Mardelas@渋谷Ruido K2

Mardelas 『Mardelas Live Tour 2015 -eclipse-』 渋谷Ruido K2 (2015/6/6)

スネーク・ストーン的な、マリナ的な、キキョー的な、ラブリー・リズム隊的なHR/HMバンド・Mardelasの初ワンマン公演に行ってきました。
この東名阪ツアーは、デビュー・アルバム「Mardelas Ⅰ」発売に伴うものですが、大阪と名古屋はTEARS OF TRAGEDYがゲストだったんですよね。この東京のみ、ワンマン。
今回のツアーからは、今年2月に解散したCRYING MACHINEのMASHA(Gt)がサポートを務めています。

会場は渋谷のRuido K2。初めて行くハコ。キャパ200ですが、このバンドの人気・実力からすると小さすぎですね。チケットも即日ソールドアウトしてましたし。当然フロアはみっしりみっしり。
因みに、プレイガイド毎にAチケット/Bチケットありましたが、この系列のライブハウスって、何故か並列入場が多いんだよなぁ。

定刻通りにスタートして、アンコールまで含めて1時間50分くらい。アルバム一枚分しか楽曲がないわけでして、その10曲だけスパッと披露して終わったら、1時間も掛からない。そのせいもあるのか、結構、MCタイムはありましたね。あんまりお喋りするメンバーのいないイメージでしたが、そこは(MCでも言っていた)「チーム・プレイを大切にする」というモットーゆえか(笑)、蛇石マリナ(Vo)一人が喋るでもなく、みんなで。というか、マリナとラブリー組かな、主に喋っていたのは。一番喋ってたのは(喋らされてたのは)、弓田"Yumi"秀明(Dr)ね。
まぁMCでの「チーム・プレイ」つったって、みんなで楽しそうにグダグダ内輪ネタやってるだけなんだけどさ(笑)。ただ、そのネタがステージ上だけで自己完結してるのではなく、ファンも交えて和やかで暖かい雰囲気になっているのは良いと思います(ま、これはファンの規模にも依るけど)。
肝心の歌唱&演奏が高レベルなので、楽しいだけのバンドになっていないことは、このバンドを聴いている人には周知の通りですし。

感じたことを何点か。

やっぱリ、hibiki(Ba)とYumiのリズム隊、最強だわ。一番好きよ。(広義の)ロックのグルーヴと、メタルの硬質なソリッド感、そのバランスと押し引き。ベテランバンドにはもっと絶妙な“間”を聞かせてくれるリズム隊が山ほど存在するでしょうし、加速度的にテクニシャンが増えているメタル・シーンにはもっと技巧的に変態で激烈なドラマーもいるでしょう。この2人に関しては、テクニカルなんだけど、メカニカル過ぎないのが良い、というか。技巧的に秀でていることをよく「人間業じゃねぇ!」みたいに評することがありますが、(特にYumiのDrは)「人間業だから凄い!」って言いたくなる。そういう生き生きとした熱さと凄み。YumiのDrがガッチリ締めて、hibikiがBaが信じられないほど抜けてくる。
Mardelasから、バンドとしての“メジャー”らしいスケール感やしっかりした枠組/基盤を感じられるのは、この2人に依るところが大きいと思いますね。

マリナのヴォーカルについて。
凄い。凄いのは知ってたけど、凄い。安定感があるのは勿論ですけど、それよりは自由自在に歌い回してるって印象かな。で、気づいたのが、結構ラフなところがあるな、と。まぁそれは曲によってなので、バラード系やヴァースでの抑え気味の歌唱の時は注意深く感情を込めている感じですが、ここぞ!って時はまるで軛から解き放たれたように(良い意味で)手を付けられないよう。その「ラフさ」が、彼女のキャラゆえか、ステージ上での所作を含めたパフォーマンスゆえか、マイナスには働いていないのが肝。ビブラートのかけ方のブレや行き過ぎちゃったシャウトが、不安定さではなく感情の迸りのせいだと思わせるところはなかなか稀有な存在ですね。
また、バックの演奏に対して何ら遠慮するところがないせいか、はたまたバンドの結束が増してきたゆえの信頼感からでしょうか、以前の彼女より伸び伸びと歌っているようにも思いました。同時に、クセが強く感じられるようになったところもあるかな、と。
同期音源は使っていますが、Voのコーラス補強としての使い方は無し。演奏陣は誰もコーラス取らない。つまり、マリナの独り舞台なわけですが、それで物足りなさを全く感じさせないし、その(ヴォーカル面)での潔さはとても頼もしいですね。改めて、逸材。

ギターについて。
物足りない。Voとリズム隊の迫力に比して、物足りない。線が細くて抜けてこないんだな。期待以上には。
この「期待」のハードルってのはかなり高いと思っていただいて構いませんし、彼ら自身の実力がそれを自ら高めているようなところもありますが、Gtに関しては巧いし器用だしフレーズも好みのものが出てくるけど、「凄いな」と感じるところまでは行かないのよね。
MASHAはさすがでした。美味しいキメ・フレーズは当然及川樹京が弾きますし、サポートとしての役割に徹していましたが、余裕綽々だな。相手(=樹京)の様子を見ながらスッとそれに寄り添うように合わせてくる。2人のツインのハモリは綺麗でしたね。
まぁ、聴かせる「綺麗さ」も勿論必要ですが、個人的にこのバンドとその音楽性/方向性(=正統派HR/HM)に欲しいのは、もっとガツガツしたギター・サウンドですね。数音弾いただけで聴き手の意識を持って行っちゃうような。
贅沢?(笑)


アルバム一枚で臨んだワンマン公演なので、カヴァー曲もありました。誰もがやると思ったであろうDESTROSEの曲と、誰もがやるとは思わなかったであろうDEAD ENDの曲。
後者のSpider In The Brainに関しては、曲が終わってMCで明かされるまで分からなかったんですけど(曲の入りのMCは何て言ったか聞き取れず)。この曲が収録されてる「DEAD LINE」、積みCDだわ。カヴァーはてっきり海外モノをやると思ってたんですよね。ロニー・サバスとか。
DESTROSE時代の曲は4曲演奏しました。終盤に立て続けに。その時期からのファンが多いでしょうから、やはり盛り上がりますよね。DESTROSE曲、今後はどんどん減らしていくんでしょうし、そうなった方が良いと思いますけど。でも、演奏はMardelas曲の方が断然充実してるんだけど、歌メロはDESTROSE曲に魅かれるものが多いんだよなぁ…。


この日のライブは大満足でしたし、バンドには引き続き期待していますが、繰り返しライブに足を運ぶことよりも興味があるのは、今後、どう変わるか、どう変わらないか、ですなぁ。パフォーマンス的にも、レパートリー的にも。

<セットリスト>
01.Eclipse
02.D.D.C.
03.DEEP-G
04.MOONSTONE
05.Phantasia
06.Hyperfly
07.Waves
08.Amnesia
09.Drソロ
10.Spider In The Brain (DEAD ENDカヴァー)
11.Daybreak
12.霖 -Rin- (DESTROSEカヴァー)
13.MAZE (DESTROSEカヴァー)
14.Nostphilia (DESTROSEカヴァー)
15.Scapegoat
ENCORE
16.Sword of Avenger (DESTROSEカヴァー)
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