IMPELLITTERI「VENOM」


IMPELLITTERI「VENOM」 (2015)

写真に収まる時はもっぱら“ギターを縦に構えて、左手をめっちゃストレッチしたフォームにして、こちらをジトッと見つめる”系ギタリスト、Chris Impellitteri率いるIMPELLITTERI、フルアルバムとしては10枚目。
ジャケを手掛けたのは、V系メタル・バンドJupiterのTERU(Gt)で、彼はライナーノーツも寄せています。IMPELLITTERI「SCREAMING SYMPHONY」(1996)を聴いて“開眼”したんですと。

前作「WICKED MAIDEN」(2009)はRob Rock(Vo)復帰作でしたが、本作で歌ってるのも引き続き、彼。…と言っても、前作から6年も空いており、久しぶりの再始動との印象が強いですね。

2000年以降は、作を重ねるにしたがってモダンさとヘヴィさを増してきたこのバンドですが、本作もその延長線上にあります。もはや「様式美」とか「ネオクラシカル」とかいうキーワードとは縁の薄い音楽性よね。Gtプレイは相変わらずですけど。
最大のトレードマークである超高速ギターの存在はあれど、作風を左右するのは、Robの歌唱による正統派HM成分とChrisの(時に)ミーハー根性丸出しなモダンHM/ヘヴィロック成分との鬩ぎ合いなような気もしてきますが、本作はややモダン寄りでしょうかね。
Robはスポンテニアスさも滲ませながら熱唱しており、やっぱり素晴らしいヴォーカリストだよなぁ…と感じますが、今回は歌メロの魅力が乏しいですね。特にサビメロがそっけない感じ。比べるのもアレですけど、歌メロに関しては(Robが参加した)Nozomu Wakai's DESTINIAの方がフックがありますね。④Nightmareなんて、Chrisの趣味に押し切られたのか、歌メロがめちゃめちゃチャラいですよ(笑)。⑧Riseもなかなかに…(苦笑)

ということで、歌メロには不満だらけなんですが、反対にギター・プレイは充実してます。別に本作でChrisの幅がいきなり広がって別の領域に突入!なんてことはまったくないですし、やってることは今までと同じなんですが、そのプレイはやっぱり気持ちいいちゃあ気持ちいい。一音一音の粒が揃いまくってて、アタックが強いのにめっちゃ速い!特に今回は鬼気迫るって感じで弾きまくっております。Greg Reelyが仕上げた音作りも大いにプラスに働いていますね。
上記もGtが駆け巡る様子は凄まじいし、⑥Domino Theory⑨Time Machineあたりもしかり。②Empire Of LiesのGtソロの展開も(Chrisにしてはw)ちょっと意外性があって◎。


私にとってはChrisのGtが駆け巡るのを楽しむアルバムであって、それ以上でもそれ以下でもない(赤い彗星的言い回し)ですかね。それはそれで悪くないんですけど、彼らの今までの作品にはGtだけじゃなくて、(むしろ私にとってはそっちが主眼の)歌メロが充実してる作品が何枚もあるので、それを考えると本作の出来はキャリアを通して見てもそれほど上の方には位置しないかな、と。コンパクトな楽曲が揃って全体の尺が短いので一気に聴けますし、そのエネルギーの放出っぷりはなかなか良いんですけどね。

【お気に入り】
⑥Domino Theory
⑨Time Machine
①Venom

しっかし、本作収録曲、何の変哲もないつまらないタイトルが多いよなぁ(苦笑)
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COMMENT 2

ピッペン  2015, 03. 17 [Tue] 23:04

アーユーレディ?

先生、私はタイトルトラックのリフと、ロブ様の「Are You Ready? 1,2,3...Venoooooooooom!!!」にヤラレました!!(笑)
あの部分はかっこよすぎますよ!!

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ヒゲ・スカイウォーカー  2015, 03. 18 [Wed] 20:49

ピッペン先輩、

先輩、私も最初ウォォォオオオってキたんです!
…でもその後、続かなかったんです!(笑)

まぁクリスのGtはかなり冴えてますけどね。

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