LUNATIC FEST.@幕張メッセ (6/28、Day:2)

『 LUNATIC FEST. 』 幕張メッセ1~5ホール (2015/6/28)

『 LUNATIC FEST. 』の2日目に行ってきました。
Twitterフォロワーさんの呟き等で1日目の様子を少しだけ把握していたのですが、概ね以下のような感じ。
X JAPANのおかげ(せい)か、かなり混んでる。
・エックス・ファンのツイートがやたら熱い。
・飲食物の行列がすんごいことに。
・ライブエリアのド真ん中辺りにいれば、3つのステージ満遍なく観ることが可能。
LUNA SEAメンバーが他のバンドのステージにゲスト出演。
・YOSHIKI、泣く。
・エックス・ファンのツイートがやたら熱い。


…こんなところでしょうか。

1日目ほどではないにせよ、2日目も混むことを考慮して、開演時間11時(実際は11:10)の1時間前くらいには海浜幕張駅に着きたいなという、(私にしては)余裕を持ったスケジュール感で出発。なんせ、あたしの目当ては①LUNA SEA→②LUNACYであり、出番が最初と最後のバンドですからね。
物販は端から興味無し。どうせめちゃめちゃ混むんでしょうし。

10時ちょい過ぎに駅に着いて、幕張メッセに向かいます。心配するほどには混んでおらず、かなり距離は歩くものの、リストバンド交換も入場も実にスムーズ。会場は、LOUD PARKやOzzfestで使用されている9~11ホールではなく、SUMMER SONICで使われている方の建物です。1~5ホール。
で、後で気づきましたが、そういやキャンギャル的なおねいさんがいないじゃないか!!ルナティック・ガール的な(笑)。これは由々しき事態ッ! オフィシャル・バーにはいたのかな?私、ドリンク交換しなかったので、全く知らないのよね。まぁどうでもいいんですけど(よくない)。

1~3ホールをぶち抜きで使用したライブエリア、その真ん中の頭上には月を模した巨大なオブジェが吊り下げられ、ゆっくりと自転しています。というか、回転している風に見えるように、月面の模様を投影しているのかな。
お客さんは女性ばかりかと思いきや、パッと見た感じ男性率もかなり高いです。もしかしたらバンギャさんは、オープニング・アクトのLUNACYに備えてフロア前方待機していたのかもしれませんが。
今までに行ったフェスではありえないほどの開演時の混みっぷりをみせるSHINE STAGE前。11時になると、ラウパにも出てくるVJ BOO氏が登場して、注意事項や心構え的なこと(?)を述べる。この人、ラウパだと叫んでいるだけで何言ってるのかサッパリ分からないんですが、この日はなかなかいい感じじゃないの。

さて、定刻。
因みにこのフェス、きっちりテイムテ-ブル通りに進行してました。素晴らしい!遅れたのは、トリのセット・チェンジの時くらいかな。


LUNACY
さて、主宰LUNA SEA、デビュー前の名義でO.A.として登場です。大歓声の中、ややメイク濃いめのメンバーが登場して演奏し始めたのは、FATE
うぉーーー!!ルナシー事実上スタートの曲ゥ!!
これは熱い!熱過ぎる!
もはや興奮し過ぎて、「神も止められない」って歌う時の、RYUICHI(Vo)の「神」の発音が「紙」に聞こえるのさえ気にならぬ!(気になる。いつも)
LOUD PARKやOzzfestのせいか、幕張メッセって音が悪いってイメージがあったんですけど、ここではすこぶるクリア。もしかして9~11ホールの音響が悪い?それともPAさんの腕? 真矢のDrの音がちょっと固い気がしましたが、まぁそれが(ライブでの)LUNA SEAサウンドの特徴でもあるし、許容範囲内でしょう。
続いて、切り返しの多いブラックメタル調の曲へ。ガナるように歌う様子を観ながら、「コレは何の曲だ?」と疑問に思う。どうやら、CD未発表でデモテープに収められていたSUSPICIOUSだったようで、これを短縮Verでプレイ。レア過ぎる(笑)。
前日はRYUICHIが2ステージと飛び入り出演のせいか、声が枯れているという情報もあったのですが、この時点では大丈夫そう。というか、歌い上げる曲じゃなかったからバレなかっただけかも、とも思いましたが。
前日同様、最後にSHADEをプレイして、短いながらも超攻撃的なセットが終了。セトリ的には断然、CHESSMECHANICAL DANCEという大好きな2曲をやった1日目だなー。
<セットリスト>
1.FATE
2.SUSPICIOUS
3.SHADE


凛として時雨ROTTENGRAFFTY
O.A.が終了したら、一番大きいMOON STAGEでプレイする凛として時雨を観てみようかな、と思ってました。名前だけは知っていましたが、音についてはまったく予備知識なし。
これが私にとっては衝撃的だった。
とにかくヴォーカルの声が凄い。「凄い」っていうのはどういう事かというと、まったくもって生理的に受け付けないところが凄い。スマン、私には無理です…。どんな音楽性のバンドかも分からないまま1曲目が終了する前に、ナヨくて高いウネウネ声が響き渡る会場を後にする私の姿があったのです…。

この日のラスト4連発、つまりGLAYD'ERLANGERBUCK-TICKLUNA SEAを見逃したくない私にとって体力の温存は必要不可欠なので、元々途中で休憩を入れる気満々でした。
会場内で長々と列に並んで食料を確保する気分にはならなかった為、幕張メッセを離脱して、近接地のイオンモール幕張新都心へ。友人の前日のツイートで気になっていた場所です。敷地は幕張メッセの隣なんですけど、なにしろメッセにしろモールにしろ敷地がドデカいので、着くまでに5~10分ほど歩きます。
でも、ここ良いわ。食べるところも休憩できるところもたくさんあるし、散歩&気分転換になるし。AIONの出番まで、朝食兼昼食を摂ってゆっくりと休憩してました。家族連れでいっぱいのモールの中、フェスらしい格好でフェスらしからぬお洒落なワンプレートなんて食べてゴメンナサイ(笑)。


minus(-)
メッセに戻ると、彼らが最後の曲を演奏しているところでした。元SOFT BALLETの藤井麻輝(Key&Gt)と森岡賢(Key)によるユニットです。広いステージの上に、ポツンポツンと離れてドラム台とKeyが設置されており、所謂ロック・バンドのステージとは見掛けからして異なる様子。
SOFT BALLETLUNA SEAは、BUCK-TICKを交えて一緒に『L.S.B.』というツアーを周った間柄ですが、SUGIZO(Gt&Violin)ってこういう音好きそうだよなぁ、と。この記事を書くにあたって、SOFT BALLETのPVをちらっと見てみたんですが、なんだかシュールで凄いね(笑)。
ソフバレはかなりダンス・ミュージックの要素が強い音に感じましたが、minus(-)の曲はもっとアンビエント寄りで、ポストブラック勢のような染み渡るメロディが印象的でした。観ている人もゆっったりと身体を揺らせて、音に身を委ねるような聴き方。他の曲はどうか分かりませんが、ちょっと聴いた感じではなかなか良いなと感じましたし、終わった後に周囲からも同様の感想が聞こえてきたので、備忘録的にセトリ貼っておきます。
<セットリスト>
1.新曲
2.No_4
3.PEEP SHOW
4.No_5
5.B612(ver.0)


AION
ルナフェス2日間を通して、最もHR/HM色の強いバンドでしょう。スラッシュと、ジャパメタ/正統派HMの両方に股を掛けたような音楽性はなかなか異彩を放っていたと思います。キャリアの長いバンドですが、この日のステージは全て新曲で臨むとの話(すげぇ!)で、初見&予習なしの私にとっても好都合。
お客さんの集まり具合から察するにそれほど注目度は高くなかったよう(他のバンドと比較して、の話ね)ですが、これが眩しいほどストレートなパフォーマンスで、実に素晴らしかった!
ヴォーカルのNOVはLOUDNESSの二井原実を思わせる声と歌唱法の持ち主で、とても私の好みのタイプのヴォーカリストだとは言いがたいです。CD音源ではそれほど気にならないものの、ライブでは「伸びやかじゃないんだけど伸びる。というか力技で伸ばす」という特徴のその声質はやはり苦手でしたね。
それでもね、1曲目のRUINS ONLY(曲名は後で判明)のキラーっぷりもあって、いきなり涙腺にクるんですよ。キちゃったんですよ。歌メロの勇壮さとヒロイックさもさることながら、 IZUMI(Gt)のソロがヤヴァい。YAVAI。ハンチング帽みたいなの被った格好、そしてSG使いという見た目の印象を完全に覆す、流麗かつマジカルなタッチのプレイ。このフェスでこんなに構築美に溢れたGtソロを聴くことができるとは思っていなかっただけに、本当にビックリしました。
じっくりと展開してゆくエモーショナルなバラード・君へでのプレイも凄かった。NOVも声こそ苦手なものの、その懸命に思いを届けようとするかの如き歌いっぷりに胸を打たれました。
いやー、彼らの出番を楽しみにしてはいたけど、ウルウルしちゃうとは思わなかったなー。ラストのSKYはスラッシーな曲調ながら繰り返しが多く、ちょっとダレたように思いましたけどね。…というか、そんなに長々とMCを挟んでいたわけじゃないのに3曲で終わりだと!!短すぎるわ!
因みに、J(Ba)がローディとしてステージにいたんですと。気づかなかったですゥ!
<セットリスト>
1.RUINS ONLY (新曲)
2.君へ (新曲)
3.SKY (新曲)


KA.F.KA
SUGIZOの師匠的存在の土屋昌巳(Gt)が率いるバンド。最初は全くノーマークでしたが、何気なくその事実を知ってしまったので、これは観なきゃな、と。他には、DER ZIBETのISSAYがVoで、minus(-)でもステージに上がった森岡賢がKey、そして元THEE MICHELLE GUN ELEPHANTTHE MAD CAPSULE MARKETSのリズム隊と、なんだこの異業種交流会の如き様相は(笑)
演奏陣4名が先に登場してジャム・セッションのような流れでインストをプレイした後、タキシードに身を包んだISSAYが登場、恭しく一礼してみせ、「先日1stアルバムを出したばかりの新人バンドです」、と(笑)
その音楽性は、妖艶でミステリアスでグラマラスで激しくて…、例えるなら「DEAD END meets BUCK-TICK」的なサウンドでしょうか。暴力的に暴れ回るBa(元ミッシェル)とキッチリキッチリ鋭く縦に刻むDr(元マッド)。特にこのキビキビしたDrビートがバンドサウンドの肝になっているようでしたが、ウワモノのムード作りとISSAYの朗々とした妖しくも気品のある歌唱が、曲の印象を決定づけていましたね。
注目の土屋氏、62歳とは思えないほど若々しく、そして派手な格好なんだけどどことなく品のある佇まいも素敵ながら、驚くべきはそのギタープレイ。AIONのIZUMIに度胆を抜かれたばかりですが、こちらもまた全く別の次元でスゲー。指弾きとピック弾きを両方駆使しながら、繊細さも豪快さも完全に手中に収めたような自由自在なプレイ。ちょっとJeff Beck的なものも彷彿とさせましたね。
ラストにプレイされたJOY DIVISIONのカヴァー曲Transmissionでは、SUGIZOがゲスト出演し、師匠とGtの掛け合い合戦を披露。いやー、2人共自由で雄弁なプレイだわ。しかし杉様、この人めちゃめちゃ絵になるな。
メンバー全員の音楽的素養の広さを見事に体現していたステージ。とてもカッチョ良かったです。
<セットリスト>
1.インストみたいなやつ
2.Jack The Midnight
3.The Prisoner
4.夜明け前 ~Before the Dawn~
5.Transmission (JOY DIVISIONカヴァー with SUGIZO)


ムック[Alexandros]
後半~終盤の4連発に備えて、再び休憩タイムへ。ホールから出て中央モール部分に来ると、かなり人が減っていて快適なのよね。トイレもさほど混んでないし(ここでも女性トイレは行列でしたが…)、飲食物も並ばずに購入できるし、ベンチに座って休めるし。で、MOON STAGEでプレイするムックの轟音にホールがビリビリ鳴っているのを聞きながら休憩。
ライブエリアに戻ると[Alexandros]がプレイ中でした。Famous Dayワタリドリというラスト2曲を聴きましたが、とてもフックがありますね。ただVoのナヨいファルセットが決定的に好みじゃないなぁ…。


GLAY
さて、主宰のLUNA SEALUNACYに次いで楽しみだったのは、初めて観るGLAY。メジャー4th「PURE SOUL」(1998)あたりまではほんと好きでしたね。それ以降も名曲はいくつもありますし。近作に関してはまだ買ってないものや積みCDになっているのもあって、かつてほどハマっているバンドではありませんが。

HEAVY GAUGEで、ゆったりじっくり重々しくスタートしたライブは、次の誘惑でドパーンとパイロかスモーク(どっちか忘れた)が上がり、一気にスピ-ドアップ。意味が分かるようでよく分からない歌詞の曲ですが、やはりこのメロディの威力は物凄いし時に愛は2人を試してるしZEROを手にしたオマエは強いから、会場の一体感と熱は一気に頂点へと向かいBecause I love you。
壮観だったのが、この誘惑でもそうでしたが、アップテンポの曲になると、会場中のファンがステージに向かって一斉に両手で手旗信号的な動きをする光景(笑) 。数万人がスクランブル発進時の滑走路における誘導員状態ですよこりゃ。
この手旗信号的挙動、実は「GLAYチョップ」というんだと後で教えていただきました。なるほど、チョップですなww一つ賢くなりましたよ(笑)

バンド・サウンドですが、正直あんまりタイトじゃありません。ちょっとたどたどしいと感じるくらいの演奏。でもそれを補って余りあるのが、メロディの強力さ。一緒に歌える名曲・佳曲を持つアーティストは強し、そのことを実感する盛り上がりです。また、歌メロだけでなく、初期曲におけるリフメイクの才能も再確認した次第です。
MCでLUNA SEAのことについて触れ、「彼らからの影響が大きい曲です」みたいな言葉と共に披露された月に祈るは、正にそのリフの強靭さが映える名曲。予想もしないこの選曲に、カァーーーッと熱くなりましたね。近くで観ていたバンギャさんも、ウギャー!この曲ダァイ好きなノォォォオオオ!とばかりに喜んでました(笑)
続く口唇でも勿論、手旗しんg…、いや、GLAYチョップの応酬ですね。

TERU(Vo)の歌唱は、特段の劣化も感じられず、最高とは言えないまでもなかなか伸びやかな感じ。CDで聴くイメージを大きく裏切らないヴォーカルだったと思います。
それより驚いたのは、彼の煽り。滑舌の悪い素っ頓な煽りに思わず脱力しちゃうんですよね(笑)。しかも頻繁に煽る。似た感じをどこかで聞いたような気がすると思ったら、これKAMIJOだわ。
「まくはりィ↑(語尾上げ)」の言い方、裏声気味に語尾を上げるのが、正しく薔薇の末裔的。というか、TERUがKAMIJOっぽいんじゃなくて、実はKAMIJOがTERUっぽかったのか?(笑) 「ギタぁ!ヒサシィ↑(語尾上げ)」の言い方なんてほぼ「ギタぁ!ヒザキィ↑(語尾上げ)」と近似ですよ(笑)

HISASHIにスポットが当たり、バンド活動を始めた頃の思い、そして上京して活動していた時に聴いた一枚のアルバムとの出会いについて語る。サプライズは、そのアルバム・LUNA SEA「LUNA SEA」からのカヴァー曲、SHADE
狂気フェスのラインナップ中、唯一の優等生であるGLAYがよりによってこの曲かよ!?とツッコまざるを得ませんが(笑)、案の定、GLAY版SHADEは緩い!(笑) 原曲の持つ殺伐としたムードは函館の彼方に掻き消え、もはやピースフルと言ってもよいほど。TERUが「この哀しみをくれてやる」「この苦しみをくれてやる」と歌う、その違和感の大きさは北海道の大地にも匹敵するほど(適当)。しかし、この曲を聴けたのはレアですよ、レア。

歌詞の意味不明さがクライマックスに達する彼女の"Modern…"で、バンドは休みなく攻め、TERUは「まくはりィ↑(語尾上げ)」と煽る。パイロが派手にドッカンドッカン吹き上がるTILL KINGDOM COME、つい先日発売されたHEROESという、新しめの2曲で締め。
国民的バンドの観客への浸透度、受け入れられ方は半端なく、私的名曲代表曲を散りばめたセットはかなりの聴き応えがあり、楽しかったです。大満足。

<セットリスト>
1.HEAVY GAUGE
2.誘惑
3.微熱Ⓐgirlサマー
4.月に祈る
5.口唇
6.SHADE (LUNA SEAカヴァー)
7.彼女の"Modern…"
8.TILL KINGDOM COME
9.HEROES


D'ERLANGER
GLAYが終わった後、MOON STAGEエリア内に留まりつつ、SHINE STAGEのD'ERLANGERを遠く見遣る。初見です。
彼らの音楽自体も好き(再結成前の「BASILISK」は特に)なんですが、楽しみにしてたのはkyo(Vo)のパフォーマンス。大好きなDIE IN CRIESでの彼の姿を観る/聴くことができない今、このD'ERLANGERのステージにはなかなか期待するものがある。
第一印象は、Tetsuのドラムがうるせー!(笑)
音源でもうるせーけど、ライブだともっとうるせーww

歪(いびつ)な音ですね。
メロディを受け持つ楽器がいないんですよ。
CIPHER(Gt)はカッティングの鬼だけあって延々と刻み倒してます。そのプレイにコード感はあってもメロディをなぞるようなラインは弾かないので、やっぱりメロディ楽器って感じじゃない。SEELA(Ba)はヌルヌルと粘っこいベースを弾いてますし、Tetsuはうっさい(笑)。この特徴的なDrプレイ、まるで曲に関係なくずっと一人だけソロを叩いているような、そんな感じなんですよね。
…というより、Tetsuだけじゃなくて、メンバー全員が好き勝手やっていてアンサンブルもくそもない。でもそれがカッコ良く響くんだからどこかおかしい。そんな音ですね、私の感じたD'ERLANGERは。
やたら金属的な響きがあり(DrとGtに顕著)、でもメタルじゃない音。修業をしているかのように、懸命に、ひたすら音を叩きつけるストイックな空気。似た音を出すバンドが思いつかないですね。メンバーが過去にやっていたバンドも比較対象にならない。DIE IN CRIESともCRAZEとも違うかな。

脳内補完が必要な音です。それは前述のメロディ感の希薄さに依っているんですが、演奏陣だけでなく、kyoも歌うというよりガナるタイプの歌唱だったので、かなり歌メロの輪郭は危ういです。頭ン中で原曲のメロディを流しながら、ステージから発せられる音との差異を埋める作業(苦笑)。メロディアスな歌メロが曲の要であるLULLABYなんて、特にそうでしたよ。
ここらへんの印象は、SAD SONGSO...MOON AND THE MEMORIESDARLIN'あたりの曲をやってればもうちょっと違うものだったのかもしれませんが、持ち時間が少なかったのでね、メロウな曲を挟むのを避けたのかもしれません。まぁ上述の曲ばかりやると、完全に“過去のバンド”的セトリになっちまうわけでもありますけど。
ヘタクソで丁寧に歌わない。でもやたらと熱さを込められるkyoの歌唱と煽り。そして飄々として斜に構えているようで、どこか真っ直ぐなMC。あぁ、これはダイインやデランジェのライブ盤で聞いたのとまったく同じだ…。ちょっとジ~ンとキました。

「(ゲストで)誰が来るか、君達の方がよく分かってるんだろ?」というkyoのMCで登場したのは、CIPHERを師と仰ぐINORAN。ツインGt体制でプレイしたのは代表曲のLA VIE EN ROSEでした。ここでINORANがソロをとってたのは驚きでしたね。昔インタビューで「チョーキングは今までに○回しかやったことない」みたいな発言を読んでビックリした覚えがありますが、このGtソロの時チョーキングやってたよね!?人生何回目だ!?(笑)

メロディ感に乏しい為、単独公演に行ってみようという気にはなりませんでしたが、なかなか特異なステージを見せてもらった気はします。

<セットリスト>
1.UNDER THE PRETENSE~SADISTIC EMOTION
2.dummy blue
3.LULLABY
4.LA VIE EN ROSE (with INORAN)
5.CRAZY4YOU


BUCK-TICK
バクチクはですねぇ、中学の頃から知ってはいたんですが、持っているのはベストとオリジナルが数枚ずつ。最近のアルバムはこれから徐々に集めていこうと思ってる最中でして、馴染みがあるのはやっぱり昔の曲ということになりますね。
MOON STAGEには左右に一対、ステージ後方に巨大なのが一つ、計3つのスクリーンがあったのですが、(この日)これらを最も有効に活用していたのは彼らだったかもしれません。左右のスクリーンではメンバーの姿を追い、真ん中にはサイケデリックなCGを流すという演出が多かったです。その映像が凝りに凝っているんだよなぁ。
そういった演出面は面白く、多彩な音色を操るタイトなバンドの演奏にも魅かれましたが、同時に少々苦痛を覚えて、退屈だった時間も多かったです。
私が知ってる曲は、Jがベースとヴォーカルで飛び入り参加したICONOCLASMくらいで、あとは最近のアルバム曲ばかりのセトリだったようです。でもこの感想は、知ってる曲をやらなかったからというより、ダンサブルで能天気、暗いんだけどどこか滑稽な響きを持つ楽曲群が自分の好みと合わなかったゆえでしょうね。叙情的なメロディがもっと欲しい…。
…と思ってたら、ラストの2曲が凄まじい煽情力を発揮していたというね。度胆を抜かれた。この2つが収録されているアルバム「或いはアナーキー」(2014)は優先的に買わねば。
<セットリスト>
01.THEME OF B-T
02.独壇場Beauty
03.メランコリア -ELECTRIA-
04.ONCE UPON A TIME
05.Django!!! -眩惑のジャンゴ-
06.Memento mori
07.ICONOCLASM (with J)
08.真っ赤な夜
09.形而上 流星
10.無題


LUNA SEA
セットチェンジが20分ほど遅れて開演、ヘッドライナー登場です。
さすがはトリ、豪華なレーザー乱舞と共に荘厳なオープニング。
前日のLOVELESSDejavuという必殺過ぎる流れには劣りますが、Anthem of LightTONIGHTの2連発も悪くない。いや、悪くないどころか、TONIGHTが始まった瞬間に「ヌゥヲォワッ!!」みたいなヘンな声が漏れ出て、アタマの血管がブチ切れちゃうんじゃないかと思うくらい興奮しちゃいましたぁぁぁあああん!!
ゆったり重厚に幕開け、パイロドパーンと共にスピード・チューンへ雪崩れ込むという流れはライブにおける鉄板になってますが、これが萌えない、いや、燃えないわけがない。もうこれで勝負は決まったようなもんなんですよ奥さん。

この2日間でO.A.+トリの4ステージ。SUGIZOはX JAPANもあるから5ステージ。そして各メンバー、他バンドのステージへのゲスト出演もある。さらには、各出演アーティストのステージを全て袖から観ていて、開演時には送り出し、終了したら迎えて、ということをイチイチやっていたという情報もある。
驚異ですよ。その体力、気力、思いやり、気迫…。尊敬の念しかないですね。LUNA SEAを好きで良かったと、心から思います。
この時には疲労困憊の極致だったかもしれません。「昨日ははしゃぎ過ぎた」と言っていたRYUICHIは、さすがにこの日は飛び入りはしなかったのか声の枯れはありませんでしたが、凄みを感じさせるほどではなかったし、バンドの出音も完璧な一体感を有するものではありませんでした。
おまけに、LUNACYの時に感じたDrサウンドの固さ。これが酷くなっていたという、音響面で私の好みと合わないところもありました。

でもそんなことァ関係ないんす。
だって次の曲、DESIREですよ?
「止まらない 誰にも止められない」ですよ?
その次の曲、TRUE BLUEですよ?
そのさらに次の曲、なんとFACE TO FACEですよ?
そりゃ天を仰ぎながら「ヌァ!」とか声出しちゃいますよ。
おまけにKISSのライブを凌駕するんじゃないかってほどの火柱炸裂だし。

高校生の時、LUNA SEAを聴いて、
やたら手数が多く抜けの良い音でずっとソロを叩いているようなDrプレイを、
メロディアスなラインでバンドを引っ張ってゆくBaプレイを、
全く異なるタイプの2人が合わさることで1つのリフが成立するGtプレイを、
曲の世界観を完璧に歌唱に投影させる卓越したVoを、
明るいムードメイカー的なドラマーを、
頼りになる兄貴肌のベーシストを、
寡黙で頑固でとにかく美形なギタリストを、
完璧主義者で天才肌のギタリストを、
ちょっとズレた感性を持つナルシスティックなヴォーカリストを、
そんなバラバラな個性が一つのバンドに収まっている奇跡を、

発見したんです。

ビジュアルの変化に一喜一憂し(女の子か!)、
彼らが出てる雑誌を買い漁り(女の子か!)、
ポスターが付いてればそれをベタベタ部屋に貼り(女の子か!)、
初期楽曲に宿る暗さに恐れ慄き、
でも意外なポップさに魅かれ、
聴く度にどんどん好きになってゆき、
結局全部の曲が好きじゃねーかと気づき、
SUGIZOモデルとINORANモデルのどっちのギターを買うか悩み、
でも結局買わず(買えず)ww、
特に不安感もなく活動休止を受け入れ、
それぞれのソロ活動にはまったく興味が湧かず、
活動再開したLUNA SEAにRYUICHIはおらず、
代わりに河村隆一という人が歌っていて、
これはもう私の愛してたLUNA SEAではないと絶望し、
終幕も当然のことと受け止め、
月日が流れ、
そしてREBOOTと現在の輝き。


自分史の中で確実に大きな地位を占める、そんなバンドによる、キャリア全てをぶつけてくるような渾身のステージに圧倒されないわけがあるでしょうか?(反語)

前日、ピンク スパイダーをカヴァーしたことを耳にして、じゃあ今日はROCKET DIVEだろうと薄々感じていましたが、特別hideに興味の無い私にとってそれはどうでもよいこと。曲自体は優れたポップ・ロックだと思いますし、周りには泣き出すファンもいましたけどね。
それより、その後にプレイした“今の曲”=Metamorphosisが、他の名曲群と変わらぬ盛り上がりだった、そのことの方が重要です。

アンコール1曲目は、この日の出演バンドのメンバーを大勢呼び込んでのセッション曲。
ここで、しつこく高校時代のことを持ち出してきて恐縮ですが、その頃クラスでは「ルナシー派」「グレイ派」「ラルク派」に分かれるのが自然だったんですよね。複数の派閥(笑)に属することもあるんですけど。で、こんな私は勿論ルナシー派だったわけですけど、同時にグレイ派も兼務していたんです(笑)
そんな高校時代二大派閥がステージ上で共演ですよ。しかもプレイするのは、私とLUNA SEAの出会いの曲であるBELIEVE
泣いたね。
RYUICHIとTERUが並び立って歌う姿に。そして、彼らが現役のバンドであるがゆえに。
前日のセッション曲であるPRECIOUS...も相当羨ましかったですけどね。

ステージに上がった人達一人一人と丁寧に語り、紹介するRYUICHI。
お互いに談笑する演奏陣。
先輩・同期・後輩。年代やキャリアは関係なく、LUNA SEAへの敬意が自然と溢れる出演バンドのメンバー達。
そういう風景がただただ美しく映り、また泣くw

最後の最後、名曲群の果てに、紙テープと共に放たれたのは最強のクロージング・ナンバーである、WISH
細かいことに言及しようとすれば色々あれど、最後のメンバー1人1人の挨拶の言葉まで、とりあえず思い残すことは何もないくらい充実感のある感謝&感激のステージであり、イベントでした。
最高。

<セットリスト>
01.Anthem of Light
02.TONIGHT
03.DESIRE
04.TRUE BLUE
05.FACE TO FACE
06.Providence
07.I for You
08.ROCKET DIVE (hide with Spread Beaverカヴァー)
09.Metamorphosis
10.TIME IS DEAD
11.ROSIER
ENCORE
12.BELIEVE (セッション)
13.WISH


観る側/参加する側のリスナーにとって、良いフェスってのは、良いステージを見せる良いバンドが複数集められたものだと思います。もっと言ってしまえば、自分の好きなアーティスト、もしくは観たいアーティストが沢山集まってれば、当人にとっては良いフェスなんでしょう。この『 LUNATIC FEST. 』もそうでしょうし、主宰であるLUNA SEAが集めたバンドばかりが出演することを考えれば、参加した音楽ファンにとってそういう意識はより芽生えやすいフェスなんでしょうね。良くも悪くも、“閉じたフェス”ですから。
ただ他にも感じたのは、そういった個々のバンド・個々のステージへの評価以外にも、『 LUNATIC FEST. 』というイベント全体を包み込む一体感や、バンド相互の敬意、バンドからファンへの感謝、その反対にファンからバンドへの感謝。
「良いライブを観れて良かったね」という思いにプラスして、
「『 LUNATIC FEST. 』に参加できて良かったね」という思い。
そのプラスアルファ部分の存在の有無が肝。

ノスタルジーに浸ってるわけじゃないけど、月日の積み重ねは凄いな、と感じたフェスでもありました。

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COMMENT 4

山崎パンイチ夫  2015, 07. 07 [Tue] 14:06

遅くなりましたがLUNATIC FEST.2日目参戦お疲れさまでした。初日は猫も杓子もX Japan&Xファンだったようですね。私も、若手バンドthe telephonesがXファンに泣かされた風な話は耳にしました。
2日目レポ楽しく拝読しました。昔から気にはなってたAIONがやはり素晴らしかった事に嬉しく思い、[Alexandros]の曲はともかく歌が…のくだりに共感し、GLAYのSHADEへの「ユルい」のツッコミに思わずニヤリ、などなど。
そしてそして、先日の熱気溢れるB'zレポとはまた違い、心の琴線にビシバシ触れる泣きのフレーズ盛り沢山のLUNA SEAライブレポ、いや~堪能させて頂きました。拝読し、私もうっすらもらい泣き…はしないですが、バンドそしてLUNATIC FEST.への想い溢れる文を目にしてLUNA SEAってやっぱ凄いんだなと考え改めさせられた次第で、自分の中で燻ってたLUNA SEA熱が再燃しそうな予感。取りあえずはLUNA SEAとLUNACYしか所有してない体たらくなので280円握りしめて新古書店までMOTHERでも買いに走ります。有難うございます。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2015, 07. 08 [Wed] 20:06

山崎パンイチ夫さん、

暖かいコメントをありがとうございますm(__)m

初日はDEAD ENDとSIAM SHADEを観たかったんですけどね。Xファンに気圧されることを恐れて見送りました。金銭的なこともありますけど。

AIONはちゃんと聴いてみないとなぁと思ってます。

LUNA SEAは「STYLE」まではどれもオススメしたい出来です。一番好きな「IMAGE」、幻想的な「EDEN」、貫録の「MOTHER」、らしさ溢れる「STYLE」って感じでしょうか。マニアックなところも含めて一番彼らの凄味が出ているのは「STYLE」かもしれないな、とも思います。
是非。

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たけ  2017, 03. 21 [Tue] 06:33

あらあ凛として時雨の声受け付けませんでしたか(笑)
僕は好きなのですが、相当好き嫌い別れる声だとは思います。
余談ですが、ボーカルのtkさんはB'zのコピバンやってたそうです。
ドラムのピエール中野さんもブラザーフッドが好きだそうです。
時雨は基本はポストロックですが、中野さんがドリームシアターやyoshikiの影響受けてるので音源聴いてても結構メタル感は出ています。

luna seaはリアルタイムで中学時代から高校までの解散の間かなり夢中になって聴いてました。(特にスタイルがお気に入りでした)再結成からは何故か買わなくなってたのですが、ヒゲさんのブログ記事を見る度にまた興味が湧いてきました。当時聴いてた音源が現在ないですが、久々に聴いてみたくなりました。

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ヒゲ・スカイウォーカー  2017, 03. 22 [Wed] 11:49

たけさん、

コメントありがとうございます。

声、ダメでした(笑)
このフェスの後にもちょっと聴いてはみて、演奏には引っ掛かってくるところはあるんですけど、Voが入ってくると途端に無理ってのを何回か繰り返しました。インストや演奏中心のプログレも聴くんですけど、基本的に自然とVoに耳が行く人間なので…(苦笑)

LUNA SEAのREBOOT後は、かつてのような尖んがりっぷりは(態度にも音にも)無いですけど、成熟したカッコイイ大人のロックを聴かせてくれますね。ま、心底自分の胸を打つのは「STYLE」までの音ではあるんですけど。

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