れふとぶりんがー@吉祥寺CRESCENDO

【 NEVER SAY COVER vol.23 】 吉祥寺CRESCENDO (2015/3/22)

吉祥寺CRESCENDOに、トリビュート・バンドが集まったイベントを観てきました。目当ては、以前から観たかったLIGHT BRINGERのカヴァー・バンド、れふとぶりんがー。実はこの日、本家ラブリーのHibiki(Ba)とYumi(Dr)も観に来ていたという。で、過去にはKazuも観に行ってるという(笑)。そういう、なんというか、本家公認みたいなバンドですわね。
で、れぶりーの前に3バンド。


Colt:muteshot
バンド名を略すと、「コミュ障」になる。メンバー全員、コミュ障だという。ただ、このバンドのBaの人、友人なんですが、この人はコミュ障じゃないってことははっきりしてる。仮に、このベーシスト君を「ウルフ(仮)」を呼びましょうか(笑)。なんてったってこのウルフ君、私のことをナンパしてきた過去がありますからね。
ここで、2013年、池下CLUB UPSETで行われたラブリーの名古屋ワンマン・ライブのレポを見てみましょう(→ コチラ)。この記事の追記のところ、帰りの高速バスで私の隣の席に座り、声を掛けてきた青年こそ、Colt:muteshotのベーシスト、かの高名なるウルフ君なのであったッ!!
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…ということで、コミュ障ではないどころか稀代のナンパ師である、ウルフ君(注:not男色)を擁するColt:muteshot、オリジナル1曲に、あとはFLYLEAF等のややモダンめな女性VoモノHR/HMを演奏してました。なかなかプレイは安定していましたね。特に、リーダーであるギタリスト氏の、ザクザクしたキレのあるリフや空間系の音色を操る多彩なプレイがなかなか良かった。曲としては、スラッシュっぽいんだけどスラッシュと言い切るにはDrがドタバタと暴れ回るオリジナル曲が一番面白かったかな。ウルフ君もバンドをやっているのは知っていましたが、まったく“練習してる”系のアピールしてなかった人なので、そのプレイ達者っぷりに驚きましたよ。
何故ウルフ君がウルフなのかっていう説明は、別の機会に譲ることにしましょうw


Z'N
4人組のジャパメタ・カヴァー・バンド。Vo氏が、「MCのヘタクソな坂本英三」みたいで、インパクト大でした。アティテュードが熱い。めっちゃ熱いんだ。で、MCで冷ますんだ、場の空気を(笑)。そのくせ喋りたがる。この人、めっちゃメタル好きなんだろうなー、ってニヤニヤしながら観てました。
で、やっぱANTHEM歌うんだ。Black EmpireOnslaught。あとはマシンガンズのANACONDAと、限界LOVERS聖飢魔ⅡFIRE AFTER FIRE。Vo氏、聖飢魔Ⅱのコピバンやってるとのことでしたが、やはりその曲が一番声に合っていたかな。間奏時の閣下の腕ぶん回しパフォーマンスまできっちり再現してましたし。火は吹きませんでしたけど(当たり前)。
Gt氏はフラッシーなプレイをするテクニシャンでしたが、音が細く抜けがイマイチだったのが惜しかったかなぁ。あと、一音一音弾ききってないような感じ。フレーズが速いからってのもありますが、意識が「次の音次の音」って先に向かい過ぎてる感もアリ。


OVERピル
OVER KILLのカヴァー・バンド。ちょうど本家が川崎CLUB CITTA'で行われている『THRASH DOMINATION 2015』で来日中ですね。メンバーは前日に観に行っていたそう。メンバーみんなガタイがデカくってステージが狭い狭い。おお、Vo氏の声・歌い方がBobby “Blitz” Ellsworthにそっくりだ!ライブが進んでいくと上半身裸になるとこまでそっくりだ!(笑) 
めちゃめちゃ良かったですね。 カヴァー・バンドとしての再現性では、この日抜きに出ていたんではないかと思います。まぁ私自身、生のOVERKILLのライブは観たことがないのでアレですが。
で、カヴァーうんぬんを抜きにしても、ストップ&ゴーとリズムチェンジがきびきびキマるアンサンブル、エネルギッシュな演奏、フロアを巻き込むエンタメ性、笑いを生むMCと、ライブそのものが高レベル。この日は若いバンドばかりで、このOVERピルだけ少し年齢が上っぽかったですけど、やはりキャリアの長さと場数を踏んでいる(であろう)ことが武器になる場面は多いのでしょう。確信のある音を奏でているバンドは、出音自体も素晴らしいし、ステージ映えもするんだな、と。
メタルらしい、熱く素晴らしいパフォーマンスでした。


れふとぶりんがー
トリ。1時間ステージ。
この日が3年間の活動を締めくくる解散ライブとなっており、私にとっては最初で最後のれぶりー。う~ん、知るのが遅かったからねぇ。
このれふとぶりんがー以前レポしたようにGEKI☆DAN屍鬼という陰陽座のカヴァー・バンドとメンバー3名が共通しているんですね。ふっきー担当Vo・麻衣子師匠、Mao担当女性Key・世界のせきぐちさん、JaY担当Gt・山田さん、の3人。

噂通りの巧さでした。
何回か予定が合わなくってそのライブを体験できなかった期間があったので、その間にこちらの期待と妄想が勝手にドンドン膨らんでゆき、“超絶技巧派集団”たる近寄りがたいイメージが脳内にそそり立っていました。触れたら切れるな、みたいな(笑)。触れないけど。あとは、GEKI☆DAN屍鬼での完璧な憑依っぷりの記憶が鮮やかだったこともあります。ですので、そのイメ-ジを大きく超えてくることはありませんでしたが、やはり素晴らしかったですね。いや、弦楽器隊2人は予想以上の巧さだったかな。まぁそもそもカヴァーすること自体、妖怪よりもラブリーの方がよっぽど難しいわけですけどね。

全てのフルアルバムからプレイするセトリ。
こういうテクニカルな音楽で、バンドスコアも無い、本人達がプレイ映像作品も無いって場合、どうやって音を取ってるんだろうな、といつも疑問に思うわけです。勿論耳コピなんですが、楽器できない凡人からすると、この「耳コピ」という技術、神の御業に思えるわけですよね。「menument」の曲なんて、MVになったClockwork Journey以外は映像収録されていませんし、ライブでも数回しかプレイしていないし、まぁ驚きですわ。それはこのれぶりーに限った話ではなく、その前に観たえんがわもそうだし、他のコピバンもそうなんですけど。ということは、世の中は神様だらけってことになりますな(笑)

危なげない歌唱や演奏でカヴァーしてると、聴き手の意識が「曲を再現してるなぁ」って感心したり驚いたりというところから、徐々に「へー、ここが原曲と違うのね」という見方・聴き方に移行してゆくのが分かる。というか、私はこの日のれぶりーを観ていてそうだった。フレーズやアンサンブルが本家の領域に近づいてゆくほど、細かなトーンの違いなどが浮かび上がってくるという感じ。重箱の隅をつつく姑のようなイヤラしい目線だ(笑)
Drは結構印象が(本家と)異なりましたね。Yumiの重量感あるDrに比べるともっと軽い。シャープさの方が印象に残る感じかな。麻衣子師匠は、陰陽座を歌う時とはモードが切り替わっていたように感じましたが、ふっきーよりは黒猫への憑依度の方が高いですね。それだけふっきーが特徴的な歌声なのかもしれませんけど。あと彼女、ところどころ歌のラインを掴み損ねるような箇所があって、本調子じゃなかったような気がするなぁ。本来はもっと凄いはず。

まぁ、そんな姑目線でずっと観ていたわけではなくてですね(笑)、緊張感の中にもその場を楽しんでいる様子が伝わってきて、観ているこちらもほんと楽しかったです。挑戦的な姿勢もここに極まれりという、インストEau Rougeでは、Key周りの電源トラブルで音が出なくなる場面がありましたが、女性メンバー2人で必死に復旧、キメのユニゾンから見事に復帰するというある意味スリリングな展開も含めて、スペシャルなものを見せてもらった気持ちでいっぱいですね。

他人の曲をカヴァーしてステージに立とうとする場合、「カヴァーする対象(アーティスト、曲)が好きだから」という出発点もあれば、「まずはとにかく音楽がやりたい→じゃあ何やる?」という順番もあるでしょう。というか、その2つはきれいに分けられる性質のものじゃないのかもしれません。また、「このバンドなら、この曲なら、俺達(の実力)でもできそうだ」という現実的な妥協点もあるでしょう。
この日初めて、たった1回ライブを観ただけのオッサン(=オイラだ)に断言されたくはないでしょうが、今までの話やステージ上でのMCを聞く限り、れふとぶりんがーの場合、「ラブリーを好きだ」という気持ちがまずありき、という姿勢を強く感じるんですよね。少なくともバンドの出発点となった中心人物達はそう。そういう思いがまず土台にあって、「ラブリーって歌も演奏も難しいよね。じゃあ、できるように練習しようよ」というアプローチ。

そういう3年間の研鑽の結果が、この日の風景だったのではないでしょうか。
ファンであり演者である人がステージにいて、ファンであり友人である人がフロアにいる。演る人も観る人も(ラブリーの)ファン。同じ気持ちの人達がステージ側とフロア、両方にいたのがこの日のクレッシェンド。
まぁ他のバンドを観に来てたまたまその場に居た人もいるでしょうし、ハコがギュウギュウになるほど埋まってたわけでもないんだけど、ラブリー繋がりの友人達が集まって、彼らと一緒に歌って、ラブリーがやっぱ好きだって再確認して…。私としてはそういう場が楽しくて、そして同時に、とても貴重だなって思わせてくれたステージでしたよ。
Love you♡Tales of Promiseの流れでは涙出たね。「もうすぐ桜咲くよね」ってことに想いをやったからかもしれない。ラブリーファンならこの季節が特別だって、分かってくれるはず。

LIGHT BRINGERへの愛が伝わってくる、素敵なラスト・ライブでしたよ。

<セットリスト>
01.旅途~Clockwork Journey
02.魔法
03.noah
04.名もなき友 ~Lost in winter~
05.Eau Rouge
06.Dream!
07.Venus
08.Love you♡
09.Tales of Promise ~天国に寄せるポエトリー~
ENCORE
10.Upstream Children
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