APOCALYPTICA「REFLECTIONS」


APOCALYPTICA「REFLECTIONS」 (2003)

フィンランド産、チェロ・メタル・バンドの4thアルバム。
現行APOCALYPTICAはチェリスト3人にドラマーという編成ですが(あ、最新作「SHADOWMAKER」では専任Voを正式に迎えたんだっけか?)、このアルバムの時点ではまだMikko Siren(Dr)は加入してません。ただDrサウンドは既にフィーチャーされており、KINGSTON WALLのSami Kuoppamakiと(元?)SLAYERのDave Lombardoが客演しています。

曲名が覚えにくいという欠点があるけど、チェロという楽器の音色を生かした「チェロ」メタルとしての彼らの最高傑作は、本作だと思ってます。本編収録曲は全てインストゥルメンタルなので、(ヴォーカルではなく)チェロが主旋律を担っているんですが、それがイイッ!!

これ以降、様々なジャンルのゲストVoを迎えて、徐々に歌モノにシフトしてゆくとともに、チェロを音色を歪ませてギターのようにしか聞こえないHR/HM曲を数多く作ったりしている彼ら。それはそれで自らの音楽の可能性を広げる試みとして成功してますし、いくつもの良曲を生み出しているので高く評価していますが、私としてはこの頃の音楽性が懐かしかったりします。APOCALYPTICAの音楽を聴き始めたのがちょうどこの時期だったので。
因みに、「この後」のCDでも、相変わらずバラード・タイプの楽曲では生のチェロの美しい響きをフィーチャーしたものが多いですし、耳からの情報は置いといても、チェリスト3人(サポート入れて4人の時も)が弦を掻き毟ってメタル以外の何ものでもない音楽を奏でているライブやMVでの姿は、クール極まりないので大好きですけどね。

妖しく美しいメロディが舞い、時に激しく時に静かに感情を掻き立てる、そんな極上のインスト群は最高ですね。音楽性が徐々にアメリカナイズ(というか無国籍化か?)してゆく前の、北欧出身らしいメランコリーを感じる点も私好み。
ゴツゴツしたリズムの上に滑らかで華麗なメロディが乗るという、本作の特徴を体現している①Prologue (Apprehension)でスタ-ト、アルバム前半のハイライトは④Somewhere Around Nothing⑤Driveでしょうか。私はを聴いて衝撃を受けたんですが、今もって自分のアポカリ的ピークはこの曲のPVを初めて見た時だったんじゃないかって思ってます(→コチラ)。徐々にアグレッションとドラマ性を増してゆく曲作りが巧く、PVの構成もその曲調にピッタリ合っていて驚きでした。
日本でもタイヤのCMに使われた(その時は“Driven”という曲名でしたが)は、曲名に似合わず本作で最も洗練されたしなやかさなテーマ・メロディを持つ曲かも。蕩ける。
後半では、RAMMSTEINっぽいステディでキビキビしたリズムに透明感のある主旋律が絡む⑨Heatが良いですね。

ボーナストラックには、なんとそのRAMMSTEINのカヴァーが収録されており、それが⑭Seemann。ゲストVoで歌っているのはドイツの前衛的歌手/パフォーマーのNina Hagen。バックの演奏はごくシンプルにしたこの曲、NinaのVoの存在感が凄まじいですね(MVも素晴らしい出来→コチラ)。
Linda Sundbladの歌唱が絶品のバラード、⑮Faraway, Vol. 2は最も聴き易くポップ畑に近い楽曲でしょうか(MVは→コチラ)。これのインストVerである(というか元Ver.か…)③Farawayも◎
上記2曲との映像、そこに収められた彼らの美的センスは、信頼するに足るバンドだと私に確信させたんですよね。そういう意味でも大事な楽曲群であり、思い出深いアルバム。

【お気に入り】
④Somewhere Around Nothing
⑤Drive
⑮Faraway, Vol. 2
①Prologue (Apprehension)
⑨Heat
⑭Seemann
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