ANEKDOTEN「NUCLEUS」


ANEKDOTEN「NUCLEUS」 (1995)

スウェーデンのプログレッシヴ・ロック・バンド、ANEKDOTENの2ndアルバム。
デビュー作「VEMOD」(1993/1995)の日本盤ボーナス・トラックであったSad Rainは、クリムゾンの『宮殿』バリのメロトロン波状攻撃型シンフォニック・ロックの名曲であり、「彼らと言えばこの曲!」という感じもしますが、彼らの本分はと言うと1st&2ndクリムゾン路線ではなく、5th「LARKS' TONGUES IN ASPIC」(1973)~7th「RED」(1974)期の急転直下型メタル・クリムゾンの方が近いわけです。重く暗くアヴァンギャルド。でも叙情的。

1st&2nd路線にせよ、メタル・クリムゾン路線にせよ、1stの時点ではKING CRIMSONフォロワーとしての評価が先行していた感もありますが、この2ndでは持ち前のヘヴィさをさらに押し進め、彼らなりの個性を確立した感がありますね。
感触としては完全にグランジを通過したヘヴィ・ミュージックなわけで、重さと暗さもそうだし、Voの気だるげなムードもそう。そういう音楽をプログレ・バンドが自らの手法を以って演奏している、そんな風に思える構図。非常に厳しい、容赦のない音ですね。メロトロンもチェロもヴァイオリンも鍵盤類も切ない哀メロの演出には使われず、ひたすら妖しさ/怪しさや不穏さを放出する。
まぁアルバム毎に作風を変える実験的/意欲的なバンドなので、ここで聴ける音は現在の彼らのそれとは違ってますけどね。

彼らの作品の中では、あまり好きな方ではありません。北欧由来の叙情が薄めだし、フォーキッシュなメロディも無い。荒涼とした風景とサイケデリックな酩酊感は、決して取っ付き易いとは言えないものですので。それでも、この誰にも似ていない、ANEKDOTENでしかない音楽を成し遂げた本作を以って「傑作」と言うことに躊躇いは無いし、やっぱりスゲーなと思うわけです。

【お気に入り】
③Book Of Hours
代表曲でもあるサイケ・チューン。
⑦This Far From The Sky
不穏にウネリまくる大作。
⑥Here
アルバムで一番叙情的な曲。

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COMMENT 2

のぶ  2016, 02. 17 [Wed] 20:03

お久しぶりです!
この作品、気に入ったまま放置状態だったので、記事にして頂いて嬉しいです(笑)また買うかどうするかの葛藤ですww

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ヒゲ・スカイウォーカー  2016, 02. 18 [Thu] 19:56

のぶさん、

コメントありがとうございますm(__)m
のぶさんの好みから勝手に推測すると、ANEKDOTENの場合はヘヴィな本作よりも「GRAVITY」や「A TIME OF DAY」のメロディアスな作品の方が響くような気もします。

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