『 ESP学園 presents COLORS2015 』 新木場STUDIO COAST (2015/7/11) 音楽専門学校のESP学園が主催するフェス、『COLORS2015』に行ってきました。
2003年から毎年開催されているこのフェス、どうやらESP学園の学内イベントの性格が強いらしく、一般観覧希望者は入場料(なんと)500円で観ることができるとのことでした。安ぃ。
HP からエントリーして、抽選の上、当選ハガキ兼入場券が送られてくる形でしたね。因みにこの入場料は全て、東日本大震災復興支援金として寄付されるとのこと。
出演するのは、同学校出身者が在籍するアーティストが多いみたいです(というか全部?)。過去のラインナップを見ると、ホールクラスでライブするような有名アーティストの名前もチラホラ。
今回、新木場STUDIO COAST内のメイン・ステージでは、オープニング・アクトを含めて7組のアーティストが、屋外に設営されたサブ・ステージ(Truck Stage)には在校生&卒業生による6組が出演。
タイムテーブル発表せず、15:00というちょっと早めの時間からイベントスタートです。
BLOSSOM (O.A.)
毎回出演しているので何者かと思ってたら、同学園の在校生&卒業生によるユニットだそうで、ほぼ1曲毎に歌い手・演奏者・ダンサーが変わるというステージ構成。音楽性はほんとバラバラ。ロックだったり、ポップスだったり、アイドルちっくな感じだったり、管楽器あり、殺陣のような舞踊あり…etc…。それらがバックのスクリーンも使いながら30分間シームレスに披露される。所謂「発表会」だし、個々の実力や面白さはそこそこながら、次にどんなモノが来るのか予想させないので、なかなか楽しめました。
こういう時は、普段見慣れていないダンス物とかのほうが面白く感じたりするんですよね。
BLOSSOM のステージが終わると、大阪校出身だという司会の2名が登場、注意事項やイベントの来歴等々を喋り、セットチェンジの間を持たせる仕組み。因みに転換の間もステージに幕は下ろされていないので、Keyの有無や各機材から次のバンドが何かは、ある程度読める感じ。
O.A.は30分でしたが、この後の各アーティストも同様に30分ずつの持ち時間だったようです(ラスト2組は観ていない為、不明ですが)。
LAGOON 美織たぁぁぁあああん!! 女優の瀧本美織がヴォーカルとして在籍するガールズ・バンド。…と言っても、私テレビ持ってないしそういう情報には無頓着なので、この人の出てるドラマとかCMは見たことがないです。Twitterでこのバンドの情報が流れてくるまでは名前も知りませんでした。
やってるのはポップスですね。シングル
KNOCKED-OUT BOY の
MV のような、なんつーかチアガール的な、
「Go!美織、Go!」 的な(意味不明/笑)、“聴き手に元気を届けちゃうよ♡”的なポップスと見た。アクションもそんな感じだし。
つーか、この美織たぁんの、「一見健康美を前面に押し出しているかの如きチアガール的衣装の裏に潜むエロさ(笑)」は凄まじく、そのクネクネ洗練された動きも相まって、芸能人オーラが半端ないです。神が創り給うた究極の髪型、ポニテだしな。可愛過ぎる。
ただね、BaのNANA.はプレイ&アクション共に良かったですが、バンド全体のパフォーマンスはド素人ですよコレ。
JUDAS PRIEST「JUGULATOR」 の帯タタキ風に表現すると、
「とてつもなくプリティ、限りなく学芸会」 だな、こりゃ。
一歩譲って、結成間もない(1年)為にパフォーマンスがこなれていないとしても、女子会トークを延々と聞かされるようなMCタイムや、(イベントの趣旨を無視してるような)ギタリスト脱退に伴う愁嘆劇みたいのはNGでしょ。そういうのはワンマン公演や主催イベントでやれ、という。持ち曲が少ないゆえの、時間をもたせる為の作戦なのかもしれませんが。
Gacharic Spin とツーマン公演やってるようだし、年末にはワンマンが控えているようですが、セトリどうしてるんだろ?
HERO 4人組ヴィジュアル系バンド。V系と一口に言っても、その音楽性は様々(元々音楽ジャンルを表す言葉じゃないし)ですが、彼らの場合はキラキラしたKeyの同期音源が目立つポップ・ロックですね。かなりキャッチーな歌メロだわ。曲はとても好み。
ですが、VoのJINのパフォーマンスがウザいことウザいこと。喋りに喋る。延々と喋る。ここでアタマ振れだの、咲けだの、ジャンプしろだの、左右に動けだの、折り畳めだの、隣の人と肩組めだの、イチイチこちらのアクションを指定&強制してくる煽りが最低。
…が、フロアは最高に盛り上がってる(笑)。自分達のファン以外の人を引き込む力は単純に凄ぇと思いました。こりゃ人気出るでしょ。
Mary's Blood かなり久しぶりのメアリー。もしかして
2014年のE.L.L. 以来か?
この会場、Drの音がやや拡散するように感じましたが、MARIのDrはやっぱり重い。序盤、RIOのBa音ばかりボコボコしていて、Gtチームの音が引っ込んだり、そもそも(サポートGt)社のギター・ストラップが外れてトラブってたり(笑)しましたが、すぐに回復。ほとんど好不調の波を感じさせないEYEのVoも、いつも通り好調(
因みにMCはいつも通り不調w )でした。そして、否応なく耳目を引き付けるSAKI(Gt)の貫録よ(
太った?/笑 )。
いやー、素晴らしい。彼女らの音がこの日一番インテンスで愛想が無かっただろ、どう考えても(褒めてる)。大きなステージでの魅せ方はこれからもっと上手くなってゆく余地があると思いますが、音楽的な噛み合い方はバッチリじゃないの。やっぱりSAKI&社のツインGtのコンビネーションは良いし、硬派な楽曲の中で最も叙情的なパーツとしてハイライトになってますね。新しい衣装とメイクに関しては凄まじく魅力をスポイルしていると思いますが。
この日の注目は、今秋発売のアルバムからの新曲、
Bite The Bullet の初披露。これが凄まじい出来でした。Drがドコドコ、トリッキーなGtリフがリードするメタリックなスピード・チューンで、適度に起伏に富んだ歌メロの中でEYEの絶唱が映える。特筆すべきはかなり長めにとられた間奏の充実っぷりで、ツインのハモりが終わるかとおもいきや、裏のBaフレーズのチェンジをアクセントにしつつさらに展開してゆく様子が超ツボです。
アルバムがめっちゃ楽しみだわ。
<セットリスト>
1.Countdown to Evolution~Marionette
2.XOXO -kiss & hug-
3.Bite The Bullet ※MVのショートVerは →
コチラ。 4.Coronation Day
5.Burning Blaze
摩天楼オペラ 初めてのオペラ。知ってる曲は2曲だけだったし、好きな曲は1曲だけ(最後の
GLORIA )なのに、これが物凄く素晴らしかった。ラスト、ちょい泣いたよね。
歌唱も演奏もステージングも、何もかもハイレベル。楽器陣の締まり具合が半端なく、バランス&分離も申し分なし。Anzi(Gt)、めちゃくちゃ巧いわ。苑(Vo)の語尾にあるクセはほぼ音源そのままながら、これは同時に個性でもありライブでも聴き劣りしない歌唱が出来ているということで、とにかく見事でした。勝手にもったいぶった喋り方の耽美貴人だと思っていたのですが、かなりざっくばらんなお兄さん的なMCで安心しましたし(笑)。
最新アルバム「AVALON」 ではマイナスと感じたある種のラフさも、ライブの場ではノリ易さに転化するわけで、悪くなかったですね。
これはちゃんとワンマン公演に足を運んでみなきゃいけないな、と。おまけに、苑のMCが、自分達のファンだけでなくその場にいる観客みんな、そしてこれからミュージシャンを目指すであろう在校生まで、誰一人置いてきぼりにしない素晴らしいものだったことも記しておきます。
<セットリスト>
1.致命傷
2.RUSH!
3.Round & Round
4.クロスカウンターを狙え
5.GLORIA
オペラが終わったら、新木場離脱。渋谷へ向かうのだ。
追記へ。
↓
向かった先は渋谷aube。Star Lounge、Milkyway等が入っているビルの5階です。そこで行われている『OTONA NO SHIBUYA "7"IGHT Vol.4』というイベントへ。昨年のVol.3(その時の記事→
コチラ )は同じビルの2階のTHE GAMEで行われました。
『COLORS2015』の出演順が読めなかったため予約してませんでしたが、
Cycle of 5th の出番に間に合いそうだったので、急遽ハシゴ。相互リンク先のブログ
「鋼鉄低音変拍子委員会」 の管理人、komaさん(Ba)が在籍するプログレHR/HMバンドです。komaさんは活動を少しの間お休みしていましたが、この日からバンドに復帰というタイミングだったのよね。
ハコに着くと一つ前のバンドが
THE SQUARE (
T-SQUARE )の
TRUTH やっているところでした。このバンド、前も観たことあるな。
セットチェンジ後、Co5の出番。
全員赤色を取り入れた衣装で統一、オリジナル曲を5曲プレイしました。持ち時間は30分くらいかな?
元々は
DREAM THEATER のカヴァー・バンドだったこともあり、そういう要素は散見されるんですが、DTよりももっと落ち着いたメロハーっぽさが強いですかね。あくまでも歌と演奏のメロディ展開に重きを置いているようで、非常に聴き易く、かつじっくり浸れる音。そんな中にも自然に(時折唐突に/笑)技巧的なアンサンブルが挟まれているので、聴いていて/観ていてまったく飽きないんですよね。個人的には多彩な音色のKeyワークと、シャープ極まりないDrプレイが超好き。
ついでにKOJIROCKETさん(Vo)のMCやステージ上の動きが生み出す、ニヤニヤせざるを得ない雰囲気も好き。あとメンバー紹介で黒猫さん(Key)のことを
「Black Catッ!」 って紹介するのと、ライブ序盤か終盤に
「いくぞ豚野郎共! 」 って言うのが最高(笑)
DTっぽさは、バンド初のオリジナル曲
King Rat is King が一番強いでしょうか。この曲、以前聴いた時とは曲構成がガラリと変わっていて、ラストにサビの繰り返しがありました(どうやら
komaさんが不在だった前回ライブ で既に変わっていたよう)。
既にミニかフルアルバム一枚分の楽曲はあるんじゃないのかな? 初の音源制作も視野に入れているようなので、楽しみですね。
<セットリスト>
1.My Wings
2.King Rat is King
3.Lies (新曲)
4.Quarter
5.You Want Really, Tonight
バンド数が多く、ちょっとずつ進行が押していたイベント。去年も観た
バミューダパンツ がトリで、今年も「巻け!」って言われてて、今年も
「マヨネ~ェズ」 って言ってました(笑)
おしまい。
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