賀東招二『コップクラフト』

賀東招二_コップクラフト1
賀東招二『コップクラフト DRAGNET MIRAGE RELOADED』 (小学館ガガガ文庫)

賀東招二のライトノベル、『コップクラフト DRAGNET MIRAGE RELOADED』を読みました。
ライトノベルって何を以ってそう位置付けてるのか、知りませんが。それより筆者の略歴の「中央大学経済学部除籍処分」って方がよっぽど気になるし。

ティラナ・エクセディリカ。異世界から来た見習い騎士。常識不足、白皙の美少女。ケイ・マトバ。サンテレサ市警の敏腕刑事。猫アレルギーの不器用な男。
超空間ゲートで異世界とつながった都市サンテレサで、二人に命じられた合同捜査。ことあるごとに対立し、罵りあいながらも、マトバとティラナは共通の敵を追っていく。次第に二人の間には、奇妙な信頼が芽生えていき…。『ドラグネット・ミラージュ』が大幅改稿で完全復活。痛快無比のポリスアクション。


副題に『DRAGNET MIRAGE RELOADED』とありますが、『ドラグネット・ミラージュ』とは竹書房ゼ-タ文庫で連載されていた、本シリースの前身作品だそうです。レーベルが消滅したことにより途絶えていたシリ-ズが小学館ガガガ文庫に移籍、リニューアルしたのがこのシリーズ。だそうな。
なかなか面白いすね。


以下、人によっては「ネタバレ」と感じる部分があると思いますので、ご注意ください。
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ファンタジーの要素をぶっ込んだ、特異な設定下における警察小説と言ってしまってよいでしょうか。
刑事モノってのは、大沢在昌の『新宿鮫』シリ-ズのような例外はあれど、探偵モノとは異なり、基本は主人公の属する側の組織によるチーム・プレイが描かれる類の小説だと思います。

ここでは、刑事ケイ・マトバと美少女剣士ティラナ・エクセディリカが、妖精誘拐事件を通じてお互いに“相棒”になる過程が描かれています。事件そのものに関しては、二つの世界が入り混じる場所ならではの世界観を、読者に紹介する程度のものでしょうかね。それほど長い話ではないし、登場人物や組織も入り乱れていない単純な構図だし。
おまけに文章は平易で読みやすい。かつ、若い読者が喜びそうな要素を極端にデフォルメした人物造形と舞台設定。あぁ…、もしかしてそれがライトノベルの感触なのか? (ちょっとしか読んだことないけど)池上永一の書く小説の似たイメージも浮かんできましたね。

現時点では、分かり易い展開と勧善懲悪的要素が強く、面白くはあれどちょい物足りないので、今後は強烈な“敵キャラ”が欲しいところですね。
『パート4』までは買ってあるので、今後、このシリーズが深みを増してくるのか、マンネリに陥ってゆくのか、様子見。
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