にちょい遅れて会場である目黒THE LIVE STATIONに着くと、既に演奏している音が漏れ出てくる。こりゃ察するにMars Brigadeだな、と。この日は【ブライテスト・トゥモロー・パフォーマンス】枠という名目で、3組のバンドの演奏が予定されているようでしたが、その1組目。
Twitter上では何回か名前と良い評判を見掛けていたバンドですが、音を聴いてみてなるほど、と。
こりゃGALNERYUSだ。
もっと言うと、オノネリウスだ。GAUNTLETがヤマネリウスなら、Mars Brigadeはオノネリウス。
爽やかさと熱さのバランスが良好なハイートーンVoに日本語詞の歌メロ、Gt氏はSyuのCRYING STARモデルを使ってるし、Baは6弦のテクニカルな演奏。Keyは同期音源で流してましたかね。キメなんて、笑っちゃうほどにまんまSyu様式だわコレ。
その微笑ましいほどのガルネリっぷりは好印象で、歌唱力&技巧共に揃ったとても良いバンド。ただ、Drにちょい軽快さが足らずベタベタするリズムだったのは物足りなかったですし、このバンドならではのオリジナルな色が出て来るのはこれからだと思いますけど。現時点での個人的な見方は、「それならガルネリ聴きゃあいいじゃん」、です。


さて、1ステージが終わると、フロア上手側に設置してある簡易ステージ上にいるキャプテンが、喋ったり出演者を呼び込んでインタビューしたり、という構成のようです。
早速、終わったばかりのMars Brigadeのメンバー2人と一緒に色々喋る。「好きなギタリストは?」の問いに「そりゃあ、エス・ワイ・ユーさんですよ/笑」というYu-ichiro(Gt)に対し、Tatsu(Vo)への「好きなヴォーカリストは?」については「小野だ!小野正利に決まってんだろ!」と内心思ってましたが、STEEL HEARTのMike Matijevicです」とか言い出すからビックリ。彼、若いのにねぇ。
ところでキャプテン、思ったよりスマートでした(体型の話)。で、喋りは次から次へと矢継ぎ早に親父ギャグが飛び出してきて、話し相手を困惑させるという、スマートじゃないもの(笑)。よくまぁこれだけマシンガンのようにダジャレが出て来るもんだわ、と感嘆いたしましたw


Nameless One
京都出身の、被り物&武器所持系RPGクサメロディック・デスメタル・バンドです。
メンバーが無駄な動きを以ってブンブンと各自の武器(槍やら剣やら斧やら)をブン回して登場(笑)、初っ端っから胡散臭い匂いをプンプン振り撒いておりましたが(笑)、これがなかなか素晴らしいステージでした。
ツインGtがクサメロにクサメロを重ねるメロデスで、グロゥルはメロディを邪魔しない割と軽めのもの。曲構成は結構入り組んでいる印象です。リズム隊の演奏力がなかなか高く、特にDrのYAMASHUはすげーと思いましたね。Gtフレーズはやりたいことがかなりテクニカルなので運指のスムーズさが追い付いてない/弾ききれてないなと感じる部分は少しありましたが、なによりこれだけクッサいフレーズが次々と湧き出てくるメロディ・センスが非凡。テクニカルなJawとオーセンティックなKoichangという風に、2人のギタリストのタイプが異なるところも良いね。
ただ、メロディ垂れ流し気味なところや、リードGtがキメのフレーズを弾いている場面では聴き処がそこだけに集中して他のメンバーの貢献があまり感じられないところ等、ありました。曲の整理やクサメロ以外の聴き処の設定が出来たらもっと良いと思いますけどね。
彼らは11/6の“本番”にもオープニング・アクトで出演しますが、私は時間の関係で観ることができなそうな気もするので、この日観れたのはなかなか良かったかもしれません。10月21日に1stフルアルバムをリリースするそうで、この日のセトリはほぼそこからの新曲とのことでした。これはちょっと楽しみかも。


DESTROSEのMINA隊長(Gt)率いるガールズ・バンド・FATE GEARは、【ブライテスト・トゥモロー・パフォーマンス】枠の3組目でしたが、このバンドだけ持ち時間が長過ぎだろう、と。これは会場がここTHE LIVE STATIONだっていうのと無関係ではないような気もしますが。
この日は、VRAINのLUMINA(Key)がサポートしていましたが、彼女ショルキーは初めてだったらしく、ちょっと弾き難そうでしたね。長々とソロをとる場面はありませんでしたが、ちょいとしたキメ・フレーズのところでも腿の上に鍵盤部分を乗せて(?)平らになるようにして弾いてましたし(笑)。前日がBaさかえの誕生日だったらしく(彼女、元FullMooNの人か?)、ケーキ・サプライズの場面ではハッピーバースデーのフレーズを弾いてましたね。
(…ってLUMINAのことしか書いてねぇw)


その後、キャプテンと演者との喋りやら、Dragon Guardianの勇者アーサーへのインタビューを録画したものやドラガ新曲のPVをスクリーンで流したり(相変わらずチープ極まりないPV!/笑)しながらイベントは進行。

【ブライテスト・トゥモロー・パフォーマンス】は所謂“新人バンド”の紹介コーナーでしたが、イベント後半の【ピュアメタルフェス・スペシャル・サプライズ・パフォーマンス】はもう少しキャリア長めのバンドのメンバーによるセッションでした。

姫と金髪と先輩
CROSS VEINのJULIA嬢とMASUMI(Gt)、そしてTHOUSAND EYESのKOUTA(Gt)によるアコースティック・セッション。
この日の会場の空調なんですが、エアコンが効きまくっていてすんげー寒かったんですよ。途中からTシャツ一枚では耐え切れなくなって長袖の上着を着ましたが、あたしゃあJULIA姫が風邪ひかないか心配で心配で居ても立ってもいられなかったんですよ(笑)。どうせ薄着でステージ出て来るんでしょうしw …とか思ってたらやっぱり(いつものドレスではなく)ノースリーブのワンピースでしたぁぁああん。
曲はAMARANTHEのカヴァーを2曲でしたが、驚いたことにこのバンドそんなに(観客に)浸透してる感じじゃなかったですね。まぁ私は知ってたからいいんですけど。
JULIA嬢の“揺らぐ”歌唱による高音部の美しさもさりながら、アコギ2本のアレンジが素晴らしかったですね。Hungerではちょっとフラメンコ風の躍動感を、Amaranthineではアコギならではの響きを際立たせるような演奏。ギタリスト2人はエレキGtの名手ですけど、アコギもなかなか。KOUTAのソロは丁寧でとても良かったね。
JULIAたぁんは一部歌詞がぶっ飛んでたな(笑)
<セットリスト>
1.Hunger (AMARANTHEカヴァー)
2.Amaranthine (AMARANTHEカヴァー)


ティアーズ・アコースティック・セッション
TEARS OF TRAGEDYのHARUKA嬢とTORU(Gt)、それに途中からHAYATO(Key)が合流しての、こちらもアコースティックのセッションです。
ティアーズでは珍しいものですが、他のプロジェクト/バンドを通して、アコースティックをバックにしたHARUKA嬢の歌唱がものすげーことを我々は(?)知ってるし、このブログでも何回も書いてきたことです。
で、やっぱり凄かった。
持ち曲とはいえ、この“自分のモノにしてる”感と、隅々まで神経が行き届いた繊細なコントロールは素晴らしい。で同時に、パッと聴き、そういう技巧的な事を全く感じさせないところがより素晴らしい。曲と一緒に聴き手を別の場所に連れて行ってくれるような、そんな歌唱なのよね。それは彼女の声に(何度も言ってるように)現実離れしたようなファンタジックな響きがあるからなんですけど。
前半2曲はHARUKA+TORUの編成で、The Arclight Of The SkyはHARUKA+HAYATOで、最後のIt Like Snow...は3人でのプレイでした。改めて感じたのは、ティアーズの曲はアコースティック・アレンジになっても曲の根幹の印象は変わらんな、ということ。「曲の根幹」は、「曲の最も強力な部分」と言い換えてもいい。歌メロのラインね。
しっかし、HAYATOが登場すると、全部一人で持って行っちゃいますね、笑いどころを(笑)。なんだよその達者な井上陽水の物真似はww 自分からズイズイ笑いを取ってゆくタイプじゃないのに、HARUKA嬢に乗せられて次々と笑いの爆発を引き起こしてゆく。まったく貴重なキャラですホント。
つーか、HARUKA嬢、ハットとその髪型、めっちゃ可愛いね(笑)
<セットリスト>
1.星の砂
2.Spring Memory
3.Euclase
4.The Arclight Of The Sky
5.井上陽水モノマネ~Time To Say Goodbyeサビだけ歌唱 (by HAYATO)
6.It Like Snow...


バンドセッション
最後は、バンド編成によるカヴァー曲セッションです。ここでは1曲ずつ歌唱&演奏陣が交替するので、転換の時間を稼ぐためにその度にキャプテンがネタ披露という名のトークをするわけです。Andre MatosやHELLOWEEN、Bruce DickinsonからJETHRO TULLまで、様々なバンドの体験談を訊くことができました。あんまり観客の食い付きの良くない話題もありましたが(海外バンドへの興味がある客が少なかった?)。しかし、STS 8 MISSIONの話になるとはなー(笑)。
もう(観客を笑わせる)ネタがないのよー、と苦戦するキャプテンでしたが、私は出演者へのインタビュー的なトークより楽しめましたね。それほど演者の人となりには興味が無かったりするので。ただし、ティアーズHAYATOだけは別格ね(笑)。面白過ぎるから。

以下、各曲の感想を箇条書きに。
【Still Of The Night (WHITESNAKEカヴァー】
・Leo FigaroのVoが壊滅的に曲と相性が悪い
・奔放なMASUMIと丁寧なKOUTA
・オルガン得意なKeitaro大活躍

【Carry On (ANGRAカヴァー)】
・JULIAたぁん、そこでサビに入るんじゃないw
・CVのGtチームの安定感 is 流石
・お、YOHEI髪切った(笑)
・YAMASHUやっぱ巧い

【Weballergy (SONATA ARCTICAカヴァー)】
HELLHOUNDのメンバーから借りたというデニムベスト
・そして、タレサンのインパクト
・君達はコミックバンドか?w
・Keyの人がスギちゃん
・ちょっと演奏&歌唱共にバタついたかな
・MANOWARサインをかまして退場
・ぽに

【The Trooper (IRON MAIDENカヴァー)】
・愛美の声が思ったより太くてなかなか◎
・Shoyoの存在感と安定感

【Eagle Fly Free (HELLOWEENカヴァー)】
・Leo FigaroのVoが曲と相性が悪いパート2
 ※Kiskeの声って高音部より中~高音部の声の厚みが肝だと感じるのでね
・YAMASHUやっぱ巧いパート2
・Shoyoの存在感と安定感パート2
・YoshiとShoyoが並んでGt&Baのネックを振ってヴァイキー&マーカス風アクション

最も印象に残ったのは、CV演奏陣の安定感ですね。セッション・メンバーに入るとそこのパートがグッと引き締まる。演奏している姿も様になるし。それはティアーズ楽器陣もそうですけど。

<セットリスト>
1.Still Of The Night
 Leo Figaro(Vo/MinstreliX)
 KOUTA(Gt)
 MASUMI(Gt)
 Shoyo(Ba/CROSS VEIN)
 Hide(Dr/Mars Brigade)
 Keitaro(Key/CROSS VEINサポート)

2.Carry On
 JULIA(Vo)
 Yoshi(Gt/CROSS VEIN)
 MASUMI(Gt)
 YOHEI(Ba/TEARS OF TRAGEDY)
 YAMASHU(Dr)
 Keitaro(Key)

3.Weballergy
 全パートTEARS OF TRAGEDY

4.The Trooper
 愛美(Vo/DRAGON EYES、Dragon Guardian)
 MINA隊長(Gt)
 Jaw(Gt)
 Shoyo(Ba)
 HIDEYUKI(Dr/TEARS OF TRAGEDY)

5.Eagle Fly Free
 Leo Figaro(Vo)
 Yoshi(Gt)
 MINA隊長(Gt)
 Shoyo(Ba)
 YAMASHU(Dr)

※セッション・メンバー間違ってたらスマン。特にDrは位置的によく見えなかったの。


17時から22時半頃まで、長丁場のイベントでしたがとても楽しかったですね。私の目当てはCV&TOTメンバーによるセッションでしたが、それ以外のステージも楽しめましたし。
まぁ最近はそれほどカヴァー曲を楽しめなくなってはきてるんですけどね。オリジナルを聴きたい。カヴァーするなら演者が楽しむんじゃなくて、例えばティアーズのWeballergyの時みたいに(バカやって)客を楽しませてほしいんですわ。
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