六合「黒蛇紅蛇」

六合_黒蛇紅蛇
六合「黒蛇紅蛇」 (2015)

京都出身、「ダークロックバンド」六合(りくごう)の、新曲4つに既発曲のライブVersion2曲を収めたミニアルバムです。
ジャケカコイイ。前作にあたる2ndアルバム「暁に産声、忘却の鼓動」(2013)からの連続性を感じさせるところが実にクゥーールッ!

今年8月に初めてライブを体験し、その時にも披露されたリード・トラック①黒蛇のキラーっぷりに改めてビビリます。分かり易い展開をする曲ではありません。ヘヴィなリフと緩急自在の曲展開、時に飛翔し時にのたうつ歌。それらを以ってストイックでヒリヒリするような緊張感を重ねてゆき、ラストのGtソロ~タッピングからのツインリードの絡みにて昇華される。曲終盤、拍車を掛けるようなDrプレイがすんげーの。疾ってるのに一音一音がやたら重い!

続く②超克はさらにリズムが複雑になり、「全編Drソロか!?」というような曲。なのにノリノリ。「ノリがよい」というのは六合の曲の特徴の一つで、それが取っ付き易さを生むわけですが、かつそれでもなお気高い雰囲気を保ち、チャラくならないのがポイント。ブリッジ前の、アジテーション染みたパートも効果的です。

六合の基本的な音楽性については前作の記事を参照していただきたいところですが、①②を聴く限り、プログレメタル的緊張感がかなり増してる印象です。特にリズム面に顕著でしょうか。Djentっぽさもうっすら感じたり…。
そしてこのバンド、センスが古臭くないな、というのは改めて感じるところですね。(メタルの)トレンドに敏感で、様々な要素を躊躇なく、かつ自分達の個性を全く失わずにちょいちょい取り入れてる印象。歌詞の乗せ方にしても試行錯誤しているように感じますし。“和/東洋風”であること、そこだけで足踏みしてるバンドでは決してないと思うのですよ。

ぐっとテンポを落とした3,4曲目。
③潜行は、ヘヴィなリフに冷たい響きのピアノ、クリーンとディストーション・サウンドの対比が光るゆったりとした曲。歌い上げるVoを別にすれば、メランコリック・ドゥームといった趣もありますかね。1番の後の短いGtリック、それとソロの泣きっぷりに震えた。良曲。
澄んだシンセが際立つ、穏やかなバラードの④紅蛇。「あかへび」じゃなくて「べにへび」。もそうですけど、こういった抑えた曲調だとVoとKeyの存在感がいつもよりさらに増しますね。終盤のGtソロの情感たるや…。このバンドは曲の中でのクライマックスの設定がとても上手い。

ヴォリュームはそこそこの作品ですが、聴き応えのある新曲が揃っているので満足度の高いCD。「前半2曲=新機軸、後半2曲=いつもの安心サウンド」という風に捉えることができるかしら。


以上、新曲4つに加えて、昨年9月の主催ライブ時の音源として、前アルバムからの⑤求世輝導⑥暁光に至を収録。前者のスケール感、後者の突進力、共にしっかりと再現されてます。

【お気に入り】
特に、
①黒蛇 MVは → コチラ。
③潜行

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