NELSON「BECAUSE THEY CAN」


NELSON「BECAUSE THEY CAN」 (1995)

“John Kalodner: John Kalodner”のクレジットで有名なGeffen Recordsからリリースされた、金髪サラサラ・イケメン双子・ユニットの2ndアルバム。ジャケのユーモア・センスがイカす。

5年ぶりの2nd…なんですけど、実は、翌年リリースすることになる「IMAGINATOR」という作品を先にレコーディングしていたんですけど、そのヘヴィでダークな内容をGeffenが気に入らず、1st「AFTER THE RAIN」を踏襲した内容の作品を再度作らせたのが本作、ってのは有名な話ですね。

3rdとしてリリースされた「IMAGINATOR」は実際のところそんなにヘヴィじゃないし、90年代にゾロゾロとグランジ/オルタナティヴの波に飲み込まれて自分達の持ち味をスポイルさせていったバンド群のアルバムとは感触がかなり異なります。そして、1stを意識したという本作もそれと同じ音かというと、ちょっと違うというね。
この2nd、どっちつかずの作風というわけではないんですけど、1stほど溌剌としたハードポップではないですね。セッション・ミュージシャンを含め、めちゃめちゃ多くの人達が関わっているという制作環境は前作同様ですが、骨太さやロックっぽさは減退、代わりにアコースティック色やカントリー色が強めになって、もっと落ち着いた作風です。王道アメリカン・ポップスというか。どの時代でもアメリカってこういう音が存在し、受け入れられる土壌があるんじゃないのかしら、そう思えるような感じ。

刺激は無くなりましたが、装飾が少なくなった分、MatthewとGunnarのNelson兄弟の美声は映えます。ロックっぽさを求めなければ、存在感や話題性では劣るものの、前作より本作を支持する人も多いかもしれません。
1st譲りのハードポップ的キラーチューン、⑦Won't Walk Awayも収録していますしね。アカペラのサビから始まるこの曲が、甘い甘い。もうメロメロ(死語?)。サビ入り直前の吐息交じりの「ァアヴァウチュ~」なんて腰砕けっすよ。珠玉のメロディ展開が楽しめる、NELSONでもトップクラスの名曲だと思いますね。

を別にすれば、私は1stの方をより好みますが、バラード系の出来の良さはなかなかのもの。本作の中でも特にドラマティックな色合いが強い、本編ラストの⑬Nobody Wins In The Endはとりわけ素晴らしく、と双璧を為す曲だと思います。沁みる沁みる。
後に「パート2」が作られる⑩Love Me Todayも良いね。

【お気に入り】
⑦Won't Walk Away
⑬Nobody Wins In The End

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