RAGE「BLACK IN MIND」


RAGE「BLACK IN MIND」 (1995)

9枚目のスタジオ・アルバム。

前作「THE MISSING LINK」(1993)リリース後にManni Schmidt(Gt)が脱退、トリオ編成が崩れてしまいますが、バンドはここでSven Fischerと、Chris Efthimiadis(Dr)の弟くんであるSpiros、2人のギタリストを加入させて、ツインGt編成として生まれ変わります。
その2人は個性や技巧的には秀でたものを感じないものの、演奏力は問題無いし、中心人物、というかバンドそのものであるPeavy Wagner(Vo&Ba)が作る楽曲にかなり高水準のものが揃っていることもあり、本作の出来は実に素晴らしいです。

リフ回しのマニアックさはやや減退、よりストレートなパワーメタルのイメージに近づいている気もしますが、Peavyの歌メロ・センスは相変わらずヒネリが効いている為、聴き易くなってはいてもRAGEとしての個性は堅持してます。非常に良いバランスだと思いますね。(クレジットから判断すると)新メンバーが積極的に曲作りに関わっているからでしょうかね?
Peavyの歌唱力はさらに向上、声も太く強靭になっているよう。冒頭の①Black In Mindから感じることですが、パートによってはドスが利いてると言ってもよいほどです。荒々しくタフなVoで歌われるしなやかでメロディックなライン。このコンビネーションは、個人的にはスラッシュとメロパワのいいとこどりのように感じて、とても好みです。楽曲でいうと、②The Crawling Chaos④Sent By The Devil⑨Forever⑩Until I Die⑫The Price Of War⑬Start!あたりはヘドバンしながら合唱しまくりたくなるタイプ。
自宅で聴いてても合唱はしないけどな。ヘドバンは……、、す、するな。する(笑)。ちょっとだけ、ほんのちょっとだけだぞ。。


ここらへんが私の嗜好に一番合う楽曲群ですが、から曲間なく繋がってくる⑤Shadow Out Of Timeの煌めきながら流れてゆくようなメロディ展開も新鮮でしたし、ラストのシンフォ調バラード⑮All This Time(私の持っているCDは日本盤で、⑭にボーナス・トラックが入ってます)の出来も素晴らしいです。はオーケストラとの共演アルバムである次作「LINGUA MORTIS」(1996)との関連から言っても重要曲でしょう。
大作⑦In A Nameless Timeも同じく「LINGUA MORTIS」に収録されることになりますが、Manni時代の大作、例えばLost In The Iceとかに比べると、疾走感に軸足を置いていないところがポイントであり、同時にちと残念なところでもありますね。テンポじゃなくて、体感的なスピードというかね、スリル感というかね、そういうのが少し薄いですわね。出来は良いんですけど。


傑作でしょう。
HR/HMを聴き始めた時期に遡って聴いたということもあり、個人的にも思い入れのある一枚。
このバンド、ここらへんから収録曲数がやたら多くなってきて、アルバムによっては聴き疲れしちゃうんですけどね。

【お気に入り】
⑩Until I Die
⑫The Price Of War
⑤Shadow Out Of Time
⑮All This Time
②The Crawling Chaos
④Sent By The Devil
⑨Forever
①Black In Mind
⑬Start!

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COMMENT 6

DD  2016, 04. 01 [Fri] 19:56

 この作品の場合、5~7分が2曲、大作1曲入ってるため、なおさらそう感じるのかもしれませんが、4人編成ではこれと次作がピークととらえられてますね(その後もいい作品は作り続けてますが、ただひびが入りだしたのは「XIII」の頃からあたりでしょうか)

 緩急が自在だし、そりゃVictor時のような完璧さや、Manni在籍時のようなラフさは欠けますが、速い曲が多いため、まとまりがいい感じですね。(海外盤では限定でこれにもう1曲追加されてることも)

 このころの充実感はわかりますが、せめて1枚ぐらいはこの組み合わせでのliveの映像版を見たかったかな、というのはありますね。(live EP1枚ぐらいですもの、このころは。しかもcover1曲含め)(dijest的なものは後にDVDに収められてますが)

 いろんな経験をして、最新作ではどう変化するのか楽しみですね、1本筋が通ったものができそうな気がしますし。
 
 お気に入り・・1,4,5,7,9,15

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ヒゲ・スカイウォーカー  2016, 04. 02 [Sat] 20:08

DDさん、

本作も「END OF ALL DAYS」も曲数は多いんですが、双方そこまで長くは感じないです(聴き疲れするというのは別のアルバムのことです)。メロディが良いためでしょうか。
4人編成の時は、ギタープレイにせよ作風にせよ、「カッチリ」というのは感じるところです。それにPeavyのメロディ・センスを付加したような作風。

日本的にはこの時期が最も売れていたと思いますが、そうですね、映像作品は無いんですよね。残念。

新生RAGEは、若手のインプットがどれほどあるか/どれだけ取り入れられるか、がポイントだと思っています。

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Metal88  2016, 05. 05 [Thu] 22:27

このアルバムの発表と購入は、社会人になった後でした。
学生時代に比べ、音楽の視聴時間はぐっと減り、反比例するように大勢のアルバムの曲数・時間数が増えたこともあり、記憶に残っているのは数曲です。

北関東に転勤になり、初めて自家用車を購入し、CDチェンジャーに入れてましたが、本アルバムと同時期?の SeventhSign by Yngwie 、AnswerToTheMaster by Impellritteri をリピートしていたような。。。(なんせ25年前)

新作の先行ビデオ(古。。。)試聴しました。
クラシカルさとテクニカルさが薄れ、本作品のようなストレートさが戻ってきそうな雰囲気を感じました。
前も書きましたが「Unity」以降すべて同じに聞こえる、を久しぶりに脱するか?とほんのちょっぴり期待しています。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2016, 05. 07 [Sat] 10:18

Metal88さん、

Metal88さんの年齢が分かってしまいますなぁ(笑)
私のちょい上です。当時は高校生でしたかね。

新生RAGEは多かれ少なかれ変化するでしょうね。Peavyの色がどこまで戻るかと、若手のインプットがどれくらいあるか、が肝でしょうか。

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Metal88  2016, 05. 07 [Sat] 22:09

なんと!
ヒゲさんのはじけっぷり(特にラブリー関連)から、もうちょっとお若いと思ってました^^;

adore@METALGATEさんの記事で気づいたのですが、私の場合、HRHMの最初の黄金期といえる81~90年の10年間をちょうど中学~高校~大学と過ごしていたのでした。

この作品95年だったのですね~。
そう言えば、北関東在住時(わずか10ヶ月)ではお気に入りのCDを壁に飾っていて、その中にMissingLinkが入ってました。
本作の時は北関東から東京に戻ってきていて、帰省の車中で聞いたいたことを思い出しました。
記憶補正にご協力いただき、ありがとうございました(笑)。



そうそう、Nozomu Wakai's DESTINIA/A Live for a Scream 見ました。(ライブは不参加)
今の時代だとO-Westでもこれだけの映像作品ができるんだ、と感心しています。
フッキーはこのまま埋もれてしまうのは惜しいので、浜田麻里のようにとりあえずなにかヒット作を出して(失礼)、永く美声をとどろかせてほしいです。
Anthemの清水昭男あたりと組んで、一発当てて、ライブでラブリーの曲を歌ってほしいなぁ、もちろんベースはHibikiで。
とか妄想してます。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2016, 05. 08 [Sun] 20:29

Metal88さん、

adoreさんと同い年です。精神年齢も知識/教養レベルも年収も圧倒的に低いであろう(お会いしたことはありませんが)、ただのオッサンです。

DESTINIAは私も購入しました(当日のライブも参加しました)が、まだ見ていません。
ANTHEM清水は作曲者として幅広く提供しているようですね。アレンジは苦手とか、どこかで耳にした覚えがありますが。
ふっきーがドカンと売れるには、今のところサンホラ人脈が一番可能性アリだとは思います。

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