六合「暁に産声、忘却の鼓動」

六合_暁に産声、忘却の鼓動
六合「暁に産声、忘却の鼓動」 (2013)

「ダークロックバンド」と名乗る、京都のメランコリックなハードロック/ヘヴィロック・バンド、六合(りくごう)の2ndアルバム。
ツインGt+Keyの6人編成なんだけど、5人しか写真には写ってないという。誰がいないんだろ?
※20150616追記:Key氏はライブや写真等には参加してないんだそうな。

とても良いですね、これ!
1曲目の①求世輝導からバンドの世界観にグッと引き込まれる。大鉈を振り下ろすようなヘヴィなリフ&リズムの上で、シンセが澄み切った空気感を演出し、ヴォーカルがゆっくりと天空に昇るように歌い上げる。めっちゃ上手い。京(Vo/DIR EN GREY)がメロディックなサビを歌う時の感じに似てますね。これは素晴らしい曲。
それに続くのが、キレの良いGtがリードする②暁光に至と、ノリノリダンサブルな③共心なのだから、アルバムの中に起伏をもたらす工夫が感じられるし、事実、リズムのアイデアの豊富さは特筆すべき点ですね。

個性的なバンドだと思います。一つの要素が他から飛び抜けていて個性的というよりも、色々な要素を咀嚼した上で(ここポイント)自分のものにしており、これは取捨選択のセンスとバランスが良いんでしょうね。様々な影響源の上に成り立っているバンド自身の姿形が自然と個性的なものになっている、そんな印象。
HR/HM、ヘヴィロック、J-POP等々の他、DIRの例も出しましたが、V系音楽の影響もありますね。クリーンのアルペジオの使い方とか、所々顔を出すVoの歌い回しとか。

バンド名や曲名、言葉選びに拘りを感じる歌詞から分かるように、雰囲気は和風です。いや、和風というより、バンドの背景にある仏教がそうであるように、もっと広く、東洋風と言った方が良いかしら。この“和”“オリエンタル”な演出に貢献大なのがKeyワーク。バンド演奏や歌唱、歌詞も無論そうなんですが、強いて言うとシンセの働き。これが要素として大きいと共に、他のバンドとの差別化の意味でも重要な気はします。
あと、ギター・スキーとしてはGtソロの充実はとても嬉しいポイントです。間奏の泣きっぷりや、ゆったりと舞い上がってゆくようなソロ、メロディックに駆け抜けるソロは、どの曲の中でも確実にハイライトになっていますから。


“和”“オリエンタル”なムードを重視すると、緊張感漲るストイックで崇高な空気が支配的になりがちなようにも思えるのですが、このバンドの場合、そんな中にも、優しさや華やかさがあったり、聴き易さ/取っ付き易さ/ノリの良さを兼ね備えているところが、ロック・ミュージックとしての基本的なところをハズしていない感じで好印象でした。
良曲、多し!

【お気に入り】
①求世輝導 YouTubeのLyrics Videoは → コチラ。
⑤薄暮へ
③共心
⑥未来産声、過去亡骸
⑨夜会篝
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